重量鉄骨・鉄骨住宅を得意とするハウスメーカーは?メリットとデメリットも解説

ハウスメーカー 家づくりコラム

重量鉄骨・鉄骨住宅を得意とするハウスメーカーは?メリットとデメリットも解説

家を建てる際に、「鉄骨住宅と木造住宅どちらがいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。一度建てたら長い付き合いとなる家。納得のいく、安全で快適な住み心地の良い住まいにしたいですよね。

 

近年大きな地震や台風が多いことから防災意識が高まり、耐震性、耐久性に優れてた鉄骨住宅を選ぶ方が増えています。頑丈なイメージが強い鉄骨住宅ですが、実際はどんな性質を持っているのでしょうか。

 

今回は、鉄骨住宅の特徴や気になるメリット・デメリット、おすすめのハウスメーカーなどを詳しく解説していきます!

 

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鉄骨住宅とは?

 

柱や土台など住宅の主要な構造部に鉄骨を使用している住宅のことです。鉄骨の厚みによって「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨造」の2種類に分けられます。

 
鉄骨住宅とは?
 

ココがポイント

鋼材の厚みが6㎜以下で、主に一般的な戸建住宅で使われるのが「軽量鉄骨」、
鋼材の厚みが6㎜以上で、主にビルやマンションなどの大型の建築物に使われるのが「重量鉄骨」

 

日本では木造住宅が主流でしたが、近年は防災意識の高まりとともに、耐震性や耐久性に優れた鉄骨住宅を選ぶ方も増えています

 

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鉄骨住宅のメリット・デメリット

 

鉄骨住宅には耐久性・耐震性の高さなど多くのメリットがある一方、デメリットもあります。それぞれ説明していきますね。

 

鉄骨住宅のメリット

 
鉄骨住宅のメリット
 

耐震性が高い

 

鉄骨住宅は、設計の際にコンピュータでの構造計算が必須なっているので、地震に強い設計で建てることができます。また、鉄はしなりやすく地震のエネルギーを吸収しやすいため、木造住宅に比べて完全に倒壊するリスクが低くなります。部材の品質が均一なため、安定した高い耐震性が得られるので安心できますね。

 

耐久性が高い

 

木材よりも腐食しにくいため、木造住宅よりもシロアリ被害のリスクが低くなります。錆びを心配される方も多いと思いますが、各メーカーで先端技術を用いた防錆対策を行っているので、屋内の鉄骨材に関してはほとんど心配ありません。気になる方は、各ハウスメーカーさんに問い合わせてみるといいかもしれませんね。

 

設計の自由度が高い

 

木造に比べて柱と柱の間隔を広く取ることが出来るため、大きな空間や広い窓を作ることが可能です。また、間仕切り壁を自由に動かしやすいので、間取りの自由度も高くなります。

 

品質が安定している

 

部材のほとんどが工場で一律生産されるため、木材のように品質にバラつきが出ることがなく、高品質の部材を安定供給できます。

 

工期が比較的短い

 

生産した部材を工場内である程度組み立て、それを現場で組み合わせる工法なので、工期が比較的短くてすみます

 

鉄骨住宅のデメリット

 
鉄骨住宅のデメリット
 

コストが高い

 

木造建築と比べると建材費用が高いため、建築コストが割高になってしまいます。

 

地盤強化が必要な場合がある

 

木造に比べて重量があるため、地盤が弱い場合は、地盤を強化するための土地改良工事が必要となります。

 

断熱対策が必要

 

鉄は熱伝導率が高いため、断熱対策をしないと夏は暑く、冬は寒い家になってしまいます。断熱材や空調設備でしっかり断熱対策をして、快適に過ごせる室内にしたいですね。

 

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鉄骨住宅の工法

 

木造住宅の木造軸組工法(在来工法)や2×4工法のように、鉄骨住宅にも工法があります。それぞれの工法に特徴やメリット・デメリットがありますので、詳しく見ていってみましょう。

 
鉄骨住宅の工法
 

鉄骨軸組構造(ブレース構造)

 

柱と梁の間に筋交い(ブレース)という斜め材を入れる工法です。ブレースをバランスよく一定の間隔で配置することで、地震や台風などでかかる圧力から建物を守ります。低階層向けに特化した工法で、軽量鉄骨造のほとんどがブレース工法を採用しています。

 

ラーメン構造に比べて柱などの部材を小さくしやすいため、部屋のコーナー部分や天井部分に柱型・梁型が出ないというメリットがあります。また、木造軸組工法と似た構造で、木造と同程度の工期や費用で施工できます。

 

鉄骨ラーメン構造

 

ラーメンとは、ドイツ語で「枠」や「骨組」のことです。柱と梁の接合部を剛接合(一体化)し、フレームで地震や風圧に耐える構造です。ブレース(筋交い)を入れる必要がないため、開口の位置を比較的自由に設定でき、空間を最大限に利用できるというメリットがあります。

 

デメリットとしては、柱や梁などの部材が大きくなりやすいため、室内にせり出してしまうことが挙げられます。スペースを有効活用したり、柱や梁をデザインに生かすなどの工夫が必要かもしれません。

 

鉄骨住宅を建てられるオススメのハウスメーカー10選!

 

木造住宅と比べると、施工できるハウスメーカーの数が少ない鉄骨住宅ですが、各社独自の技術やデザインがあったりそれぞれ特色があって、どのメーカーさんが良いのか迷ってしまいますよね。

 

おすすめのハウスメーカーの特徴をまとめてみましたので、ハウスメーカーを選ぶ参考にしてみてください。

 

へーベルハウス(旭化成ホームズ)

 
へーベルハウス(旭化成ホームズ)の鉄骨住宅

参照元:へーベルハウス(旭化成ホームズ)公式ページ

 

重量鉄骨住宅、軽量鉄骨住宅を手がける大手の人気メーカーです。「ヘーベルハウス」はブランド名、旭化成ホームズが会社名となっています。高品質の建材を使用しているため坪単価は高めになりますが、その分耐震性・耐久性には定評があり、金額に見合った高性能な住宅になると好評です。特に耐震性には力を入れており、「ハイパワード制震システム」という独自の制震装置を採用しています。

 
へーベルハウス(旭化成ホームズ)の主な特徴
 

また、「ロングライフプログラム」という独自のメンテナンスプランがあり、60年間無料で点検を受けられます。屋根や外壁など耐用年数30年目まで無料でメンテナンスを受けることができます。設計の自由度を生かして、2世帯住宅、平屋、3階建て住宅など、多様なライフスタイルに対応した商品ラインナップになっており、都会的で洗練されたデザインも人気です。

 

ヘーベルハウスの坪単価は70万〜90万円が相場です。

 

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セキスイハイム

 
セキスイハイムのテクノロジー

参照元:セキスイハイム公式ページ

 

積水化学グループの住宅ブランドで、日本で初めて工業化住宅を実現したハウスメーカーです。木造住宅も手がけていますが、鉄骨住宅住宅の商品ラインナップの方が充実しています。部材の大半を工場で生産・組み立てるユニット工法を得意としており、品質を均一に保ちながら、工期が短いことでも高い評価を得ています。

 
セキスイハイムの主な特徴
 

また、早くから太陽光発電を取り入れ、環境に配慮した家づくりにも積極的に取り組んでいます。ZEH住宅の先を行く「エネルギー自給自足を目指す暮らし」を提案しており、省エネでお財布と環境に優しく、かつ快適な暮らしが叶います60年間の無償の定期診断や365日24時間無料フルサポートなど、アフターサポートも充実しています。周囲の景観に調和した安定感のあるデザインが特徴です。

 

セキスイハイムの坪単価は70万円〜85万円が相場です。

 

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パナソニックホームズ

 
パナソニックホームズのオリジナル技術

参照元:パナソニックホームズ公式ページ

 

パナソニックグループの系列会社で、軽量鉄骨住宅・重量鉄骨住宅を手がけています。家電や建材、設備など家づくりに必要なもののほとんどを自社製品でそろえることが出来るため、統一感のあるコーディネートが実現できます。

 
パナソニックホームズの特徴
 

業界最小の15㎝単位で構造体の幅を調整出来るマルチモジュールシステムによって細やかな設計に対応することができ、1階部分より2階がせり出したオーバーハングも可能です。住宅業界最長の初期保証「35年あんしん初期保証」や「60年長期保証延長システム」など、アフターサポートも充実しています。

 

パナソニックホームズの坪単価は60万〜130万円です。

 

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トヨタホーム

 
トヨタホームの鉄骨住宅

参照元:トヨタホーム公式ページ

 

トヨタグループのハウスメーカーです。耐震性や耐久性に優れた鉄骨ラーメンユニット工法の「シンセシリーズ」 と設計の自由度が高い鉄骨軸組構造の「エスパシオシリーズ」の2つのシリーズがあります。トヨタホームでは、部材の85%を工場内で製造しています。自動車製造で培われた高い技術力と厳しい検査体制を反映させて、高品質な住まいづくりを追求しています。

 
トヨタホームの特徴
 

耐震にも力を入れており、自社で開発した構造体「パワースケルトン」と制震装置「T4システム」を組み合わせることで、繰り返す大地震にも耐えられる高い耐震性を実現しました。外観のデザインにもこだわりがあり、シリーズごとに豊富なラインナップが揃っているのも嬉しいですね。

 

トヨタホームの坪単価は40万〜100万円が相場です。

 

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積水ハウス

 
積水ハウスの鉄骨住宅

参照元:積水ハウス公式ページ

 

売上げ・施工実績ともに業界トップクラスで、圧倒的な知名度を誇るハウスメーカーです。積水化学工業株式会社ハウス事業部を母体として設立されましたが、現在は独立しています。

業界で初めて環境省よりエコファースト企業として認定を受けており、「グリーンファーストゼロ」というZEH住宅にも力を入れています。太陽光電池や先進の省エネ設備によって無理なく光熱費を削減でき、快適性と経済性を両立できる住宅として高い評価を得ています。高い強度と設計の自由度で大空間を実現できる「ダイナミック・フレームシステム」、地震動エネルギー吸収システム「シーカス」、3・4階建住宅の「フレキシブルβシステム」といったオリジナルの構法やシステムで住まいの安全性と自由な設計を実現しています。

 
積水ハウスの特徴
 

上品で高級感のあるデザインが特徴で、平屋から3・4階建てまで多彩なラインナップを展開しています。30年間の保証期間とその後も再保証が受けられるユートラスシステムでアフターサポートも安心できます。

 

積水ハウスの坪単価は50万円〜110万円が相場です。

 

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ダイワハウス

 
ダイワハウスの鉄骨住宅

参照元:ダイワハウス公式ページ

 

業界トップクラスの売上を誇るハウスメーカーです。幅広く事業を展開していますが、賃貸住宅と商業施設の収益が主になっています。戸建住宅では軽量鉄骨住宅が主力となっています。最新のテクノロジーを集結し、耐震性、耐久性、断熱性に優れたxevo(ジーヴォ)シリーズが好評です。

 

xevo(ジーヴォ)では最新のテクノロジーによって、高さがありながらも柱や壁を少なくし、開放的な空間を実現。一般的な1Fリビングの高さは2m40cm場合が多いですが、xevo(ジーヴォ)では 2m72cm。また、7m10cmの大開口サッシが可能で、他に類を見ない開放感のリビングを実現できます。

 
ダイワハウスの特徴
 

デザインも洗練されており、2019年度には「xevoΣ PREMIUM」がグッドデザイン賞を受賞しています。また、xovoΣはオリジナルのエネルギー吸収型耐力壁「D-NΣQST」を標準装備。震度7の大地震にも耐える、強い持続耐震性を持っています。耐久性を左右する防錆にも力を入れており、主要な構造体にカオチン電着塗装を施して、75年以上の耐用年数を実現しています。

 

ダイワハウスの坪単価は約65万〜150万円が相場です。

 

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ミサワホーム

 
ミサワホームの鉄骨住宅

参照元:ミサワホーム公式ページ

 

全国に事業所を展開する、大手ハウスメーカーの一つで、2016年からはトヨタグループに入っています。デザインに力を入れており、独創的で洗練されたデザインで30年連続でグッドデザイン賞を受賞しています。また、南極の昭和基地のほとんどをミサワホームが建設していることから、過酷な環境にも耐えることが出来る高い技術力を持っていることが分かります。

 
ミサワホームの特徴
 

ミサワホーム全体の坪単価は60万〜100万円が相場です。

 

ミサワホームの坪単価は60万〜100万円程度
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サンヨーホームズ

 
サンヨーホームズの鉄骨住宅

参照元:サンヨーホームズ公式ページ

 

大阪を拠点にプレハブ住宅の販売を中心とした、中堅ハウスメーカーです。耐震性にも力を入れており、ハウスメーカーで初めて「制震構造」を戸建住宅全商品に標準搭載耐震性に制震をプラスした、独自の「ハイブリッド耐震システム」や「ダイナミックダンパー」、「ダブルカーテンウォール構法」を導入し、地震に強い仕様になっています。

 
サンヨーホームズの特徴
 

また、湿気・シロアリに強いオリジナル鋼製床束を採用。耐久性も追求しています。外観デザインやインテリアのプランも豊富なので、デザインやインテリアで個性を出したい方にもおすすめです。

 

サンヨーホームズ全体の坪単価は55万〜70万円が相場です。

 

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アーキッシュギャラリー

 
アーキッシュギャラリーの鉄骨住宅

参照元:アーキッシュギャラリー公式ページ

 

東京・大阪・名古屋を中心に事業を展開する、重量鉄骨造とRC住宅(鉄筋コンクリート造)を得意分野とするメーカーです。「世界で一邸」というコンセプトのもと、他メーカーとは一線を画したモダンで重量感のある、洗練されたデザインが高い評価を受けています。「自社責任施工」体制で、注文住宅に特化した専門技術者を配し、自社監督による厳密な施工管理体制のもと、安全性を追求した住宅を提供しています。

 
アーキッシュギャラリーの特徴
 

アフターメンテナンスは、1・3・5・10年目の定期点検に加え、「随時点検」を実施。一定の条件を満たした場合に、10年の保証を有償で20年に延長するサービスもあります。

 

アーキッシュギャラリーの坪単価は100万円〜が相場です。

 

三菱地所ホーム

 
三菱地所ホームの鉄骨住宅

参照元:三菱地所ホーム公式ページ

 

三菱地所グループで、首都圏と関西で事業を展開しているハウスメーカーです。「本当に望む家づくりはフルオーダーでしか叶えられない」という思いから、フルオーダーの自由設計住宅にこだわりがあります。外観デザインから間取り、インテリアまで専門家と相談しながらゼロからオリジナルの住宅を実現できるのが特徴です。コストを抑えつつ理想のライフスタイルを叶えることができる企画設計注文住宅もあります。

 
三菱地所ホームの特徴
 

また、たった一台のコンパクトな室内機で家全体を換気でき、快適な温度・湿度を保つことが出来るオリジナルの全館空調システム「エアロテック」が高い評価を得ています。こちらは部屋ごとの温度調節が可能で、電気代40%オフが実現します。従来の壁より強度を50%高めた「ハイプロテクトウォール」など、耐震性と耐久性を引き上げる様々な技術を標準採用。少ない壁で強度を確保することで、空間の自由度を高めることも可能にしました。

最長50年の長期保証があります。

 

三菱地所ホームの坪単価は60万円〜120万円が相場です。

 

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まとめ

今回は、鉄骨住宅を検討している方へ向けて、鉄骨住宅の特徴やメリット・デメリット、おすすめのハウスメーカーをお伝えしてきました。メリット・デメリットをまとめると、下記になります。

 

鉄骨住宅のメリット

  • 耐震性が高い
  • 耐久性が高い
  • 設計の自由度が高い
  • 品質が安定している
  • 工期が比較的短い

鉄骨住宅のデメリット

  • 建設コストが高い
  • 地盤強化が必要な場合がある
  • 断熱対策が必要

 

鉄骨か木造か、家の枠組みを決めることは、住まいの耐久性や住み心地を左右する大切な部分です。素材の特徴をよく理解して、自分や家族にとって快適で安心できる住まいにしたいですよね。まずは、「こんな生活がしたい!」という叶えたい理想を明確にして、最適なハウスメーカーさんを選んでくださいね。

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