家の購入は、大きな買い物なだけに失敗はしたくないと誰もが考えます。ハウスメーカー選びが難航することも少なくありません。
住まいに対するこだわりポイントは、家族によって違います。理想を一番かなえてくれるハウスメーカーに頼みたいものです。
中には「とにかく外壁にこだわりたい」と考える人もいます。新築時はどの家もキレイですが、築10年以上の外観から伝わるイメージは、外壁の劣化度合いによって変わるから不思議です。長年にわたり気持ちよく住み続けるためには、外壁にもこだわらなければいけません。
しかしハウスメーカーごとに外壁のメリットが異なるため、どこが優れているのか悩みます。比較をするための情報が必要です。そこで今回は「ハウスメーカーの外壁(タイル)10選を徹底比較」を解説します。外壁で悩んでいる人の参考になれば幸いです。
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ハウスメーカーの外壁(タイル)10選を徹底比較
- 一条工務店「ハイドロテクトタイル」
- クレバリーホーム「クレタイル」
- 住友林業「シーサンドコート」
- セキスイハイム「磁器タイル外壁」
- 積水ハウス「ダインコンクリート」
- 大和ハウス「DXウォール」
- トヨタホーム「ニューセラミックウォール」
- パナソニックホームズ「キラテック」
- ヘーベルハウス「へーベル板」
- ミサワホーム「PALC (パルク)」
ハウスメーカー選びの参考にしてください。
一条工務店「ハイドロテクトタイル」
参照元:公式サイト
ハイドロテクトは、TOTOの光触媒技術です。
汚れが付きにくく落としやすいのが特徴です。耐久性にも優れており、美しさが持続します。
ハイドロテクトタイルの詳細
- 塗り直し:不要
- 外壁目地のメンテナンス:30年ごと
- 光触媒:〇
- 耐火性:〇
- 耐久性:〇
ハイドロテクトタイルのメリットは次のとおりです。
ハイドロテクトタイルの魅力はメンテナンス費用が安いことです。塗り直しは不要、必要なのは30年ごとの「シーリングの打ち替え費用」のみなので助かります。
ココがポイント
TOTOが誇る「ハイドロテクト」がキレイを持続させるので、定期的なクリーニングも不要です。太陽光と雨による「セルフクリーニング効果」により、キレイな状態が続きます。
また、タイルなので見た目の高級感も魅力です。一条工務店は、「ハイドロテクトタイル」を標準仕様にしている商品もあります。高級感のある外壁(タイル)を希望する人におすすめです。
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クレバリーホーム「クレタイル」
参照元:公式サイト
クレバリーホームは、外壁(タイル)にこだわるハウスメーカー、標準仕様でオリジナルタイルの家が建ちます。
クレタイルの詳細
- 塗り直し:不要
- 外壁目地のメンテナンス:10年ごと
- 光触媒:×
- 耐火性:〇
- 耐久性:〇
クレバリーホームの外壁もセルフクリーニング特性を持っています。ただし「光触媒」を使用せず、「親水機能」でキレイを保つ方法です。光触媒がないので、メンテナンス費用が少々かかるかもしれません。
クレバリーホームは、タイル施工された実物大の建物で耐震実験を行っています。強い揺れエネルギーを数回にわたり加えても、外壁(タイル)が剥離、損傷しませんでした。優れた耐震性を誇っています。また、見た目の高級感もポイントが高いです。豊富なバリエーションが用意されているので、建てる人のこだわりや個性が表現できます。
多くのメリットを持ったクレタイルは、クレバリーホームが開発したオリジナルタイルです。リーズナブルなコストで、多くの人が採用できるメリットを持っています。
コストを抑えたい人には「クレタイル」をおすすめします。
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住友林業「シーサンドコート」
参照元:公式サイト
外壁を見ただけで「住友林業の家」とわかります。「キラキラ」する理由は、「シーサンドコート」です。住友林業は、エスケー化研が開発したオリジナル塗料を利用しています。住友林業以外には卸さない特別な塗料です。
シーサンドコートの詳細
- 塗り直し:必要
- 外壁目地のメンテナンス:なし
- 光触媒:〇
- 耐火性:〇
- 耐久性:〇
住友林業のシーサンドコートのメリットは「とにかくおしゃれ」です。貝殻やサンゴが混ざる塗料なのでおしゃれに「キラキラ」します。他のハウスメーカーにはないポイントです。
しかも標準仕様で利用ができます。
ココがポイント
耐久性にも優れており雨や紫外線に5,000時間以上耐えられるのもポイントです。
ただ短期間で汚れが目立つことから、定期的な塗り替えが必要になるかもしれません。
「外壁タイル」と「シーサンドコート」のバリエーションは豊富なので、組み合わせがいろいろと選べます。おしゃれな外壁を求めているのならば住友林業の「シーサンドコート」がおすすめです。
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セキスイハイム「磁器タイル外壁」
参照元:公式サイト
高温で焼かれた外壁素材は、簡単には傷か付かないほど強固です。雨水の侵入を防ぎ鉄骨を守ります。
磁器タイル外壁の詳細
- 塗り直し:不要
- 外壁目地のメンテナンス:30年ごと
- 光触媒:×
- 耐火性:〇
- 耐久性:〇
「磁器タイル外壁」は、ナノ親水でセルフクリーニングを行います。外壁にはいつも薄い水膜が形成されることで、親水性を発揮しキレイさを保つのが特徴です。
セキスイハイムの外壁は高級感があります。外観で即決する人もいるほどです。また、もともと塗装をしていない外壁なので、塗り直しも必要ありません。メンテナンス費用も抑えられます。さらに、強固な素材なので、多少の衝撃を与えても問題ありません。傷が付かず、キレイさを維持できます。
性能の高さを考えればコストパフォーマンスに優れていますが、高くなるのが気になります。とにかく外壁にこだわりたいという人におすすめです。
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積水ハウス「ダインコンクリート」
参照元:公式サイト
シャーウッドに採用されているのは、メンテナンスやコストを抑える「ベルバーン」です。どちらも魅力のある外壁ですが、やはり「ダインコンクリート」が魅力的ではないでしょうか。
ダインコンクリートの詳細
- 塗り直し:必要
- 外壁目地のメンテナンス:30年ごと
- 光触媒:×
- 耐火性:〇
- 耐久性:〇
ダインコンクリートは、約900℃の熱にも耐える防火性を誇ります。もらい火から家族の安全を守れる素材です。一番のメリットは高級感です。ダインコンクリートに囲まれた外観は存在感があります。デザインパターンも豊富なので、気に入るものが見つかるはずです。
また、耐久性の高さも秀でています。重たいダインコンクリートが家を強固に守るのです。重たいことからシャーウッドでは採用されていません。さらにシロアリにも強く、家を長きにわたり守ってくれます。「分解作用」と「超親水作用」のセルフクリーニング機能も付いているので、掃除は必要ありません。
ココに注意
気になるのは価格です。重たいダインコンクリートを支えるだけの躯体と基礎が必要になります。
ダインコンクリートは非常に優れた外壁ですが、価格にだけは注意をしましょう。
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大和ハウス「DXウォール」
参照元:公式サイト
厚みがあり堀が深いので、高級感のある外壁です。
DXウォールの詳細
- 塗り直し:必要
- 外壁目地のメンテナンス:10年ごと
- 光触媒:〇
- 耐火性:〇
- 耐久性:〇
塗り直しは20年から30年に一度必要です。しかし一般的なサイディングよりも劣化しにくいといったメリットもあります。
さらに詳しく
利用される塗料には「KIRARI+(きらりプラス)」を採用、光触媒により紫外線が当たることで汚れを分解し雨で落とす仕組みです。
「DXウォール」は、定期的なメンテナンスが必要になります。他のハウスメーカーと比較をすると、メンテナンスが重荷になるかもしれません。
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トヨタホーム「ニューセラミックウォール」
参照元:公式サイト
トヨタホームの「ニューセラミックウォール」は、窯業系サイディング系外壁です。トヨタグループの一員であるトヨタホームの外壁には、自動車技術で培われた塗装が施されています。
ニューセラミックウォールの詳細
- 塗り直し:必要
- 外壁目地のメンテナンス:10年ごと
- 光触媒:×
- 耐火性:〇
- 耐久性:〇
耐火性や耐久性も問題ありません。光触媒はありませんが「HDセラコート」が劣化や色あせを防いでくれます。一番のメリットは価格です。他のハウスメーカーと比較をすると価格が安く助かります。しかし、高級感には物足りないかもしれません。
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パナソニックホームズ「キラテック」
参照元:公式サイト
パナソニックホームズの「キラテック」は磁器タイルです。メンテナンスフリーでキレイがいつまでも持続します。
パナソニックホームズで建てた人に「数あるハウスメーカーの中でパナソニックホームズを選んだ理由は?」と聞くと、キラテックの魅力を上げる人が多くいました。
キラテックの詳細
- 塗り直し:不要
- 外壁目地のメンテナンス:不要
- 光触媒:〇
- 耐火性:〇
- 耐久性:〇
塗り直しも目地のメンテナンスも不要です。性能面では言うことありません。
一条工務店と同じくTOTOの光触媒技術が採用されています。セルフクリーニング機能でキレイが持続される外壁です。
ココがポイント
しかも「キラテック」は、サイディングの上から弾性接着剤を利用するので目地が隠れる特徴を持っています。目地が隠れることでメンテナンスが不要になるのです。
キレイが持続するにもかかわらず、メンテナンスフリーとは、正に至れり尽くせりの外壁ではないでしょうか。磁器タイルなので、高級感も問題ありません。デメリットを上げるのならば、やはり価格です。キラテックは重量が上がるので、躯体や地盤を強化しなければいけません。
しかし、メンテナンスフリーを考えるとコストパフォーマンスに優れています。
他のハウスメーカーと比較をしても頭一つ抜き出た性能を持っています。
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ヘーベルハウス「へーベル板」
参照元:公式サイト
ヘーベルハウスの外壁は、ALCに分類される「ヘーベル板」です。ヘーベルは耐火性が高く、防音性にも優れています。
ヘーベル板の詳細
- 塗り直し:必要
- 外壁目地のメンテナンス:15年ごと
- 光触媒:オプション
- 耐火性:〇
- 耐久性:〇
光触媒はオプションで付けることが可能です。特殊な光触媒コーディングにより、30年間はキレイを維持できます。また、軽いにも関わらず耐震性に優れているのもポイントです。
「へーベル板」は火災に強いことで有名です。阪神淡路大震災で、ヘーベルハウスの家が防火壁になり、延焼を食い止めた実績を持っています。コンクリートなのでシロアリにも強く耐久性も問題ありません。防音性にも優れています。
ただし防水面には弱いので、オプションの塗装を施こすことがおすすめです。定期的なメンテナンスを行うことで、長い期間にわたり住まいを守ってくれます。カビの発生を防ぐためにも、メンテナンスはしっかりと行わなければいけません。
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ミサワホーム「PALC (パルク)」
ミサワホームの「PALC (パルク)」は、「ハイブリッド住宅(鉄骨系)」で採用されている外壁です。厳しい自然環境への対応力を持っており、不測の災害に耐えられるだけの強さを持っています。
PALCの詳細
- 塗り直し:必要
- 外壁目地のメンテナンス:10年ごと
- 光触媒:×
- 耐火性:〇
- 耐久性:〇
ミサワホームは、「PALC」に80mmの厚みを持たせることで、シェルター機能を高めてくれます。耐火性、耐久性、遮音性、耐風性など、外壁に求められる安全性能に優れているのがメリットです。
断熱性にも優れているので、エアコンの使用頻度も下がります。性能に優れている外壁ですが、重量があるため「ハイブリッド住宅」にしか採用されていません。光触媒もないので、日ごろからのメンテナンスが必要になる外壁です。
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まとめ
「ハウスメーカーの外壁(タイル)10選を徹底比較」を解説しました。どのハウスメーカーも魅力のある外壁ばかりです。ただ特徴で比較をすると、異なる魅力があることに気が付きました。価格を気にしないのならば「積水ハウス」「ヘーベルハウス」「パナソニックホームズ」がおすすめです。
しかし、ハウスメーカーの比較は外壁だけではありません。他の魅力と合わせた総合的な判断が必要です。最終的な判断は、外壁も含めたトータルバランスで決めることをおすすめします。