住友林業は耐震にこだわっているのが特長です。それでは、地震に強い家を建てるためにどういった工夫をしているのでしょうか。住友林業の耐震について紹介します。
こちらもチェック
クリック移動【目次】
地震エネルギー吸収パネルを取り入れている
住友林業は地震に備えるために地震エネルギー吸収パネルを装備した住まいを提案しています。従来の耐震構造だけでは地震に備えるのに不十分であると考えて、新しく生み出したのが地震エネルギー吸収パネルなのです。
地震エネルギー吸収パネルは地震の運動エネルギーを吸収して熱エネルギーに変換することができます。このパネルによって、地震のエネルギーを吸収することで建物の変形を最大で70%抑えることができるのです。

実際に地震のエネルギーを吸収できる仕組みは、高剛性・高減衰のゴムを用いているからです。このゴムは床に落としたとしてもほとんど跳ねません。それは運動エネルギーを熱エネルギーに変換する性質があるからです。地震の力というのは運動エネルギーであり、それを熱エネルギーに変換できる特性を持ったゴムを利用することで、強い地震が起きても平気なのです。高剛性・高減衰ゴムはしっかりと固定されていて、地震によってずれることはありません。
-
地震に強いハウスメーカーランキングベスト12社!耐震性を徹底比較
続きを見る
ビッグフレーム構法を用いている
住友林業の家はビッグフレーム構法を採用しているのが特長です。ビッグフレーム構法では主要構造材としてビッグコラムを使っています。ビッグコラムは560mm幅のある構造材であり、一般的に用いられるものの5倍もの幅があるのです。さらに、十分に乾燥させた板材であるラミナを何層にも重ねて使っています。こうすることによって、強度と寸法安定性を高めることに成功しています。
また、メタルタッチ接合を取り入れているのも特長です。構造材に金属を埋め込み、その金属同士を接合させるのがメタルタッチ接合です。これによって、構造躯体をしっかりと一体化させることができます。地震や強風などによって建物に外力が加わったとしても、狂いを抑えることができるのです。
住友林業では3階や4階建てにも対応します。その際にはビッグコラムの接合金物を通常の2倍にします。さらに、ビッグコラムを2本重ねることで、壁を少なくすることができて、敷地条件の厳しい土地であっても3階建てなど自由な間取りを実現できます。
-
アイフルホームの300万円の家って何?真相と安く建てる方法を解説
続きを見る
住友林業はこのようなビッグフレーム構法を取り入れることで、地震に強くて、なおかつ設計の自由度の高い家を建てられるのです。一般的な構法と比較するとビッグコラムでは耐力壁の幅を1/5にして、同等の耐震性を維持できます。そのため、耐力壁を狭くすることで、広い開口を実現して、なおかつ耐震性への影響を抑えられるのです。開放感ある家を建てたいと考えている人にとって、ビッグフレーム構法はとても都合がよいです。
ビッグフレーム構法では木質梁勝ちラーメン構造を取り入れています。これは通し柱の制約がないという利点があり、各階ごとに自由に柱や壁の位置を決めることができます。たとえば、狭い敷地を有効に活用するための設計が可能です。それぞれの暮らし方や敷地の条件に合わせて設計できます。どんな間取りでも耐震性に影響することがないため、暮らしの快適さを優先させられるのです。
-
住友林業の評判は?実際に家を建てた人の口コミと感想
続きを見る
長期優良住宅に対応している
住友林業ではいつまでも長く住める家を建てることを重視しています。そのため、住友林業の家は長期優良住宅に対応しているのが魅力です。耐震性能はもちろんのこと、その他の性能についても、長期優良住宅のための条件を満たしています。長期優良住宅は一定以上の性能を満たしていると認定されて、税制の優遇を受けることができる制度です。住友林業の家ならば推奨仕様がすでに長期優良住宅の認定を受けられるようになっています。
さらに、住友林業では長期のメンテナンスプログラムを準備しています。定期的にメンテナンスを受けることができ、できるだけ住まいを長持ちさせるための準備が万端なのです。大切な住まいでいつまでも生活できるでしょう。
国産材の活用にこだわっている
住友林業は国産材にこだわっているのが特長です。国産材を使う理由としては、品質が高く、日本の風土に適しているからです。耐震性を高めるためにも国産材を使うことは重要です。国産材を取り入れることで、住まいの寿命を高めることができ、耐震性能を維持するのにも寄与します。
また、住友林業は自然環境を守ることにも力を入れています。国産材を用いるときには、木を植えて育てることもしているため、国産材を利用するサイクルを生み出しているのです。


実験を繰り返して耐震性を保証している
住友林業では住まいが高い耐震性を実現していることを証明するために実験を重視しています。その際には実物大のモデルをつくり、実際の地震を想定したエネルギーを加えた実験を行っているのです。これによって、観測史上で最大級である東日本大震災の地震を超える揺れであっても、実験によって問題がないことを証明しています。過酷な実験を何度も繰り返しても、住まいはしっかりと粘り強さを発揮しているのです。
巨大地震のあとには強い余震が繰り返すことがあり、それを想定した実験も実施しています。合計246回の強い余震にもしっかりと耐えるという実験を行っているのです。
独自の技術や部材を用いるときには、しっかりと実験をして、地震に耐えることができると確証を得てから家づくりに取り入れています。そのため、家を建てたあとで、万が一大地震が起きたとしても、家族の安全を守り、家が倒壊することがないと信頼できます。
耐久性にも優れている
耐震性を高めるためには耐久性も重要な要素となります。住まいが劣化してしまうと、各性能が低下してしまい、耐震性も落ちてしまうからです。それでは大きな地震が起きたときに、そのエネルギーに耐えることができません。そこで、住友林業は住まいの耐久性を高めるためにいくつもの工夫をこらしているのです。
たとえば、住友林業の家は結露を防ぐために外通気工法を取り入れています。外壁の中に独立した通気層を設けることによって、湿気が侵入するのを防ぎ、万が一湿気が発生しても通気層によって外に排出する仕組みを整えているのです。壁体内に結露が生じるのを防ぐことができるため、住まいの耐久性を高めるのに寄与しています。
また、住友林業の家は「きずれパネル」と「ツインシート」を外壁の中に設置していて、水分をしっかりと吸収します。これによって、雨水が侵入するのを防ぐことができ、建物の目部を長持ちさせることができるのです。
床下換気も重視していて、換気能力の優れた基礎パッキング工法を取り入れています。通常の2倍以上の換気能力があり、床下の湿気を取り除くことができるため、土台の耐久性を向上させているのです。土台は地震のときに重要な役割を果たすため、これを守ることができる床下換気は耐震性の維持に役立ちます。
まとめ
住友林業の家は耐震性にとてもこだわっています。そのために地震エネルギー吸収パネルやビッグフレーム構法を取り入れて、厳しい条件による耐震実験を繰り返し行っているのです。そのため、これから地震にしっかりと耐えられる住まいをほしいと考えているならば、住友林業の家はおすすめできます。家族を地震から守ってくれる安全な家を建ててくれるでしょう。