- 「注文住宅を建てた人の口コミを見ると後悔している人が多くて不安」
- 「ハウスメーカーや工務店ってどうやって選べばいいの?」
上記のような悩みを抱えている人はいませんか。夢のマイホームを手に入れたのに後悔を口にする人が多くいます。後悔をした人の声で多いのが、契約をしたハウスメーカーや工務店への不満です。「こんなはずじゃなかった」とまで口にする人がいます。
注文住宅は、買い直しが難しい買い物です。一生に一度のイベントになるかもしれない注文住宅づくり、簡単に依頼先を決めて後悔をするわけにはいきません。そこで今回は次の内容について解説をします。
この記事の内容
- ハウスメーカーや工務店の主な選び方
- ハウスメーカーや工務店を選ぶときの決め手とポイント
- 選ぶときに注意するべき3つのタイプ
ハウスメーカーや工務店選びで悩まれている人は、ぜひ参考にしてください。
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ハウスメーカーや工務店の選び方に情報収集は必須
最初にハウスメーカーや工務店の選び方を紹介します。選ぶときに必要なのが、情報収集です。情報がない状態で選ぶのは丸腰で戦場に赴くようなもの、不安しかありません。営業マンが本当の意味での敵なのか味方なのかの判断材料が必要です。
敵とは自社の利益を重視する営業マンのこと、味方とは親身になってお客様の希望をかなえる営業マンを指します。敵になりえる営業マンは、都合の悪いことを言いません。敵に分類される営業マンを信頼したために、住み始めたあと後悔をするのです。敵か味方かを判断するために、まずは注文住宅に関する情報を手に入れましょう。
令和3年度住宅市場動向調査では、施行者に関する情報収集方法として次の3つが上位でした。
- 住宅展示場に行く
- インターネットの活用
- 知人の紹介
調査に協力した人の半数近くの人が住宅展示場で情報を集めています。4人に1人がインターネットや知人等の紹介です。
「情報を制する者は戦いを制す」といった言葉を聞いたことはありませんか。情報を早く正確につかんだ者が勝ちます。注文住宅の費用はブラックボックスのイメージです。ブラックボックスに光を与え真実を見極めるために情報を得ます。
インターネットを活用しよく調べ、住宅展示場に何度か足を運びましょう。ハウスメーカーや工務店の選び方で最も重要なのが情報収集です。
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ハウスメーカーや工務店を選ぶときの決めて
次に、ハウスメーカーや工務店を選ぶときの決め手を解説します。決め手には個人差があり、何を重要視するかで異なるのがポイントです。令和3年度住宅市場動向調査で多くの人が決め手となった主な選択理由を紹介します。
信頼できる住宅メーカー
ハウスメーカーや工務店を選んだ理由で最も多くの人が「信頼できる住宅メーカーだったから」と答えました。信頼は安心感を生みます。任せられる安心感が決め手です。
ココがポイント
- 企業として社会的信頼
- 営業マンへの信頼
- 実績や口コミ、知人の紹介などによる信頼
信頼にハウスメーカーや工務店といった区切りは関係ありません。大手でも営業マンが失格なら信頼度が下がります。工務店でも地域密着型で親身に相談に応じる温かさを会社全体から感じ取れれば、信頼度は増すはずです。
情報収集をした結果をフル活用し、信頼できる住宅メーカーを選別しましょう。信頼度は何を重要視するかでも変わります。資本金の高い大手の信頼や、運営期間の長さによる信頼など、自分が安心する項目を探すことで決め手を見つけましょう。
高気密高断熱の住まい
やはり性能を重視する人が多くいるようです。設備に関する決めて理由は「高気密高断熱の住まい」が1位でした。高気密高断熱が住まいの快適性や省エネ性に活躍をします。高気密高断熱の注文住宅に影響を与える主な項目は次のとおりです。
主な項目
- 採用する断熱工法
- 使用する断熱材の性能や厚さ
- 窓など開口部の数や大きさと熱伝導率
- 職人の腕と品質維持
断熱工法には充填断熱工法と外張断熱工法の2種類があり、最も良い工法は2つを合わせたW断熱工法です。ただ外張り断熱やW断熱でも断熱材の厚さや性能が足りていなければ、断熱性能は落ちます。開口部となる窓の選択も重要です。職人の腕も重要視されます。
建築中にC値を測定し「基準値をクリアしなければ施工を継続しない」といった約束をするハウスメーカーや工務店を決め手にするのもおすすめです。
住宅のデザインが好き
設備に関する決めて理由で2番目に多かった意見が、住宅のデザイン性です。デザイン性も個人差があります。輸入住宅のような日本家屋からは得られないデザイン性を求める人もいれば、シンプルな箱型がカワイイと思う人もいるはずです。住む人の好みにあったデザイン性を得意とするハウスメーカーや工務店が決め手になるケースも少なくありません。
安全性が高い
性能の決め手で3番目に多かった意見が安全性の高さです。住まいの安全性が求められています。自然災害の脅威は年々強まっているのが現実です。シェルターの役割を担う注文住宅を求める人も少なくありません。
安全性の高さ
- 火災
- 地震
- 水害
- 防犯
安全性は自然災害だけではありません。防犯対策も重視する人が多くいます。耐震性や防火性に強いハウスメーカーは多いです。納得できる安全性であるかを決め手として取り入れましょう。
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間取りの自由度が高い
間取りを決め手に選ぶ人もいますが、今まで紹介した決め手の中ではもっとも低いです。間取りの自由度の高さではなく、性能やデザイン性を重視する人が多くいます。
性能と間取りの自由度の両方を求めれば価格が高くなるのは当然です。両方を取り入れれば、坪単価は100万円を優に超えます。資金に余裕があれば問題ありませんが、ギリギリならば心地よさや省エネ性を決め手にするといった考え方のようです。
断熱性や気密性を維持しながら間取りに大きな解放感を与えれば、断熱材や工法の変更を余儀なくされます。資金の問題で天秤にかけたとき、間取りを重視するのならばある程度の性能低下は受け入れるべきです。
とにかく開放的な間取りが良いという人は、完全自由設計を得意とするハウスメーカーや工務店を選びましょう。
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ハウスメーカーや工務店の選び方のポイント
ハウスメーカーや工務店の選び方のポイントを紹介します。
事前準備で検討すべきハウスメーカーや工務店を選出
ハウスメーカーや工務店を選ぶ際に最も重要なポイントは事前準備です。まずは自分たちの理想や現実と向き合いましょう。
ココがポイント
- 注文住宅にかけられる予算
- 理想の住まいのイメージ
理想が高いと予算が高額になります。選べるハウスメーカーや工務店が狭まるかもしれません。もし予算が厳しい場合は、先ほど説明した優先順位の中で、何を最も高い決め手にするかを決めます。そして、決め手をウリにするハウスメーカーを選ぶのがポイントです。
ただし、価格だけを決め手にするのは後悔の可能性が高まるので注意をしましょう。ゴールは注文住宅を建てることではなく、長く住み続けられる家を手に入れることです。安かろう悪かろうでは後悔します。価格以外の決め手を最低でも1つ以上は選ぶようにするため、事前準備をしっかりと行いましょう。
オーナー宅や完成現場見学を活用する
先ほど情報収取で最も利用されているのが住宅展示場と紹介をしました。住宅展示場は情報収集として役立ちますが決め手にするのは危険です。住宅展示場ではなく、オーナー宅の訪問や完成現場見学を有効に活用しましょう。モデルハウスの問題点は次のとおりです。
ココに注意
- モデルハウスは広めに作られている
- オプションを使い豪華に建てている
- モデルハウスで抱いた生活イメージは現実味が薄い
モデルハウスは実際の広さよりも大きく作られていることがほとんどです。多くのモデルハウスが50坪以上で建築されています。実際に建てる住まいは40坪にも満たないのがほとんどです。
オプションをふんだんに利用したモデルハウスは情報収集に利用できますが、それだけで決断すると現実とのギャップに後々後悔をします。
現実で見極めるには、オーナー宅や完成現場見学の活用がポイントです。
アフターサービスと保証を確認
アフターサービスや保証の内容をしっかりと確認するのも選ぶポイントのひとつです。だからと言ってハウスメーカーが良いわけではありません。30年保証を掲げる工務店もあります。決めつけないように注意をしましょう。
大切なのは初期保証の確認です。「長期保証」とうたっていても、条件付きのケースが多く見られます。長期保証を鵜呑みにするのではなく、初期保証や設備保証を重視しましょう。
住宅ローンを無理やり通す住宅メーカーもあります。その場は感謝をしますが、ギリギリの支払いで苦労をするのは建てた人です。住宅ローンに追われ、メンテナンス費用が捻出できないなどよくある悲劇です。
アフターサービスや住まいと設備の保証を確認しましょう。ハウスメーカーや工務店を選ぶときのポイントです。
家づくりに携わるスタッフの信頼度
会社の信頼度も大切ですが、実際に関わるスタッフの信頼度も大切です。相談をするときは、情報収集で得た知識で、スタッフの信頼度を探りましょう。
- 営業マン
- 建築士やデザイナー
- 職人
新人スタッフだからダメと決めつけるのは早計です。新人スタッフでも、誠意ある対応をしてくれれば逆に高感度が上がります。営業マンとの相性が重要です。建築士やデザイナーは契約の後で会うケースが多いので注意をしましょう。工務店などは比較的早めに建築士と話せます。
下請けに丸投げするハウスメーカーの場合、職人の腕を図ることはできません。インターネットを活用し口コミなどで確認をしておきましょう。インターネットの情報と営業マンから聞き出した情報で、信頼度を確認します。
どんなに優れた図面でも、そのとおりに建築できない職人や現場管理では元も子もありません。スタッフの信頼度は選ぶときのポイントです。
まずはお手軽に資料請求から始めたい人
ハウスメーカーや工務店選びで注意するべき3つのタイプ
ハウスメーカーや工務店選びで注意をすべき3タイプの人を紹介します。「該当するかも」と思われる人は特に注意をしましょう。
勢いで決めてしまう人
勢いで物事を決めてしまうことが多い人は、注意をしましょう。慎重すぎるのも問題ですが、勢い任せはもっと問題です。
ココに注意
- 営業マンのノリが良くテンションが上がった
- 展示場の住まいが豪華でテンションが上がった
- 信頼できる知人の紹介で他を検討せず勢いで決めた
テンションが上がり、「今日決める予定ではなかったのに」と語る人もいます。安い買い物ならば勢いで決めても良いですが、注文住宅は何千万も支払う買い物です。その場のノリで決めるのは絶対に避けましょう。
賃貸を勢いで決めたことのある経験がある人は注意が必要です。
飽きやすい人
ハウスメーカーや工務店選びは時間がかかります。時間がかかることで面倒になり「飽きた」と漏らす人もいるようです。飽きることで、パートナーに任せます。任せられたパートナーは大変です。
問題なのは、パートナーに任せたにも関わらず住み始めてから文句を言う人もいます。飽きやすい人の特徴です。悪気もなく、人の神経を逆なでするような言葉を言います。言われたパートナーはうんざりすることでしょう。
せっかくのマイホームで夫婦げんかが起きるのは残念です。面倒や飽きたと思ったときは、気分転換をしましょう。しばらくハウスメーカーや工務店選びを中断するのも一つの手段です。
我が強い人
我が強い人もハウスメーカーや工務店選びの際は注意をしましょう。
ココに注意
- 家族の意見を通さない
- 配慮が足りない
- 営業マンの意見を聞かず、自分の信じた内容だけを信頼する
我が強い人は、住む人の為を思った営業マンのアドバイスを、自分の意見と違うと言った理由で却下します。注文住宅はこれから建てる住まいです。頭を柔軟にしておきましょう。仕事中やプライベートで「我が強い」とよく言われるタイプの人は、注意が必要です。
ハウスメーカー工務店の選び方まとめ
ハウスメーカーや工務店の選び方について解説をしました。最後にまとめます。
ココがポイント
- ハウスメーカーや工務店の選び方に重要なのが情報収取
- 選びの決め手に信頼を上げる人が最も多くいる
- ハウスメーカーや工務店を選ぶときは事前準備が大切
注文住宅を建てる際のハウスメーカーや工務店選びは重要です。数ある会社の中から、自分に合った一つを選択します。決め手とポイントを参考に、後悔をしないハウスメーカーや工務店を選びましょう。