
しかし、これらにどのような違いがあるのかよく理解していない人は多いはず。
そこで、ハウスメーカーとパワービルダーの違いについてみていきましょう!
-
評判が悪いハウスメーカーはおすすめしない?失敗しないハウスメーカー
続きを見る
ハウスメーカーとは
ハウスメーカーとは大手住宅メーカーのことをさします。
基本的には、日本全域や広範囲の地域において大きな規模の活動をしている住宅建設会社がハウスメーカーと呼ばれます。
しかし、正確な定義は存在していないため、特定の地域でのみ活動している企業がハウスメーカーと称されることもあるのです。
日本においてこれから戸建ての家を建てたいときにはハウスメーカーを選ぶケースが多いです。
多額の費用を広告宣伝に費やしていて、テレビや新聞のチラシなどで積極的に宣伝されています。
そのため、知名度が高くて、人々に安心感を与えている存在です。
住宅展示場を展開して、自社の製品を展示しているのも特長であり、積極的に営業活動しています。
ハウスメーカーはモデルハウスの展示をしているケースがほとんどです。
複数の都道府県や日本全国に営業拠点を持っています。
もともと地方の工務店が力をつけて全国規模のハウスメーカーになるケースもあれば、電機メーカーや化学メーカーなどの財閥系企業が事業の1部門としてハウスメーカーを設立するというケースもあります。
そのため、ハウスメーカーの会社の成り立ちは千差万別です。
ハウスメーカーは注文住宅を請け負ってある程度自由度のある家を建てるケースもあれば、完全に建売住宅で販売をしているケースもあります。


ハウスメーカーの建てる家は、プレカットやツーバイフォー、プレハブ工法といった工法を採用していることが多いです。
また、設備を大量に仕入れる、規格化された製品を用いるといった方法によって工事コストを下げられるというメリットがあります。
-
長期優良住宅って?対応したハウスメーカー一覧とその特徴のまとめについて解説
続きを見る
※お悩みの方は「あなたオリジナルの間取り/見積もり」
の無料オーダーから↑ あなた専用のプランが複数の業者から届きます。
- 少しでも費用を抑えたい
- 希望にあった間取りを手に入れたい
- 理想に合うハウスメーカーを見つけたい
パワービルダーとは
パワービルダーとは建売住宅を販売している業者のことです。
パワービルダーは、おおむね床面積が30坪程度で土地付きの2階建て住宅を2,000~3,000万円程度の価格で分譲販売していることが多いです。
注文住宅とは異なり、規格化された住宅を展開しているのが特長です。
そのため、どうしても住まいの自由度は低くなってしまいます。
パワービルダーは主に首都圏を中心にして住宅を展開しています。
都心の郊外で駅から近いところにある土地に3から5棟程度住宅を建てて分譲していることが多いです。
ただし、場合によっては10棟以上の住まいを建てて分譲するケースもあります。
日本ではバブルが崩壊してデフレが進み、家を買うための費用を抑えたいという人が増えました。
年収400万から500万の人がたくさんいて、そのような人にとって2,000~3,000万円という価格帯の家はちょうどよいのです。
基本的にパワービルダーの家は、駅に近く便利なところに立地していて、面積は最低限度であり、駐車スペースはあって、ほどほどの住環境が整っています。


このようにパワービルダーは、あまり住まいについて贅沢なことを望まないという人をターゲットにして成功してきたのです。
パワービルダーは各地に進出していて、虫食い状態になっており、それが街並みの様相を変えてきたといわれています。
今後も都心に近い土地の需要は高くなると予想されていて、パワービルダーの建てる家を買う人はますます増えていくでしょう。
ハウスメーカーとパワービルダーの違いとは
地域
ハウスメーカーは基本的に全国展開している会社を指すのが特徴です。
それに比べるとパワービルダーは特定の地域に集中しています。
1つの都道府県に集中しているか、2~3県程度の範囲で営業しているのがパワービルダーです。
ただし、パワービルダーでもトップの企業の場合は、ハウスメーカーと変わらないぐらいの規模で活動しているケースもあります。
ポイント
年間棟数については、業界トップのパワービルダーであれば数千棟近く建てているケースがあり、これは大手のハウスメーカーと変わらない数字です。
したがって、企業の規模については、ハウスメーカーとパワービルダーに大きな違いはないといえます。
設計
ハウスメーカーもパワービルダーも、どちらも独自の住宅商品を持っているのは共通しています。
設計の自由度については、パワービルダーは規格住宅が基本であるため自由度は低いといえるでしょう。
ハウスメーカーの場合、フルオーダーの注文住宅であればもちろん自由度は非常に高くなりますが、規格住宅をセミオーダーで建てることも多く、その場合には自由度は低くなります。
施工
ハウスメーカーは基本的に施工業者に施工を外注しているのが特徴です。
自社施工しているメーカーもあるのですが、下請けに任せているケースが多いです。
パワービルダーは基本的には自社で施工しているのですが、一部で下請けに任せていることもあります。
この点についても、両者にそれほど大きな違いはないといえそうですね。
価格
価格については、ハウスメーカーよりもパワービルダーのほうが安いです。
パワービルダーは安さに特化しているのが特徴であり、さまざまな工夫をすることでハウスメーカーの同等の家と比較しても費用が安くなります。
設備
設備面についてはハウスメーカーのほうが充実しています。
デザインや設備などのバリエーションが豊富に用意されていて、個性を出すことが可能です。
パワービルダーの場合はデザインや設備について選択肢が少なく、あまり個性を出せないことが多いです。
このようにハウスメーカーとパワービルダーには極端に大きな違いはないといえます。
どちらも独自の建売住宅を展開しています。
両者の一番の違いは、ハウスメーカーのほうがオリジナリティのある家を建てやすく、豪華な設備なども導入しやすい点といえるでしょう。
ハウスメーカーがおすすめの人
パワービルダーよりもハウスメーカーの方が会社の規模と歴史があり、ブランド力があります。
大手のハウスメーカーは昔から日本で家づくりを進めてきて、馴染みのある存在です。
そのため、これから10年や20年で倒産するケースは低いでしょう。
信用を一番に考えるのであれば、ハウスメーカーがおすすめです。
また、多少費用をかけても快適な住まいや贅沢な空間を実現させたいという人にもハウスメーカーは適しています。




ハウスメーカーは住宅のコストをカットすることにそれほどこだわっていません。
高級住宅も需要があるため、力を入れているのです。
そのため、多少お金をかけても自分たちの希望を満たした家を建てたいという人にハウスメーカーは向いています。
-
ハウスメーカー工務店の選び方は?決め手と選ぶポイント
続きを見る
パワービルダーがおすすめの人
とにかく手頃な価格で家を建てたいという人にパワービルダーは向いています。




宣伝費や建築費などをカットして価格を抑えているのがパワービルダーの特長だからです。
基本的に地域密着の会社が多いため、きめ細かなアフターフォローを望んでいる人にもパワービルダーは向いています。
あまり家づくりにおいてこだわりがなく、利便性のある土地で家を欲しいのであれば、パワービルダーを選ぶとよいでしょう。
平均年収程度で都心部にアクセスの良い家が理想という方に多く選ばれています。
まとめ
ハウスメーカーは住宅メーカーの大手であり、注文住宅や建売住宅のオリジナル製品を全国展開しています。
パワービルダーは地域に密着している会社が多く、建売住宅を安い価格で提供しているのが特長です。

