「家を安く建てたい!」と考えている人はいませんか?安く建てたいのならば規格住宅を取り扱うハウスメーカーがおすすめです。ただ規格住宅とひと口にいっても、ハウスメーカーごとに内容が異なります。しかも、自由度の高い注文住宅をウリにするハウスメーカーが多いため、規格住宅をHPで紹介している会社が少ないです。
また、いろいろ探していると「そもそも規格住宅ってなに?」と思えてくるかもしれません。まずは注文住宅と比較した時のメリットを確認し、規格住宅を知ることが大切です。
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そこで今回は「規格住宅のおすすめハウスメーカー10選!注文住宅と比較したときのメリット」を解説します。規格住宅を詳しく知りたい人はぜひ参考にしてください。
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規格住宅とは?複数の間取りやデザインから選ぶ家
規格住宅とは、ハウスメーカーが用意した複数の間取りやデザインから、好みのものを組みあわせて建てる住まいのことです。ただ、ハウスメーカーごとに説明が異なる場合があります。まずは整理をしておきましょう。
注文住宅とは書いた通りの購入方法です。ハウスメーカーに「注文」してから「住宅」を建てる方法、既に戸建てが建っている「建売」と違うことがわかります。注文住宅を選んだ人は、さらに建て方を考えなければいけません。一般的な種類は次のとおりです。
一般的な種類
- 自由度の高い戸建て:注文住宅、フルオーダー住宅、完全自由設計、自由設計
- 自由度が中間の戸建て:セミオーダー住宅、セミオーダーメイド
- 自由度の低い戸建て:規格住宅、企画住宅
自由度が異なりますが、すべて「注文」をしてから「住宅」を建てる方法です。複数の呼び名があるのは、ハウスメーカーや工務店ごとに呼び名が違うから、明確な定義がありません。フルオーダー住宅しか扱っていないハウスメーカーは「フルオーダー=注文住宅」と受け取れる説明をされる可能性があります。
さらに言えばセミオーダーしか扱っていないハウスメーカーが、「セミオーダー=注文住宅」と受け取れる説明をする場合もあるから厄介です。また、「セミオーダー」と「規格住宅」も、ハウスメーカーごとに解釈が違います。自由度の境界線が異なるので、複数のハウスメーカーの営業マンと会うときは、自分なりの自由度の高さで比較をするとわかりやすいです。
規格住宅は、自由度の低い建て方ですが多くのメリットを持っています。
規格住宅のメリット
自由度が低いと説明をしましたが、低くなることで多くのメリットが発生します。注文住宅と比較したときのメリットを確認しておきましょう。
検討時間や工期が短くて済む
規格住宅は、ハウスメーカーが既に用意した間取りや設備から、好みのものを選択します。自由度の高い建て方は、すべて打ち合わせをしながら建てなければいけません。自由度が中間の建て方も、ある程度決められた中から選択をして建てますが、壁の位置を変更できるなどの自由度があります。移動したときの強度を確認しながら打ち合わせをするので、規格住宅よりは時間が必要です。
打ち合わせが完了したら建築に入ります。規格住宅は何度も建てたことがあるので、作業もスムーズです。自由度の高い家は注意深く確認をしながら進めますが、規格住宅はイメージができています。よほどのことがない限り、予定通りの短い工期で家が建つのです。
ハウスメーカーに相談を開始してから、戸建てに住めるようになるまでの期間が短いと、次のようなメリットが発生します。
ココがポイント
- 人件費が削減されるため購入価格が安くなる
- 現在住んでいる場所の家賃支払期間が短くなる
- 工期が短いので、ご近所への迷惑が最低限になる
料金が明確
規格住宅は料金が明確です。自由度の高い注文住宅は、提案をするごとに金額が予想以上に上がります。上がる理由は分かりません。トイレのメーカーを変更するだけで、数十万円も上がることがあります。「一般的な販売価格で比較をすると数万円じゃないの?」と思うかもしれませんが、こだわりを追加するだけで不明な価格がプラスされることも多いのです。
規格住宅は、選択をしながら家を建てるので、料金が明確に示されます。注文住宅の価格はブラックボックスと言われることが多いですが、規格住宅は別です。納得ができる価格で建てることができます。大切なメリットです。
コストパフォーマンスに優れている
規格住宅はコストパフォーマンスに優れているメリットを持っています。ハウスメーカーも選ばれる規格住宅を提案しなければいけません。売れるために必要なものを既に用意しているのが規格住宅です。
ココがおすすめ
- 需要と人気の高い間取りや外観デザインが用意されている
- 耐震性の高い設計で用意されている
- 設備や仕様を大量購入できるので高品質が安く手に入る
ハウスメーカーは選ばれる規格住宅を提案するために、実力のある建築士やデザイナーに依頼をするのが一般的です。ハウスメーカーが今まで培ったノウハウから人気の高い間取りを取り入れカタチにします。規格住宅を購入する人は、一流の建築士やデザイナーへ支払いをしません。既にハウスメーカーが依頼をして支払いを済ませています。優れた技術者が考えた仕様で建てられることから、コストパフォーマンスに優れていると言えるのです。
規格住宅のおすすめハウスメーカー10選
規格住宅のおすすめハウスメーカー10選は次のとおりです。
詳しく解説をしていきます。
アイフルホーム
アイフルホームは、ローコスト住宅で有名のハウスメーカーです。株式会社LIXIL住宅研究所が運営をする住宅FCは規格住宅にも定評があります。おすすめの規格住宅は次の2つです。
- i-Prime7
- ISME(イズミー)
「i-Prime7」は、ネット限定で販売される完全規格化住宅です。インターネット上でプランや仕様をシミュレーションするので人件費が抑えられることから、価格が安くなります。基本本体価格は1,000万円前後です。「パーティーを楽しむプラン」「収納が充実プラン」「ゆったりコンパクトプラン」の3シリーズが用意され、好みのタイプを選択できます。
「ISME」は、「私らしさを選んで建てる」がコンセプトの規格型住宅です。プロの設計士が敷地の広さや形状、多くのライフスタイルを想定して考えた35のプランが用意されています。インテリアのカラーテイストは「メイプルスタイル」「オークスタイル」「マロンスタイル」「ウォルナットスタイル」の4スタイルから選択が可能です。
アイフルホームは、FC展開と規格住宅を組みあわせることで、質の高いローコスト住宅を実現しています。規格住宅を検討しているのならば、アイフルホームがおすすめです。
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一条工務店
一条工務店は、性能を追求する住宅メーカーです。高気密高断熱の住まいが特徴で、知名度も高く多くの受賞歴を誇っています。規格住宅のイメージがないかもしれませんが「分譲住宅i-palette(アイ・パレッド)」は、モデルルームでも評判の良い商品です。高性能分譲住宅なので、予算を抑えて建てることができます。
全館床暖房と一体型ソーラーパネルが標準仕様なので、光熱費が抑えられるのがポイントです。一条工務店の商品の中では低価格な商品、規格住宅のメリットが反映されています。分譲住宅なので正式なカタログには載っていないようですが、注文住宅としても購入が可能です。
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エースホーム
エースホームは、50の加盟店を持つ住宅FCです。「美的耐久性」をコンセプトに掲げ、地域の特性に応じた商品を提供しています。ローコスト住宅にも定評があり、商品のラインアップが豊富です。
基本プランの間取りは規格型ですが、柔軟な対応もしてくれます。セミオーダーに近い規格住宅を建ててくれるハウスメーカーです。ただし、変更をすると規格住宅のメリットである低価格から上がることもあるので注意をしましょう。エースホームが用意した間取りは、業界のトレンドをつかんでいます。気に入る間取りが見つかるはずです。
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秀光ビルド
秀光ビルドは、「明瞭価格」を掲げるおすすめのハウスメーカーです。高品質の商品を低価格で提供しています。HPで紹介をしている商品は「自由設計」と「規格住宅」を明確に示しているのがポイントです。利用者にとって判断がしやすくなるといった心遣いが見られます。
規格住宅の商品名は「SL」です。コンセプトには「住宅のプロが人の暮らしを創造」を掲げています。主な特徴は次のとおりです。
- 「自分が施主なら」という考えを基に作られた100のプラン
- 性能、仕様、設備機器のグレードは自由設計と同じ高品質
- 秀光ビルドのテクノロジーがふんだんに採用されている
「SL」は機能性と断熱性に優れた商品です。高品質が標準仕様なので、多くの人が満足します。適性価格を掲げているおすすめのハウスメーカーです。
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住友林業
住友林業は、知名度の高い木造住宅をメインとする大手ハウスメーカーです。「木」にこだわることで、心地よい住まいを提供してくれます。住友林業の規格住宅は「Forest Selection BF」、特徴は次のとおりです。
- 実績のノウハウを集約した1000のプラン
- 街並みに映える4つの外観スタイル
- 自由に選択ができるインテリアスタイル
どちらかというとセミオーダータイプに近いとも言えます。住友林業が誇る「BF工法」による、耐震性を確保したまま壁を自由に移動できる「SI間仕切壁」がポイントです。最初にプランを選び、仕切りを調節できます。外観は「バーチカルデザイン」「コンビネーションデザイン」「シンプルデザイン」「モールディングデザイン」の4種類です。
街並みに合わせて選ぶことができます。本体価格は2,000万円台から、住友林業の商品の中では低価格を実現しています。
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積水ハウス
自由設計をウリにしている積水ハウスも規格住宅に近い商品を提供しています。具体的に説明をすると、積水ハウス株式会社が立ち上げた新会社「積水ハウス ノイエ」が建てる家です。積水ハウスのセカンドブランドとして設立しました。20代から30代向けに本体価格2,000万円前後で注文住宅を建ててくれます。
積水ハウス ノイエは「ちょうどいい暮らしを叶える、選べる7つの空間提案」が特徴です。世界一の累積建築戸数を通じて生み出された提案により、気に入る住まいが低価格で手に入ります。建てたあとのサポートは、積水ハウスのカスタマーズセンターが行うので安心です。規格住宅ではありませんが、おすすめの商品となっています。
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ミサワホーム
ミサワホームは、高度工業化技術で生産された木質パネルを採用して住まいを建てるのが特徴のハウスメーカーです。高品質で過酷な環境でも安全が確保されます。ミサワホームの規格住宅は「ミサワ・ウェブダイレクト」です。ネット限定商品なので低価格で住まいを建てられます。おすすめポイントは次のとおりです。
- ウェブなので自分のペースで進められる
- ウェブなので、コストパフォーマンスに優れている
- ウェブでもミサワの安心が付いてくる
気になったことがあれば、気軽にウェブで相談できます。便利で賢い住まいづくりです。自分のペースで進めたい人におすすめします。
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三井ホーム
三井ホームは、プレミアムモノコック構法で高品質の家を建てる大手ハウスメーカーです。高額なイメージを誰もが持っていますが、規格住宅の「セレクトオーダー」で依頼をすれば、価格を抑えることもできます。
- 間取りプランは300種類
- スタイルインテイリアは4種類
- 外観は6種類
オプションを利用しなければ、価格を抑えることができる商品です。選択肢が多いので、自分の理想に近い間取りがきっと見つかります。高品質でおしゃれな洋風住宅が、低価格で建てられるかもしれません。
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ヤマト住建
ヤマト住建は、適性価格で高性能住宅を建てるハウスメーカーです。自由設計がウリですが、リーズナブルな価格設定の規格住宅「エネージュ SGR」も人気が高く、コストパフォーマンスに優れています。
- 屋上庭園
- スキップフロア
- インナーガレージ
上記以外にも暮らしが楽しくなるプランが多数用意されています。自分たち家族のライフプランにあった商品が見つかるはずです。高性能住宅をお手頃価格で建てたい人におすすめします。
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レオハウス
レオハウスは、耐震性に優れた家を建ててくれるおすすめのハウスメーカーです。レオハウスで、価格を抑えた住まいを建てたい人は、規格住宅の「CocoLife」を選択しましょう。
- 間取りタイプは48種類
- 外観と内装のカラーが選べる
- 平屋と2階建て商品がある
CocoLifeは選べる種類が豊富なことから、希望の住まいが見つかる可能性の高い規格住宅です。本体価格は1,000万円台、価格を抑えて建てることができます。高品質なので、住み始めてからも安心な住まいです。
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まとめ
「規格住宅のおすすめハウスメーカー10選!注文住宅と比較したときのメリット」を解説しました。規格住宅を提供しているハウスメーカーは、ローコスト住宅が多いです。高品質の住まいが低価格で手に入る建て方なのは間違いありません。一方で、高額な大手ハウスメーカーも規格住宅を提供しています。高品質の素材を採用した住まいが、規格住宅のおかげで価格が抑えられるのがポイントです。規格住宅のメリットが、消費者を迷わせます。
ただ、HPに規格住宅の詳細を掲載していない大手ハウスメーカーが多いので注意をしましょう。
「規格住宅のおすすめハウスメーカー10選」の中で紹介した商品も、いくつか自社のHPで紹介されていないものがあります。紹介したおすすめハウスメーカーの中で、気になる規格住宅があった人は直接問い合わせて詳細を確認しましょう。