- 「東京23区内で家を建てたいけど予算は足りるかな?」
- 「注文住宅の費用を抑えられる23区はどこ?」
上記のように、23区内で建てる注文住宅の費用について悩まれている人はいませんか。23区内で注文住宅の費用を抑えたいのならば、安いエリアでの購入を検討するべきです。同じ東京23区内であっても土地の価格に大きな差が生じています。
安いエリアを調べず行動すると損をするかもしれません。そこで今回は次の内容について解説をします。
- 東京23区内で土地が安い3地区の特徴を紹介
- 東京23区で安い土地を探すときのポイントと注意点
- 注文住宅で費用を抑えられるハウスメーカーを紹介
「東京23区内で家を建てたい!」と考えている人は参考にしてください。
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東京23区で土地が安い3地区
東京23区で土地が安い3地区(2022年現在)は次のとおりです。
土地が安い3地区
- 葛飾区:127万円/坪
- 足立区:144万円/坪
- 江戸川区:149万円/坪
ただし、土地の価格は需要で相場が決まります。常に変動をしているので注意をしましょう。ちなみにもっとも高額なのは中央区の坪単価約1,762万円です。中央区銀座4丁目には1億7,520万円の価格を付ける土地もあります。同じ区内でも坪単価は異なるので注意をしましょう。
費用が抑えられる上記3地区の特徴を紹介します。
東京23区で1番土地が安いのは葛飾区
葛飾区の坪単価は約127万3千円です。土地価格は、多摩地域の「調布市」よりも安くなっています。葛飾区と言えば漫画なら「こち亀」、映画なら「寅さん」でも描かれているとおり、下町人情があふれる街です。
葛飾区で土地が安いエリア
葛飾区で土地が安いエリアを紹介します。
葛飾区で土地が安い
- 西水元エリア:約58万5千円
- 水元エリア:約72万1千円
- 東水元エリア:約75万1千円
水元は、葛飾区の北部エリアにある地名です。埼玉県と隣接しており、主に住宅地として利用されています。もともとは田畑の水をためていた「水の元」が由来だそうです。駅まで徒歩30分圏内なのが安くなる理由かもしれません。ただし路線バスは充実しています。
逆に葛飾区で高額な土地は綾瀬エリアです。坪単価は約172万9千円となっています。綾瀬は足立区ですが、葛飾区小菅は綾瀬駅の徒歩圏内です。駅から10分圏内になると坪単価は200万円を超えます。葛飾区は北部が安くなるエリアです。
葛飾区のおすすめポイント
葛飾区のおすすめポイントは次のとおりです。
ココがおすすめ
- 犯罪発生率が東京平均より低い
- 子育て支援に力を注いでおり保育園の待機児童数は0人
- 自然豊かな公園が多い
葛飾区は治安の良い地区です。犯罪発生率は東京都の平均水準を下回っています。待機児童についても、令和3年と令和4年において連続0人を達成、平成30年の待機児童数は64人でした。出産助成金を含め、子育てに力を入れている地区だということがわかります。
また自然に囲まれた公園が多いのも特徴です。「都立水元公園」は、日本の都市公園100選に選ばれています。ただ土地が安いエリアに行くと買い物や交通が不便です。安い土地を探すときは、生活環境に注意をしましょう。
東京23区で2番目に土地が安いのは足立区
足立区の坪単価は約144万2千円です。土地価格は、多摩地域の「国分寺市」よりも安くなっています。足立区は東京23区の北東部に位置する地区です。関東大震災の被害が少なかったことから、注目を集めています。
足立区で土地が安いエリア
足立区で土地が安いエリアを紹介します。
足立区で土地が安い
- 見沼代親水公園エリア:約51万4千円
- 谷塚駅エリア:約52万1千円
- 八潮駅エリア:約52万5千円
やはり埼玉県に隣接するエリアの土地が安いです。谷塚駅と八潮駅は埼玉県にあります。見沼代親水公園駅は足立区にある駅です。日暮里・舎人ライナーの終点駅であり、足立区の最北端に位置しています。都心までの距離が気になるエリアです。
逆に足立区で高額な土地は北千住エリアです。坪単価は約291万7千円となっています。北千住2丁目付近は1,000万円を超える坪単価もあるので検討する際は注意をしましょう。
足立区のおすすめポイント
足立区のおすすめポイントは次のとおりです。
ココがおすすめ
- 自然豊かな公園が多い
- 子育て支援に力を入れている
- 利便性が高い
足立区は自然豊かな大規模公園の多い地区です。子育て支援にも力を入れているので、若い世代には魅力的に見えます。待機児童数もほぼ0人です。また、8つの路線があるので、東京都内、千葉、埼玉へのアクセスに優れています。職場によって住むエリアを検討しましょう。
東京23区で3番目に土地が安いのは江戸川区
江戸川区の坪単価は約149万7千円です。土地価格は、多摩地域の「小金井市」「三鷹市」「立川市」「武蔵野市」よりも安くなっています。江戸川区は、東京湾に面したエリアです。河川も多く、水辺の都市として住民に愛されています。
江戸川区で土地が安いエリア
江戸川区で土地が安いエリアを紹介します。
江戸川区で土地が安い
- 鹿骨エリア:約92万9千円
- 大杉エリア:約93万円
- 春江町エリア:約106万3千円
江戸川区で土地の安いエリアは最寄り駅の距離が関係しています。大杉は「一之江駅」や「篠崎駅」から2キロ以上離れると安いです。鹿骨も「篠崎駅」から離れれば安くなる傾向が見られます。
逆に江戸川区で高額な土地は西葛西エリアです。坪単価は約223万1千円となっています。都心へのアクセスが良く、子育て世代に人気のエリアです。商業施設もあり、買い物にも不自由しません。
江戸川区のおすすめポイント
江戸川区のおすすめポイントは次のとおりです。
ココがおすすめ
- 自然に囲まれた公園が多い
- 防犯対策に力を入れている
- 都心へのアクセスが良好
江戸川区といえば葛西臨海公園です。他にも自然に囲まれた公園が多く、公園に使用されている面積は23区内でもトップクラスと言われています。地域ごとに行われている安全パトロールなど、防犯対策に定評があるのも特徴です。
都心や千葉方面へのアクセスも良く、人気のテーマパークが好きな人には外せないエリアかもしれません。
東京23区で安い土地を探すときのポイントを解説
東京23区で安い土地を探すときのポイントを解説します。
プロに依頼をする
東京23区で安い土地を探すときは、ハウスメーカーや不動産会社に依頼をしましょう。個人で探す方法もありますが、いち早く情報を手に入れるためにも、プロに依頼するのがおすすめです。また、東京23区内で安いのですから何かしらの理由があるかもしれません。
ココがポイント
- 接道義務:面している道路に2m以上接していなければならない
- 建ぺい率:敷地面積に対する建築面積の割合
- 容積率:延床面積の敷地面積に対する割合
- 用途地域:用途に応じ13に分けられたエリア
土地には、接道義務といった法律が関係してきます。また、建ぺい率の上限は地域によってことなり素人には複雑です。良い土地を見つけ「急がなきゃ」となり契約をしたが、希望どおりの間取りが建てらないとわかったら落ち込むことでしょう。
個人で安い土地を見つけた場合も、不動産会社に連絡をして情報を得るようにしてください。23区内で安いのには何かしらの理由があります。
プランナーと一緒に見学する
安い土地を探すのならば、事前にハウスメーカーを選んでおくのがポイントです。不動産会社から良い土地の情報を得たらプランナーに同行してもらい見学をします。プランナーと一緒に見学をする利点は次のとおりです。
利点
- 見学時に理想の間取りが実現できるか見てもらえる
- 説明を受けることで日当たりなどの想像がしやすくなる
- すぐに判断することで安くて理想の土地を逃さない
不動産会社は土地のプロです。注文住宅の建築に関する知識は、ハウスメーカーの担当の方が詳しく頼りになります。契約をしてから「見落としがあった」となれば最悪です。良い結果を得るためにもプランナーへ同行を依頼しましょう。
希望をかなえてくれる理想の間取りを提案した信頼できるハウスメーカーの社員を見つけましょう。「任せられる」と感じた人に、土地を見てもらえれば安心です。希望の間取りが実現しない土地を買わないよう注意をしてください。
地盤を確認
地盤の強さは意外と見落とす情報です。土地を目の前にしたとき、周囲の環境や理想の住まいが建つかに気を取られます。ただし地盤を確認と言っても、購入をする前に土地の地盤調査をするわけではありません。土地を見学する前に、地盤の強さに関する情報を集めておきましょう。
ココがポイント
- 古地図から昔の状態を確認する
- ハザードマップで浸水予想を確認する
- インターネットを活用し地盤の状態を確認する
昔、水田だったエリアは地盤が緩いかもしれません。また、自治体が公開しているハザードマップの確認も大切です。近くの川が氾濫したときの予想が確認できます。最近はインターネットでも便利なサイトがふえてきました。活用をしましょう。
先ほど東京23区内で費用を抑える3地区を解説しましたが、川の近くが目立ちました。地盤の強度が気になります。せっかく安い土地を購入しても、地盤改良で多額の資金が必要となれば意味がありません。事前に地盤に関する情報を得ておき、すぐに判断できる準備をしておきましょう。
安い理由に納得をする
東京23区内で土地の相場よりも安い場合は、理由を確認し納得をすることが大切です。土地が安くなる主な理由を確認しておきましょう。
ココに注意
- ゴミ捨て場が近くにある
- 交通量が多く危険
- 踏切や電車など、騒音が気になる
- 空き巣に狙われそうな角地
安くなる理由は、建築基準法に関する内容だけではありません。立地条件などにも関係してきます。若い世代で小さい子どものいる家庭は、交通量の多い道路に注意しなければいけません。安い理由を確認し、自分たちには大きなデメリットでないことを確認しましょう。デメリットを見ないふりして購入するのはおすすめできません。
いろいろな時間帯でチェックする
土地を見つけたらいろいろな時間帯でチェックをしましょう。
時間帯
- 平日と休日
- 昼夜
安い土地は何かしらを見落としているかもしれません。時間帯を変えることで、見落としを防ぐことが大切です。
東京23区で安い土地を探すときの注意点
次に、東京23区内で安い土地を探すときの注意点を紹介します。
土地の安さだけで決めない
「東京23区内で安い土地がほしい」と繰り返し思い続け、建てることだけをゴールにするのは危険です。住まいは建てて終わりではありません。長く住み続けられる家が、総合的にお得な家と言えます。
「東京23区内で安い土地」や、「注文住宅で費用を抑えたい!」は、目的の一つとして考えましょう。他に次のような目的はありませんか。
目的
- 子育てに集中できる住まいにしたい
- 趣味が楽しめる住まいにしたい
- 毎日が心地よい間取りにしたい
上記のコンセプトをかなえるために希望条件が生まれています。「子どもの遊び場がある」「駐車場は2台必要」などです。
安さだけを求めると後悔をする可能性が高まります。他の目的も踏まえ、予算が許す範囲で注文住宅を建てましょう。予算が足りなければ23区内を断念し、隣接する埼玉や千葉を検討するのも方法のひとつです。
注文住宅の建築費用が高額になる土地に注意
安くても次のような土地には注意をしましょう。
ココに注意
- 旗竿地で工事車両が通らない
- 土地改良に数百万円必要
- インフラ工事に多額の費用が必要
最終的に予算を圧迫するような土地は避けましょう。安さだけで判断すると痛い目を見るかもしれません。
注文住宅で費用を抑えるならハウスメーカー選びも重要
東京23区はハウスメーカーの激戦区です。多くのハウスメーカーが、エース級の営業マンを配置しています。依頼できるハウスメーカーが多いですが、注文住宅の費用を抑えたいのならばローコストハウスメーカーを選択しましょう。
注文住宅の最安値は?
≫本当に安いハウスメーカーランキング
ローコストハウスメーカー
上記はほんの一例です。地元の工務店も含め、ローコストハウスメーカーを中心に相談することをおすすめします。
東京23区で土地が安い3地区まとめ
東京23区で土地が安い3地区について解説をしました。最後に要点をまとめます。
ココがポイント
- 東京23区内で土地が安い地区は「葛飾区」「足立区」「江戸川区」
- 土地が安い23区でも、駅近など条件が良いと坪単価は高額
- 安い土地だけを目的にすると住み始めてから後悔する可能性あり
- 安い土地の見学はプランナーに同行してもらう
安い土地が見つかったからと言って即決はしないよう注意をしましょう。ただ迷うと取られるかもしれません。すぐに決められる体制を整えながら、安い土地を探すことが大切です。