テレビで見るような南欧風の外観に思わず、「こんな家に住みたい!」と声を出す人もいるのではないでしょうか?輸入住宅と勘違いする人もいるかもしれませんが、それは一条工務店のブリアールです。オシャレでかわいらしい外観に心が躍る人もたくさんいます。外観から入る人が多いプレジール、内装やオプションなども気になるところです。
そこで今回は、一条工務店が手掛けるブリアールを解説します。検討をしている人はぜひ参考にしてください。
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ブリアールとは?
屋根や玄関のかたち、白や黄色、ベージュやオレンジを組み合わせた色合いから、南欧風を思い浮かべる人が多くいるのがブリアールの外観です。
参照元:ブリアール公式
南欧とはヨーロッパの南部のこと、イタリヤ、フランスの南部、スペインやポルトガルなどをさします。南欧の住宅街をテレビで見かけると、「キレイ」と思わず口にでることはありませんか?一度は住んでみたいと多くの人が思っています。
ブリアールの概念
ブリアールは、自由設計の家です。ある程度、間取りを自由に設計できます。平屋を希望される人は、自由度の高いブリアールを選択されてはいかがでしょうか。
ただし、ある程度の自由が利くのは間取りだけです。
設備等でオプションに変更すると、それなりに金額は上がっていきます。ブリアールを検討するときは、何が標準仕様で何がオプションなのかをしっかりと確認しておきましょう。

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ブリアールの特徴
次に、ブリアールの特徴を見ていきましょう。南欧風が生かされる特徴ばかりです。
ブリアールの外観
ブリアールは外観から気に居る人が多い住宅です。
「屋根にオールドテラコッタ瓦」
old(オールド)は古い、terra(テラ)は土、cotta(コッタ)は焼いたという意味です。古い瓦がレトロ感を与えてくれます。南欧のイメージがでてきませんか?
「アイアン素材を用いたフラワーボックスと妻飾り」
アイアンならでは素材感が、たまらなく好きという人もいます。月日がたつごとに変化し、さらに味わいが深くなる素材、ガーデン用にぴったりです。
妻飾りとは、三角屋根の外壁についている飾りのこと、ブリアールでは標準仕様でついてきます。アイアン制がさらに雰囲気を増す飾りです。
「サイディングを採用した外壁」
サイディングとは、外壁素材の一種です。長い板状のサイディング素材を重ねて張り付けていく外壁で、ブリアールではこれに吹付塗装を施します。色でイメージもだいぶ変わるので、慎重に選びましょう。
「アーチ状の垂れ壁」
玄関ポーチや窓の部分に、アール型の垂れ壁を利用しています。オプションでアーチの角度を上げることもできますので、こだわりのある人は相談をしてみてください。曲線美が、さらに南欧風の雰囲気をかもしだす演出です。
外観にこれだけこだわりを持っているブリアール、やはり庭やガレージにも気を使います。できれば雰囲気を損なわない周囲にしたいものです。ブリアールで家を建てるのならば、とことんこだわることをおすすめします。
ブリアールの内観
外観の次は内観です。ブリアールの内観は、やはり高い天井が一番の特徴ではないでしょうか。
「ブリアールの天井の高さは2m65㎝」
日本は天井が低いイメージがあり、天井が高いだけで雰囲気がでてきます。これだけの高さがあれば解放感は十分です。休日に、リビングでゆったり座り、紅茶を飲む姿が想像できます。
もちろん、照明器具にもこだわるようにしましょう。高い天井に普通の照明器具では味気ないです。ダウンライトやブラケットタイプなど、さらに味わい深い部屋を演出してください。
「レッドパイン材の羽目板貼り」
レッドパインは、ヨーロッパアカマツです。ブリアールでは、一面だけレッドパイン材を利用した壁の利用ができます。標準仕様なので、リビングの壁を変更してみてはいかがでしょうか。
「床材は一条工務店のオリジナル」
壁と同様に床で内観の印象はだいぶ変わります。ブリアールの床は、ピュアハード塗装でブラウン系の色が施されたフローリングです。ピュアハード塗装は、繊細でピュアな仕上がりができ、塗装面のキズを付きにくくします。木目の美しさが落ち着いた光沢からも感じられ、イメージどおりの床と思える素材です。

それが朝日素材の「ライブナチュラル」、金額は坪単価で40,000円ほど上がりますが、無垢のような高級感が味わえる素材です。3色から選べるので、検討をしてみてはいがでしょうか。
ブリアールのテクノロジー
一条工務店が手掛ける家に求められるのは、性能の高さです。一条工務店ならば安心で快適な暮らしが実現できると誰もが期待をしています。ここからは、ブリアールで採用できるテクノロジーを確認していきましょう。
一条工務店は高断熱にこだわりがある
一条工務店のブリアールでは、「断熱材EPS1号相当」と「高性能樹脂サッシ」が採用されています。
EPSとはビーズ法ポリスチレンフォームのこと、発泡プラスチック系の断熱材です。断熱と除湿に優れており、一般的に利用されるグラスウール(ガラス繊維でできた綿状の素材)と比べ約1.2倍の断熱性があります。
高性能樹脂サッシは、省エネ大賞を受賞した「防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ」を全ての窓に標準仕様されています。ブリアールは、大きな窓や三連続窓が採用される住宅です。窓の多いブリアールだからこそ、高性能樹脂サッシの採用は助かります。
防腐防蟻加圧注入でシロアリ対策は万全
ブリアールの構造材は無垢材です。無垢材とは、接着剤を使わない製材品として木材を利用することを言います。木材と聞くと、やはり気になるのはシロアリと腐りです。シロアリが原因で、耐久性が致命的な損傷を受けることもあります。
しかし一条工務店が利用する木材には加圧注入処理が施されており、防腐防蟻効果が75以上持続すると説明をしていました。普通の表面塗布処理は5年程度で揮発します。防腐防蟻加圧注入は、安心材料の一つです。
ブリアールの気になる点
ブリアールには、いくつか気になる点もあります。検討する際に、気に留めておきましょう。
耐震性が気になる
ブリアールには木造軸組工法が利用されています。一条工務店では「I-HEAD構法」と呼んでいますが、木造軸組工法のことです。木造建築の場合、一般的に利用される構法は「木造軸組工法」と「ツーバイフォー」のどちらか、耐震性に優れているのはツーバイフォーになるのは言うまでもありません。

ただ一条工務店は、耐震性にこだわりを持っている工務店、ブリアールも最高の「耐震等級3」を取得しています。あくまで一条工務店が手掛ける家の中では落ちるという意味です。
そこで、耐震性が気になる人は免震装置をオプションで付けることもできます。免震装置を土台に設置すると、揺れを吸収し家具も倒れにくくなり安心です。
「耐震等級3」を取得しているので深く考える必要はありませんが、一条工務店が免震装置をオプションで付けているのは木造軸組工法の場合のみ、ツーバイシックスでは設定されていません。災害が発生したときに後悔することがないよう、家族で検討しておきことをおすすめします。
天井の高さで大変な思いをすることも
天井の高いのが特徴のブリアール、残念ですがデメリットもあります。それは、気密性と断熱性が下がること、他の一条工務店の住宅と比べると天井が高くなる分、気密性が下がってしまうのは仕方がありません。また、天井が高いので、電気の交換にも手間がかかります。
天井が高い家は、なんとなくですが冬に寒いイメージが持ちませんか?あったかくするには、それなりに電気代がかかります。高い天井をどの部屋に活用するかは、検討の余地がありそうです。子供部屋の天井を高くして「寒い」と言われたら後悔するかもしれません。必ずしも「高い天井=解放感」になるとは言えず、狭い部屋に高い天井は閉じ込められたイメージすらわいてきます。
ブリアールで家を建てたら寒いと後悔しないためにも、天井の高さは十分に検討することが必要です。
全館床暖房はオプション諦めると寒いことから後悔も
ブリアールが寒いと後悔するのは、天井の高さからだけではありません。残念ながらブリアールは全館床暖房システムが標準仕様となっておらず、オプション仕様となっています。標準仕様ならば、最初から価格に盛り込まれているので気になりません。しかし相談をしているときに、オプションを増やすたびに上がる価格、これを目前にしたとき思わず「全館床暖房はいらないよ」と口にする人もいます。そして住み始めてから「つけておけばよかった」と後悔するのです。
ブリアールは、他の一条工務店の家と比べると断熱性能が劣ります。これは先ほどの天井の高さ、壁の薄さ(ツーバイシックスと比べ)が問題です。ただし、他の工務店の家と比べるとブリアールの断熱性能は高い位置にあります。あくまで、一条工務店の家で比べた場合です。
寒いと後悔をする可能性はあります。価格が高くなる見積書を見て驚くかもしれませんが、全館床暖房については後悔をしないよう十分に検討をしてください。
太陽光パネルの設置に悩む
床暖房が設置するならば、電気代を安くするためにも太陽光発電を活用しようと考えます。ブリアールでも、太陽光パネルの設置は可能です。
しかし考えてみてください。ブリアールを外観で選んだ場合は、屋根ありきではないでしょうか。あのオールドテラコッタ瓦が太陽工パネルに変わります。イメージがだいぶ変わってしまうと悩むことでしょう。
一条工務店は夢発電システムを提案してくれます。サービス内容は素晴らしいです。
- 一条工務店のオリジナル、屋根と太陽工パネルが一体化した屋根
- 一条工務店提携金融機関の立替払いでローンが組めるため初期費用は0円
- ローンの支払いは売電収入からでも可能
一条工務店の太陽光発電には、付けてもいいと考える要素が詰まっています。住宅ローンがいっぱいの人でも、別枠でローンを組むことができるので心配は不要です。設置してもいいかな?という気持ちになります。
しかし、外観が損なわれる可能性が高いのがデメリットです。難しいポイントではないでしょうか。太陽光を取るか外観を取るか、じっくりと検討をしましょう。太陽光パネルを設置した家を見て後悔しないためにも、実際のブリアールに太陽光パネルを設置した家を見ておくことも必要です。
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外壁に利用されるサイディングはメンテナンが必要
ブリアールの外壁はサイディングが採用されています。サイディングには、初期費用を抑えられるメリットがありますが、逆にメンテナンスコストが高くなるデメリットもあるのです。
サイディングは10年に一度、大掛かりなメンテナンスが必要なります。家の大きさにもよりますが、最低でも100万円以上は覚悟が必要です。「まさかこんなにかかるとは」と後悔しないためにも、頭の中に入れておいてください。
まとめ
ブリアールは、南欧風の雰囲気が楽しめる住宅です。そこを追及した結果、一条工務店が手掛ける家の中では、耐久性や断熱性能が低くなってしまいました。
坪単価を下げるため、あきらめたオプションで「寒い」や「地震による後悔」が生じる可能性もゼロではありません。さらには、サイディングのメンテナンスも大変です。
ただ、その大変さ以上にあこがれる外観をしていると思う人もいます。高い天井のリビングでゆったり休日は過ごしたいと思う人は、ブリアールにするべきです。大切なのは、今回解説した注意点を見ても、ブリアールに住みたいと思うかどうかではないでしょうか。これには個人差があります。よく考えてから選択をするようにしましょう。ただ、一条工務店が手掛ける家なので、住んでいて不安になるような心配はありません。