- 「住友林業の耐震性は大丈夫?」
- 「住友林業で建てるか検討しているけど地震に強い工夫が知りたい」
上記のように住友林業の耐震性を知りたいと悩まれている人はいませんか。住友林業の間取り自由度は業界トップレベルです。木造住宅で大開放空間の室内を実現してくれます。耐震性に揺るぎない自信があるからこそ、開放的な空間が実現できるのです。
だからと言って「そうなんだ」では納得はできません。住友林業がどのようにして地震に強い工夫を施しているかを知ることで、安心して依頼をしましょう。
今回の記事では「住友林業の耐震性は?地震に強い工夫」について解説をします。住友林業を検討されている人は、参考程度にしてください。
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住友林業の耐震性は?
住友林業の営業マンに「住友林業の耐震性は?」と聞いたら「高いです」と即答されることでしょう。住友林業に限らず、大手ハウスメーカーのほとんどが耐震性に力を入れています。標準で耐震等級3を獲得するのは「当たり前」になってきました。
住友林業では「住友林業の家」の標準仕様として、長期優良住宅の認定条件を最高等級でクリアする設定をしています。
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ココがポイント
- 耐久性:長持ちする家
- 耐震性:地震に強い家
- メンテナンス性:メンテナンスのしやすい家
- 省エネルギー性:断熱性能等に優れた家
住友林業の家は、上記の項目を最高等級でクリアするのが標準性能です。2022年度における住友林業の長期優良住宅認定取得率は96.3%でした。住友林業の家は、耐震性に優れています。
住友林業が実践する地震に強い工夫
住友林業は、地震に強い家を建てる工夫として主に次の内容を行っています。
ココがポイント
- 耐震性能を強化するための開発
- 耐震性を高める構造計算
- 品質の維持
住友林業と言えばオリジナルのビッグフレーム構法です。住友林業は、耐震性を強化するための開発に力を注いでいます。ビッグフレーム構法もどんどん進化をしてきました。
実際に耐震性を徹底比較
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ビッグフレーム構法
- 2005年:3階建て商品としてビッグフレーム構法を発売開始
- 2008年:2階建て商品に採用
- 2015年:4階建てが可能な耐火仕様商品を展開
ビッグフレーム構法は、高い耐震性を強みとする構造です。常に研究をし、進化を遂げてきました。グループ会社も含め、「K型筋かい」や「ハイパーパネル」の開発など、耐震性を高める工夫は今もなお行われています。
開発した構造をより高めるため、1棟1棟の構造計算に妥協を許しません。そして品質を維持する体制を整えているハウスメーカーです。
ひとつひとつを詳しく解説します。
ビッグフレーム構造が高耐震性を実現
参照元:住友林業
ビッグフレーム構法は、耐震性を強みとしてきた住友林業のオリジナル構法です。
ココがおすすめ
- 制約の多い土地でも自由度を高められる構造
- プレストレストティンバー梁により最大開口約7.1mに対応
- 耐震性を維持しながら複数台駐車ができるビルドインガレージを実現
ビッグフレーム構造による高い耐震性により、自由度の高い間取りを実現します。ビッグフレーム構法が地震に強い理由を確認しましょう。
ビッグコラムの存在
ビッグフレーム構造の基本となるのが、ビッグコラムの存在です。一般的な柱と比較をすると約5倍の太さがあります。どっしりと構える大断面集成柱のビッグコラムが地震に強くなる工夫です。
一般的な柱と比較
- 一般的な柱:105mm角
- ビッグコラム:560mm幅
ビッグコラムは、十分に乾燥させた板材を何層にも重ねることで強度を高めています。優れた寸法安定性を実現させるのも特徴です。間取りに解放感と自由度を与えながら地震に強い住まいをつくります。
ビッグフレーム構法を採用して家を建てた人の多くは、建築中のビッグコラムを見て感動をするそうです。そびえたつビッグコラムの存在に、「地震に強く安心できる住まい」を確信します。
メタルタッチで接合による強靭な躯体
大きな地震の揺れエネルギーでビッグコラムが倒れたら意味がありません。ビッグコラムと梁を強固につなぐ工夫が必要です。そこで住友林業は、メタルタッチ接合を採用しました。構造材に埋め込まれた金属同士がメタルタッチ接合により躯体を強固にします。地震で大きな揺れエネルギーを受けても狂いを最小限にする、強靭な構造躯体をつくるテクノロジーです。
さらに、ビッグコラムに付ける接合金物を増やすことで、壁倍率を上げる工夫も用意しています。
ココがポイント
- ツインボルトコラム:33.6相当
- ダブルビッグコラム:44.8相当
※建築基準法の壁倍率に換算
耐震性を高めることで、壁枚数を減らし自由度が高まります。大開口の窓が実現できるのは、地震に強い工夫を組み合わせた結果です。
耐震性を維持するための耐久性の工夫
地震に強い家は、長きにわたり性能が維持されなければいけません。住友林業のビッグフレーム構造は、耐久性を高める工夫も施しています。長年にわたり安心が続く構造躯体です。
住友林業は、外装材へ紫外線に耐える性能を施しています。30年~60年の高耐久部材を採用することで、メンテナンスコストも下げてくれる工夫です。結露対策や、木造の天敵であるシロアリ対策も行われています。
耐久性を高めることで、耐震性も維持される構法です。
耐震実験による証明
地震に強い工夫を確認しただけでは安心ができません。「本当に耐震性は高いの?」と、不安を拭い切れない人もいることでしょう。しかし安心してください。住友林業は、ビッグフレーム構造で建てた住まいの耐震実験を行っています。しかも2階建てより負荷の高い3階建てで行っているのです。住友林業の自信がうかがえます。
住友林業の自信
- 東日本大震災を上回り阪神・淡路大震災の揺れの約4倍
- 東日本大震災、阪神・淡路大震災震度7クラスを22回
- 震度6弱~4の強さを224回
耐震実験では、合計246回の加振が行われました。大きな揺れエネルギーを加えても、構造躯体の耐震性は維持され続けたのです。実験の様子は、動画でも確認できます。耐震性の高さは、実物大実験により証明されているので安心をしてください。
マルチバランス構法による優れた耐震性
耐震性と言えばビッグフレーム構法ですが、マルチバランス構法も優れています。次は、マルチバランス構法における地震に強い工夫を確認しましょう。
強い柱と土台をつくるスーパー檜
マルチバランス構法は、安定した品質を確保するスーパー檜を採用しています。国産檜を使用してつくられた構造用集成材です。ただし、北海道で建てる場合は道産材であるスーパーカラマツを使用しています。
構造用集成材で利用する板材は、十分に乾燥させることで吸水率を15%以下に低減したものです。吸水率を下げることで、収縮や変形を抑えます。割れにくくすることで、安定した品質を確保する工夫です。
最先端のテクノロジーを結集してつくられたスーパー檜が、マルチバランス構法の耐震性を上げています。
高温乾燥システムのミズダス
寸法安定性に優れるミズダス檜も採用をしています。ミズダス檜は、住友林業が開発をしたオリジナル木材乾燥技術である「ミズダス」によって乾燥させた檜です。高温乾燥システムのミズダスが、木面割れを防ぎます。
ミズダスは、木材にセンサーを取り付けることで、リアルタイムに乾燥状態を測定する技術です。測定をすることで、割れや変色を少なくします。寸法安定性に優れた高品質なミズダス檜の完成です。
地震に耐えるきづれパネル
住友林業が開発したきづれパネルは、地震などの揺れエネルギーを受けた場合の変形を抑える耐力面材です。ねじれを抑えることで、耐震性を上げています。マルチバランス構法は、きづれパネルもしくはDパネルを壁下地材として外周部に採用することで耐震性を向上させているのです。
強度の高いきづれパネルを組み合わせることで、耐力壁はさらに強化されます。きづれパネルの強みは軽さです。揺れエネルギーは、建物の重量によって比例します。軽いきづれパネルには、地震の揺れエネルギーによる建物の揺れを小さく抑える効果が期待できるのです。
地震に負けない床にする三層床構造
地震の揺れに負けない工夫は、床にも施されています。マルチバランス構法は、水平剛性の高い三層床構造を採用しているのが特徴です。
三層床構造
- 剛床パネル
- シージングせっこうボード
- 木質フロア
上記の3つを組み合わせることで、厚さ48.5mmにした三層床構造です。剛床パネルのみで行われた加力実験では、床倍率(基準の床に対して何倍の強さがあるかを示した数値)4.51を記録しました。マルチバランス構法で採用している三層床構造は、数値で証明された強さを持っています。床を変形しにくくすることで、強い地震にも負けません。
建物の変形を抑える地震エネルギー吸収パネル
マルチバランス構法では、地震による建物の変形を最大約70%抑える地震エネルギー吸収パネルを採用しています。大地震のあと繰り返し襲ってくる余震にも、強さが維持できるパネルです。ただし、採用をしていない商品もあるので営業マンに確認をしましょう。
変形を抑える工夫の秘密は「高剛性・高減衰ゴム」の利用です。地震エネルギー吸収パネルには、強固に固定した高剛性・高減衰ゴムを採用しています。
ココがポイント
- 床に落としてもほとんど跳ねないゴム
- エネルギーを熱に変換し吸収するのでほとんど跳ねない
- 地震の揺れエネルギーを熱に変えて吸収
地震の揺れエネルギーを熱に変えることで、建物の変形を抑えます。高剛性・高減衰ゴムは、13トンの重荷にも耐えるのが特徴です。斜張橋や超高層ビルにも採用される高剛性・高減衰ゴムにより、建物を地震から守っています。
耐震性を維持するための耐久性の工夫
マルチバランス構法は、さまざまな工夫で耐久性を向上させています。耐久性を向上させることで、長きにわたり地震に強い構造を実現するのです。
ココがポイント
- 外壁に独立した通気層を持つ外通気工法を採用
- オリジナル3層構造で雨水の侵入を防止
- 基礎の換気能力を向上させる基礎パッキング工法の採用
- 防蟻防湿フィルムによるシロアリの遮断
- シロアリや腐食に強い国産檜の採用
大雨時の降雨量の再現や、煮沸実験により部材の耐久性を検証済みです。部材に自然災害で起こりうる状況をつくり、耐久性を確認しています。耐震性を維持する耐久性の高さも問題はありません。
振動実験による証明
マルチバランス構造の耐震性は、振動実験により証明されています。マルチバランス構法で建てられた実物大の試験体により証明がされました。
ココがポイント
- 阪神・淡路大震災の最大地動加速度の1.2倍、1.5倍を2回
- さらに阪神・淡路大震災の最大地動加速度の2倍を7回
過酷な実験にも関わらず、倒壊はしませんでした。被害は、一部の内装とサイディングに軽微な損傷を受けた程度です。
マルチバランス構法もビッグフレーム構法と同様に、耐震性の高さを証明しています。地震に強い工夫が施された安心の構造です。
WiNXの活用で安全な構造を実現
住友林業の家は、独自の解析ソフトを駆使することで、力の流れを緻密に計算し構造を検討しています。強い地震に対抗するには、建物に影響を与える外力を、上手に地盤へ分散させる流れが必要です。最適な基礎構造を実現するため、地盤調査の結果を基に解析ソフトWiNXで計算をしています。
住まいの構造は、経験豊富な技術者が何度もチェックをし、完成させるのです。耐震性の高い住まいは、建てる前の構造計算から始まっています。
徹底された施工品質の維持
住友林業は、優れた性能を維持するため、サプライチェーン(調達、製造、在庫管理、配送、販売、消費といった一連の流れ)を適切に管理しています。工場監査とサプライヤー評価を活用することで、施工品質を維持しているのがポイントです。
施工も、独自の現場管理システムによって一元的に管理と共有がされています。チェックポイントを検査し、施工管理記録書によって管理することで品質を損ないません。最終的に本部検査部門がチェックをする体制です。
優れたテクノロジーと構造があっても、品質が維持されなければ耐震性が落ちます。住友林業は、施工品質を維持する工夫も備わっているハウスメーカーです。
住友林業の耐震性まとめ
住友林業の耐震性について解説をしました。住友林業は、地震に強い工夫を多彩に施しているハウスメーカーです。耐震性の高さは実験により証明されています。家族の安全を守ってくれる構造躯体です。
地震大国とも呼ばれる日本で住まいを建てるのですから、耐震性の高さは無視できません。住友林業は、構造、設計、品質の維持で高い耐震性を実現しています。地震に強い住まいを求めている人におすすめの大手ハウスメーカーです。