規格住宅で家を建てるメリットは価格だけではありません。自由設計よりも安く建てられるのはメリットですが、他にもいろいろな魅力があります。ただ規格住宅やセミオーダーは仕様がある程度決まっているので、自由設計で建てる方法以上に、ハウスメーカー選びが重要です。
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もし希望に沿わないハウスメーカーで規格住宅やセミオーダー住宅を建てたら「価格以外は希望と違う」といった事態に陥るかもしれません。どのような規格住宅を用意しているのか事前に確認をしておくべきです。
そこで今回は規格住宅ランキングを紹介します。規格住宅のメリットやデメリットと併せて参考にしてください。規格住宅を選ぶときのポイントも解説するので悩んでいる人は必見です。
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規格住宅のおすすめハウスメーカー10選
規格住宅のおすすめハウスメーカー10選は次のとおりです。
詳しく解説をしていきます。
アイフルホーム
参照元:アイフルホーム
アイフルホームは、ローコスト住宅で有名のハウスメーカーです。株式会社LIXIL住宅研究所が運営をする住宅FCは規格住宅にも定評があります。おすすめの規格住宅は次の2つです。
- i-Prime7
- ISME(イズミー)
「i-Prime7」は、ネット限定で販売される完全規格化住宅です。インターネット上でプランや仕様をシミュレーションするので人件費が抑えられることから、価格が安くなります。基本本体価格は1,000万円前後です。「パーティーを楽しむプラン」「収納が充実プラン」「ゆったりコンパクトプラン」の3シリーズが用意され、好みのタイプを選択できます。
「ISME」は、「私らしさを選んで建てる」がコンセプトの規格型住宅です。プロの設計士が敷地の広さや形状、多くのライフスタイルを想定して考えた35のプランが用意されています。インテリアのカラーテイストは「メイプルスタイル」「オークスタイル」「マロンスタイル」「ウォルナットスタイル」の4スタイルから選択が可能です。
アイフルホームは、FC展開と規格住宅を組みあわせることで、質の高いローコスト住宅を実現しています。規格住宅を検討しているのならば、アイフルホームがおすすめです。
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一条工務店
参照元:一条工務店
一条工務店は、性能を追求する住宅メーカーです。高気密高断熱の住まいが特徴で、知名度も高く多くの受賞歴を誇っています。規格住宅のイメージがないかもしれませんが「分譲住宅i-palette(アイ・パレッド)」は、モデルルームでも評判の良い商品です。高性能分譲住宅なので、予算を抑えて建てることができます。
全館床暖房と一体型ソーラーパネルが標準仕様なので、光熱費が抑えられるのがポイントです。一条工務店の商品の中では低価格な商品、規格住宅のメリットが反映されています。分譲住宅なので正式なカタログには載っていないようですが、注文住宅としても購入が可能です。
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エースホーム
参照元:エースホーム
エースホームは、50の加盟店を持つ住宅FCです。「美的耐久性」をコンセプトに掲げ、地域の特性に応じた商品を提供しています。ローコスト住宅にも定評があり、商品のラインアップが豊富です。
基本プランの間取りは規格型ですが、柔軟な対応もしてくれます。セミオーダーに近い規格住宅を建ててくれるハウスメーカーです。ただし、変更をすると規格住宅のメリットである低価格から上がることもあるので注意をしましょう。エースホームが用意した間取りは、業界のトレンドをつかんでいます。気に入る間取りが見つかるはずです。
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秀光ビルド
秀光ビルドは、「明瞭価格」を掲げるおすすめのハウスメーカーです。高品質の商品を低価格で提供しています。HPで紹介をしている商品は「自由設計」と「規格住宅」を明確に示しているのがポイントです。利用者にとって判断がしやすくなるといった心遣いが見られます。
規格住宅の商品名は「SL」です。コンセプトには「住宅のプロが人の暮らしを創造」を掲げています。主な特徴は次のとおりです。
- 「自分が施主なら」という考えを基に作られた100のプラン
- 性能、仕様、設備機器のグレードは自由設計と同じ高品質
- 秀光ビルドのテクノロジーがふんだんに採用されている
「SL」は機能性と断熱性に優れた商品です。高品質が標準仕様なので、多くの人が満足します。適性価格を掲げているおすすめのハウスメーカーです。
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住友林業
住友林業は、知名度の高い木造住宅をメインとする大手ハウスメーカーです。「木」にこだわることで、心地よい住まいを提供してくれます。住友林業の規格住宅は「Forest Selection BF」、特徴は次のとおりです。
- 実績のノウハウを集約した1000のプラン
- 街並みに映える4つの外観スタイル
- 自由に選択ができるインテリアスタイル
どちらかというとセミオーダータイプに近いとも言えます。住友林業が誇る「BF工法」による、耐震性を確保したまま壁を自由に移動できる「SI間仕切壁」がポイントです。最初にプランを選び、仕切りを調節できます。外観は「バーチカルデザイン」「コンビネーションデザイン」「シンプルデザイン」「モールディングデザイン」の4種類です。
街並みに合わせて選ぶことができます。本体価格は2,000万円台から、住友林業の商品の中では低価格を実現しています。
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積水ハウス
自由設計をウリにしている積水ハウスも規格住宅に近い商品を提供しています。具体的に説明をすると、積水ハウス株式会社が立ち上げた新会社「積水ハウス ノイエ」が建てる家です。積水ハウスのセカンドブランドとして設立しました。20代から30代向けに本体価格2,000万円前後で注文住宅を建ててくれます。
積水ハウス ノイエは「ちょうどいい暮らしを叶える、選べる7つの空間提案」が特徴です。世界一の累積建築戸数を通じて生み出された提案により、気に入る住まいが低価格で手に入ります。建てたあとのサポートは、積水ハウスのカスタマーズセンターが行うので安心です。規格住宅ではありませんが、おすすめの商品となっています。
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ミサワホーム
ミサワホームは、高度工業化技術で生産された木質パネルを採用して住まいを建てるのが特徴のハウスメーカーです。高品質で過酷な環境でも安全が確保されます。ミサワホームの規格住宅は「ミサワ・ウェブダイレクト」です。ネット限定商品なので低価格で住まいを建てられます。おすすめポイントは次のとおりです。
- ウェブなので自分のペースで進められる
- ウェブなので、コストパフォーマンスに優れている
- ウェブでもミサワの安心が付いてくる
気になったことがあれば、気軽にウェブで相談できます。便利で賢い住まいづくりです。自分のペースで進めたい人におすすめします。
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三井ホーム
三井ホームは、プレミアムモノコック構法で高品質の家を建てる大手ハウスメーカーです。高額なイメージを誰もが持っていますが、規格住宅の「セレクトオーダー」で依頼をすれば、価格を抑えることもできます。
- 間取りプランは300種類
- スタイルインテイリアは4種類
- 外観は6種類
オプションを利用しなければ、価格を抑えることができる商品です。選択肢が多いので、自分の理想に近い間取りがきっと見つかります。高品質でおしゃれな洋風住宅が、低価格で建てられるかもしれません。
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ヤマト住建
ヤマト住建は、適性価格で高性能住宅を建てるハウスメーカーです。自由設計がウリですが、リーズナブルな価格設定の規格住宅「エネージュ SGR」も人気が高く、コストパフォーマンスに優れています。
- 屋上庭園
- スキップフロア
- インナーガレージ
上記以外にも暮らしが楽しくなるプランが多数用意されています。自分たち家族のライフプランにあった商品が見つかるはずです。高性能住宅をお手頃価格で建てたい人におすすめします。
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ヤマト住建の坪単価と総額は?30坪40坪50坪の相場を知ろう
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レオハウス
レオハウスは、耐震性に優れた家を建ててくれるおすすめのハウスメーカーです。レオハウスで、価格を抑えた住まいを建てたい人は、規格住宅の「CocoLife」を選択しましょう。
- 間取りタイプは48種類
- 外観と内装のカラーが選べる
- 平屋と2階建て商品がある
CocoLifeは選べる種類が豊富なことから、希望の住まいが見つかる可能性の高い規格住宅です。本体価格は1,000万円台、価格を抑えて建てることができます。高品質なので、住み始めてからも安心な住まいです。
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ヤマダレオハウスの坪単価と総額は?30坪40坪50坪の相場を知ろう
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規格住宅のメリット・デメリットは?
規格住宅のメリットとデメリットは次のとおりです。
3つのメリット
- 自由設計よりも価格が明確
- 大きな失敗が少なく早く建てられる
- コストパフォーマンスに優れている
2つのデメリット
- 自由度が低くオプションが高額になるケースが多い
- 土地によっては建てられないこともある
メリット①自由設計よりも価格が明確
自由設計よりも価格が明確なのは規格住宅のメリットです。規格住宅は仕様がすでに決まっています。セミオーダーも決められた範囲の中から建てる方法です。よほどのことがない限り建物価格が最初の提示額より大幅にズレることがありません。
注文住宅でよくある事態が当初の見積りよりも高額になる状況です。用意していた金額が足りなくなり、いろいろとあきらめる人もいます。オプション仕様を外す、ワンランク落とすなどの状況に陥りやすいです。
規格住宅はすでにある程度の仕様が決まっています。建物価格も明確に提示されているので、大きくぶれる可能性は極めて低いです。安心して契約ができます。
メリット②大きな失敗が少なく早く建てられる
規格住宅はプロが厳選して間取りやデザインを作成しています。商品価値の高い提案が多く、動線や住み心地にこだわった住まいです。仕様も決まっているので、自由設計よりも早く建てられます。
ココがポイント
- 営業マンとの相談が短い
- 決める内容が少ない
- 職人が建て慣れているので工期が短い
相談から引き渡しまでの期間が自由設計よりもかなり早いです。相談も数回で済みますし、建て慣れているので工期も早まります。自由設計のように予定が遅れるといった事態になりにくいので、希望のとおりに引っ越しができるといった時間の余裕がメリットです。
メリット③コストパフォーマンスに優れている
規格住宅は高い性能を有しています。しかも安いのでコストパフォーマンスに優れているのがメリットです。
自由設計になると、大きなリビングや開放的な空間など、いろいろな間取りが実現できます。しかし自由な間取りに対し性能がおろそかになる可能性も否定できません。ハウスメーカーが独自に持つ一定のルールを守りながら行いますが、予算もあります。性能を担保に自由度を上げる方法をとるかもしれません。
規格住宅は商品価値を上げるため間取りと性能のバランスが取れています。コストパフォーマンスに優れている商品に仕上がっているのです。
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デメリット①自由度が低くオプションが高額になるケースが多い
規格住宅最大のデメリットは自由度の低さです。建てられるところを選べるところや契約後に建てる分、建売よりは自由度が高いですが、仕様がすでに決められています。少しでも変更すればすぐに高額になるかもしれません。
デメリットを回避するために、多くの規格住宅からより好みにあった商品を選択しましょう。選択する数を増やすことで自由度を高め、デメリットを小さくできます。
デメリット②土地によっては建てられないこともある
家を建てる土地の形によっては建てられない規格住宅もでてきます。断られる可能性があるのはデメリットです。正方形の土地は使いやすいと言われています。しかし不整形地だと無駄なスペースをあえてつくるなど、希望通りの建て方ができないかもしれません。
さらに詳しく
- 三角地
- 台形地や平行四辺形
- L字
- 傾斜地
- うなぎの寝床
上記のような土地だと自由度の高い自由設計の方がいいかもしれません。建てられる規格住宅を探すこともできますが、土地を有効活用できないことや、選べる範囲が狭くなるなどのデメリットが生じます。
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規格住宅を選ぶときのポイント
規格住宅を選ぶときの5つのポイントは次のとおりです。
- 希望の優先順を決めておく
- 複数の商品を比較する
- 建物以外の費用も確認する
- 建ったときのことを想像する
- 使いやすい間取りかどうかを想像する
希望の優先順を決めておく
自由度の低い規格住宅なだけに、希望の優先順位だけはしっかりと決めておきましょう。希望に沿った商品を探すことが大切です。少し変更するだけでより希望に近づくのならば、営業マンに相談してみてください。
複数の商品を比較する
規格住宅を比較するときは、複数のハウスメーカーから選択をしましょう。規格住宅をいくつも用意しているハウスメーカーもあります。まずはそのハウスメーカーで一番良い商品を選択しましょう。
そのあと、どのハウスメーカーの商品が家族の理想に一番近いかを選択します。ハウスメーカーと商品の両方を選択肢にすることで、自由度の低い商品から希望に近い住まいを実現させましょう。
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建物以外の費用も確認する
規格住宅は本体価格が明確です。そのため、次の費用を忘れてしまうことも多々あります。
ココがポイント
- ローン関連
- 登記関連
- 引っ越し費用
- 地盤改良費
- 外構工事
建物本体価格に上記は含まれていません。全体の予算を見誤らないのも大切なポイントです。
建ったときのことを想像する
建った時のことをしっかりと想像しましょう。窓の位置が隣の家と近すぎませんか。自然の光が取り込めにくい立地ではないか、風通しがあるかなど、建ててからではどうしようもならない点をしっかりと確認しておきましょう。
使いやすい間取りかどうかを想像する
間取りも想像することが大切です。毎朝のルーチンは家族ごとにだいたい決まっています。忙しい朝に混雑する場所はないでしょうか。日によって夜勤がある人は、明け方から寝る可能性もあります。音の問題にも配慮をするべきです。
間取りで不満なく生活ができるかを想像しましょう。現在の生活で間取りを片手に想像をしながらこなしてみるのもおすすめです。何かしらのデメリットに気が付くかもしれません。
規格住宅を選ぶ人のよくある質問
規格住宅を選ぶ人のよくある質問は次の3つです。
Q.注文住宅と規格住宅の違いは?
注文住宅は住宅メーカーと契約をして、土地に自由度の高い住まいを建てる新築住宅のことです。ただ、ハウスメーカーによっては規格住宅も注文住宅の一部として紹介するケースが見られます。しかし自由度の高い建て方を注文住宅と呼ぶのが一般的です。
Q.間取りの自由度はどこまで?
間取りの自由度はハウスメーカーによって異なります。規格住宅でも窓の位置や少しの移動を良しとする会社もあるので、自由度がここまでといった線引きは難しいです。少しの変更ならば相談できる可能性もあるので話してみることをおすすめします。
Q.注文住宅と規格住宅にアフターサービスの違いはありますか?
アフターサービスの違いはハウスメーカーごとによって異なります。商品ごとにアフターサービスの範囲を変えるハウスメーカーもあるので、契約をする前に確認をしておきましょう。最長保証期間が異なる場合もあります。
まとめ
規格住宅はコストパフォーマンスに優れている建て方です。ただし自由度が下がります。とくにこだわりが強くない人にとっては賢い建て方なのかもしれません。規格住宅だけに絞るのならば、より多くのハウスメーカーと相談しましょう。多くの規格住宅商品の中から、家族に合った間取りやデザインを選ぶべきです。