憧れのマイホームを持つなら、できるだけ理想に近い家を建てたいものです。注文住宅は、すでに完成している建売住宅と違って、デザインや間取り、仕様、設備などをある程度自由に選べるのが魅力です。けれども、「注文住宅は決めることがたくさんあって難しそう」「選択肢が広すぎて決断を迷いそう」「知識がないのに建てられるかな」と不安になる人もいるのではないでしょうか。
そんなとき、我が家の家づくりのテーマを決めるところからスタートすると、家づくりがスムーズになります。今回は、理想の注文住宅を建てるための大きな柱となる「テーマ」について考えてみましょう。
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なぜ注文住宅にテーマが必要?
何かを決める時、『テーマ』が決まっていると、ぶれることがありません。例えば、洋服やバッグ、靴などを選ぶ時、カジュアル、トラッド、エレガント、マニッシュ、ガーリー、エスニックなど様々なテイストがあります。何となく直感で選ぶと、手持ちのアイテムを合わなかったり、使わなかったりする失敗があります。まずは自分の個性や好み見極めて「こんな自分でいたい」「こんな風に見られたい」という思いに沿ったテーマを認識すると、買い物やトータルコーディネートが容易になり、オシャレな装いが完成します。
家を建てる際も同じで、「どんな家を建てたいか」「どんな家が好きか」というテーマを決めることで、デザインテイスト、間取り、仕様、素材、設備などが決めやすくなり、家づくりの知識が少ない人も、理想の家に近い家づくりに近づけることが可能です。
また、家づくりにテーマやコンセプトがあると、必要なものと必要でないものの選別に迷いがなく、余計な予算と時間を使わず、満足度の高い家づくりができるメリットがあります。建築士さんと家を建てる際も、ほとんどの場合、テーマやコンセプトを決めて設計します。「〇〇〇な家」とキャッチコピーをつけることができる家は、家族の自慢の家になることでしょう。
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家族構成や年齢層で考える家づくりのテーマ
早速、家づくりのテーマを考えてみましょう。テーマを決めるというと難しそうですが、まずは家族構成、家族の年齢層、生活スタイル、好みや趣味を考え、家族で話しをしながら、建てたい家のイメージを具体化していきましょう。家族構成や年齢層で決めやすいテーマの一例を、紹介していきます。
平屋を建てる
ここ数年人気があるのが、シンプルで安定感のある平屋です。以前はシニア層やDINKS向けのコンパクトな住宅のイメージでしたが、家族の距離が近くコミュニケーションがとりやすいと、子育て層にも支持されています。また、階段がない平屋は、子どもが独立して夫婦二人になったとき、年齢を重ねたときも、暮らしやすいと考える人が増えています。デザインのバリエーションも増えているので、固定観念にとらわれず、敷地の広さや地域性、立地条件に合わせて、我が家だけの平屋暮らしを考えてみましょう。
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3階建て住宅を建てる
都心部の狭小地や高低差がある土地でも、敷地を有効に利用できるのが3階建て住宅です。土地が広くなくても、家族の人数が多く部屋数や広い家がほしいときは縦空間を活かして生活面積を広げましょう。
ただし、建物の高さの制限や道路斜線制限、隣地斜線制限、北側斜線制限といった建築基準法の法規制が、平屋や2階建て住宅より厳しくなります。また、高さのある建物ということから構造面の強さも求められ、構造計算費用がかかり、工事期間も長くなります。建て替えの場合も、土地を買って建てる場合も、土地の条件やプランの決め方など、専門知識が必要です。3階建て住宅の経験がある会社や3階建て住宅に慣れている会社に依頼するのがいいでしょう。
二世帯住宅を建てる
親が高齢になったり一人暮らしになり、同居を考え始める人もいるでしょう。また若くて元気な親に、共働きの家事や子育てのサポートをお願いしたり、将来訪れるかもしれない介護に備えるなど、二世帯同居は両世帯にとって安心です。また、実家に広い土地があったり、建築費用を折半して建てるなど、資金面でも協力し合えるのが二世帯住宅のメリットです。
二世帯住宅でも、娘夫婦との同居、息子夫婦との同居、また家族の性格や意向によりプランニングは変わります。生活空間をはじめ、玄関、浴室、キッチンといった水廻りも世帯ごとに設ける「完全分離型」や「隣居型」、玄関、浴室、キッチン、リビングといった共用スペースは両世帯共有で寝室や個室だけ別にする「完全共有型」、玄関と浴室のみ共有にしてキッチンやリビングダイニングは世帯ごとに設ける「一部共有型」など、家族の要望により自由な二世帯同居スタイルを選べます。
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20代、30代向けの住宅を建てる
「賃貸暮らしは子どもの声や足音が迷惑になっていないか周りに気を使う」「家賃を払うのがもったいない」「いつか家を持つなら早い方がいい」と20代、30代前半で家を建てる人が増えています。
若いうちに家を建てると、住宅ローンの返済期間を長く組んで早めにローンの支払いが終わること、ライフプランが立てやすいメリットがあります。予算を抑えたローコスト住宅やシンプルな住宅を建てて、状況に合わせて増築やグレードアップをしながら、一緒に成長する家を目指すのもいいでしょう。
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シニア向け住宅を建てる
高齢になり、足腰が弱くなったり車椅子を使うようになったときに、バリアフリー住宅なら少しでも快適に安全に生活ができるのではないでしょうか。例えば玄関スロープや十分な幅を確保した廊下、段差の少ない床、座って使える水廻り、自宅介護に対応できる各空間のゆとりなどのバリアフリー対策は、シニアに限らず誰にでも優しい住宅です。自宅介護の必要な時がきて慌てるより、早めに備えておけば安心です。
和風と洋風、好みのテイストを決めよう
外観は家の顔です。家を建てるときに、外観のデザインテイストにもこだわりたい人は多いと思います。ファーストステップとして、和風か洋風かは迷うところです。和風、洋風、輸入住宅、和洋折衷住宅、和モダンなど、家族で好みのテイストを話し合っておきましょう。
輸入住宅を建てる
洋画や洋書で見て豪華で可愛いデザインの輸入住宅に憧れを抱く人は多いと思います。輸入住宅の定義はありませんが、洗練された外観や内装デザイン、独特の色合いやデザインがあり、広々とした開放的な間取りが特徴です。代表的なのはフレンチ、プロヴァンスといったヨーロッパスタイル、北米スタイル、日本の暮らしに適した北欧スタイルなど。海外のデザインテイストに寄せた輸入住宅風の家もあれば、住宅の部材や家を丸ごと海外から輸入する本格輸入住宅もあります。
和風住宅を建てる
日本瓦を用いた切り妻屋根、深い軒、和室、床の間、畳の小上がり、格子の引き戸、縁側、障子などは和風の独特のスタイルです。日本伝統の木造軸組み工法で、職人が手造りする純和風の家。季節感や庭を楽しみ、光と陰、風の流れなどを考慮した和風住宅は、日本人のライフスタイルになじみ、癒され、落ち着ける人が多いのではないでしょうか。外観を和風にして内装は洋風にする和洋折衷スタイル、現代的な和モダンなど、和風住宅を柔軟にアレンジしたスタイルも人気です。
趣味やこだわりをメインテーマにした家
せっかく注文住宅を建てるなら夢を叶えたいですね。家を建てる時、絶対にほしい、必要なものを採り入れると、たとえ一点豪華主義でも、注文住宅の満足度がグンとアップするはずです。
地下室のある家
床が地階にあるのが地下室で、防音性、楽器やカラオケの練習、プライベートジム、ホームバー、アトリエ、ワインセラーなど、多彩な用途で使えます。費用はかかりますが、建築基準法の延べ床面積の上限を3割以上増やすことができるため、より広いスペースが確保できます。
屋上のある家
屋根がないオープンエアの屋上は、庭代わりに子どもやペットが遊んだり、アウトドアリビングやビアガーデンのように使えるプライベートな空間です。季節のいい時期はバーベキューやガーデニング、キャッチボールやゴルフの打ちっぱなし、ビニールプールなども楽しめますが、防水対策が必要です。
中庭のある家
中庭のある家はコの字型やロの字型の造りになるため、窓を多く設けることができ、どの部屋も明るく風通しが良くなります。隣近所や道行く人の視線を気にせず安全に子どもを遊ばせることができるのもうれしいところ。中庭にシンボルツリーを植えたり、小さな池やプールなどの水辺空間を設け、冬はイリュミネーションを楽しむのも雰囲気があって素敵です。
ガレージのある家
車が好きな人にとってガレージハウスは憧れです。大切な愛車を風雨にさらされることがなく、シャッターをつければ車をいたずらされる心配もありません。また、庭が狭くても駐車場を確保することができます。リビングとの間にガラスやアクリル板を設けて車を眺められるようにしたり、リビングの一部をガレージにしたり、スタイルはさまざまです。
ペットと暮らす家
ペットも家族の一員、愛犬や愛猫が落ち着ける居場所やのびのび遊べるお気に入りの場所を確保してあげたいですね。犬の場合は散歩の後の足洗い場(水栓スペース)、足に優しい床やドッグラン、鳴き声対策などを考えましょう。猫なら自由に出入りできるペットドアやトイレスペース、キャットステップなどがあるとストレスがたまらず、快適に暮らせるでしょう。
決めたテーマが得意な会社に頼もう
注文住宅を建てるときのテーマの一例を紹介しました。家をオーダーメイド、あるいはセミオーダーメイドでつくるのですから、こだわりや夢が叶うオンリーワンの家を建てましょう。
施主の立場では、「地下室がある家を建てたい」「3階建て住宅を建てたい」といった夢や憧れは自由にふくらましょう。法規制があって実現ができなかったり、デメリットがあるかもしれません。また、こだわった分だけ、費用や時間がかかるなど、素人ではわからないこともたくさんあります。
そこで、注文住宅のプロである建築会社に相談して、予算を調整してもらったり、実現可能なアイディアを提案してもらいながら夢を調整していきましょう。
自分が建てたい家のテーマに慣れている建築会社なら、テーマに関する知識やアイディアが豊富で、建てたい家の意図をくみ取り、相談にのってくれるはず。ファッションを例にとると、ジーンズショップでフェミニンなドレスを探したり、高級ブランドショップでプチプライスアイテムを求めるのは無理なのと同じです。テーマに合う建築会社を探しましょう。
テーマに合う住宅カタログをもらおう
施主の希望がさまざまなように、建築会社も得意分野や力を入れている商品があります。注文住宅は建てる会社を自由に選ぶことができます。建てたい家のテーマを決めたら、そのテーマを得意とする建築会社、テーマに合う家を建てられる建築会社のカタログを取り寄せて、具体的なイメージをふくらませ、気に入った会社があれば、問い合わせるのが早道です。
一括資料請求サービスのメリット
家族のテーマに合う家を建ててくれる会社を探すなら、「一括資料請求サービス」がおすすめです。
住宅のカタログをもらう場合、住宅展示場に行って、展示場を見学して、話を聞いてアンケートを書いてもらうのが普通の流れです。あるいは、ホームページの資料請求フォームや雑誌の資料請求はがきを通じて取り寄せます。いずれも、会社ごとに入力や記入をする必要があり、手間も時間もかかります。
けれども、一括資料請求サービスなら、自宅にいながら複数社のカタログを無料で取り寄せることができます。カタログの送り先や名前、メールアドレスなどの記入は1回だけなので、手間が最小限で済みます。
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