住友林業の二世帯住宅商品「ikiki(イキキ)」で建てようかと悩んでいる人はいませんか。Ikikiは、二世帯住宅を目的とする人のために開発された商品です。ただ、住友林業で二世帯住宅を建てる場合、必ずしもikikiを選んで建てるわけではありません。ikiki以外の方法でも二世帯住宅を建てることができます。
選択肢があるとikikiで建てるべきかどうか悩みますよね。他のハウスメーカーが販売する二世帯住宅とも比較をしたいです。検討するためにもまずは、ikikiの特徴や価格について確認をしておきましょう。
今回の記事では、住友林業の二世帯住宅「ikiki(イキキ)」の特徴や価格について解説をします。住友林業の二世帯住宅が気になっている人は、参考にしてください。
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住友林業の二世帯住宅ikikiの概要
最初にikikiの概要について解説をします。
ikikiの概要
- 販売開始:2011年10月14日
- 施行エリア:全国(沖縄を除く)
- 販売当時の本体価格:3.3㎡あたり51万円~
- 構造:マルチバランス構法、ビッグフレーム構法、ツーバイフォー構法
- プラン:自由設計
住友林業の二世帯住宅、商品名「ikiki」の由来は「行き来」です。家族の行き来はもちろんのこと、心も行き来し合える二世帯住宅を表現しています。
Ikikiが商品化されたのは、東日本大震災後です。不透明な経済情勢により、仕事と子育ての両立がしやすい二世帯住宅の需要拡大に着目し開発されました。最近は、コロナの影響による不安定な経済情勢により、二世帯住宅への関心が高まっています。二世帯住宅を選択する人が増えてきました。
家事、共働き、子育てにメリットのある二世帯住宅ですが、異なる環境で生活した二つの世帯が暮らすのです。予期せぬトラブルが起きることもあります。Ikikiは、トラブルを事前に防ぐよう「きづかい」をキーワードにして開発された商品です。
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住友林業の二世帯住宅ikikiの特徴
二世帯住宅ikikiの主な特徴は次のとおりです。
主な特徴
- ママ目線を重視
- 様々な二世帯住宅のかたちが提案するため4つのタイプを用意
- 業界トップレベルの遮⾳性能
詳しく解説をします。
ママ目線を重視
ikikiは、家族の中心であるママ目線を重視した商品です。住友林業は家族の思いを良く知り、親世帯とのつなぐ役割を担うのはママと捉えています。ママ目線を重視することで、二世帯住宅のトラブルをできるだけ抑えるのが狙いです。
二世帯の距離感を保つため、つぎの3つをキーワードにしました。
- きごころ:家族をいつでも身近に感じられるきごころ
- きらく:状況や気分次第で関わるきらくさ
- きまま:プライベートを保つため個々の時間をのんびりきままに楽しむ
上記3つの「きづかい」により、家族の絆を育みます。二世帯住宅のカタチは人それぞれです。しかし、トラブルを防ぐために必要なのは、個々によって大小異なりますが「きごころ」ではないでしょうか。住友林業のikikiは、そのきごころに重きを置いて開発された特徴を持つ商品です。
様々な二世帯住宅のかたちを提案するため4つのタイプを用意
ikikiは様々なかたちを提案するため、次の4タイプが用意されています。
- 独立タイプ2階建て
- 隣居タイプ2棟建て
- 独立タイプ平屋
- 独立タイプ3階建て
Ikikiは、「夫⽅の両親との同居」と「妻⽅の両親との同居」といった2つのケーススタディを想定して開発をしています。もちろん全タイプ自由設計対応です。Ikikiは、基本スタイルを決めてから間取りの検討ができます。
主な特徴を確認していきましょう。
独立タイプ2階建ての間取り例と特徴
独立タイプ2階建ては、夫方との二世帯住宅を想定したスタイルです。平日は世帯ごとの暮らしを重視しながら、週末に二つの世帯が集まりコミュニケーションを楽しみます。孫が二世帯をつなげることで、ふれあう楽しさが広がる独立タイプです。
独立タイプ2階建ての間取り例と特徴
- 家事動線が充実するサービスバルコニー
- 二世帯が集合できる広々ダイニングを1階の親世帯へ設置
- 2階は夫婦そろって料理ができる広々カウンターキッチン
独立タイプ2階建ての玄関は一つです。1階の親世帯に広々としたダイニングを設けることで、学校から帰ってきた孫がそのまま親世帯の空間へ立ち寄れます。孫が居やすい状況なので、共働き世帯でも安心です。
休日は、1階の広々としたダイニングで食事ができます。二世帯の距離感は自由です。ただ、食事会を開ける場が用意されていることに意味があります。お互いが負担にならないような回数を事前に相談しておきましょう。
2階は子世帯の住まいです。夫婦が家事を協力できるようキッチンを広めに設置しています。共働きによる片方への負担に配慮したキッチンです。カウンターキッチンなので、子供たちも積極的に手伝えます。
1階に広々としたテラスを設置すれば、休日に二世帯が外で楽しむことも可能です。水回りは、1階と2階の両方に設置されています。世帯のプライベート確保が充実しているスタイルです。
隣居タイプ2棟建ての間取り例と特徴
隣居タイプ2階建ては、妻⽅との⼆世帯住宅を想定したスタイルです。独立性を持たせながらも、お互いを行き来できる通路を設置しています。家事をメインで行う妻方の両親との二世帯なので、家事を気軽に協力し合える空間提案です。
共用スペースを設けています。
隣居タイプ2棟建ての間取り例と特徴
- 2棟建てなので子どもの走り回る足音にも安心
- 玄関をそれぞれに設置、2階のシェア空間による行き来
- 1階のシェアガーデンは二世帯がくつろげる空間
- 2棟建てなので、1階に暮らす両親への気遣いが不要です。
独立タイプ2階建ては、「子どもの足音で両親に迷惑をかけるのでは?」といった不安が生じます。別棟スタイルなので、子どもがバタバタと走り回っても、親世帯に迷惑をかけません。
玄関はそれぞれの住まいに設置をしています。2世帯は2階の共有スペースを経由することで行き来できる間取りです。親世帯と孫が一緒に過ごせる共有スペースを設置します。シェア空間を多く設置できるのがポイントです。
1階のシェアガーデンは、お互いの気配を感じられます。親世帯の明かりを見てほっとし、孫の笑い声で子世帯の存在に気が付ける空間です。休日は、共有スペースの2階バルコニーでお茶を楽しむなど、いろいろなライフスタイルに対応ができます。
階段移動が厳しい親世帯には、ホームエレベーターを設置することも可能です。2棟建ては、横に世帯を広げる分、狭小地に1棟を建てるイメージです。そのため縦に居住スペースを求めます。縦移動が厳しい場合は、ホームエレベーターの設置を検討しましょう。
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独立タイプ平屋の間取り例と特徴
独立タイプ平屋は、バリアフリーをかなえる二世帯住宅です。家族を感じられる平屋のメリットを二世帯で味わえます。小さい子どもや、高齢親世帯との二世帯住宅を検討している人におすすめのスタイルです。家族が自然と集まることで、親世帯も元気がでます。
隣居タイプ2棟建ての間取り例と特徴
- バリアフリー設計
- 内でつながるドアを設置
- 水回りは完全分離
「永く住まう二世帯住宅だからこそ、バリアフリーにこだわりたい」と考える人に、おすすめのスタイルです。車椅子を利用する世帯への対応もできます。平屋なので、ホームエレベーターの設置が不要です。玄関にスロープを設置すれば、車椅子も子どもも安心できます。
独立タイプの二世帯住宅なので、玄関ドアはそれぞれです。行き来するためのドアは内部に設置します。お互いのプライバシーを尊重することができるドアです。玄関が2つ設置されているので、いずれ片方を賃貸で提供することも検討できます。行き来できるテラスや内部ドアに少し手を加えるだけでOKです。
水回りも完全分離されています。平屋なので、ライフスタイルが異なる二世帯でも、お互いに干渉をしません。独立タイプ2階建ては、夜中のシャワー音が気になります。平屋なので、音のトラブルが発生しにくいです。
平屋の二世帯住宅なので、大きな敷地が必要です。屋根や基礎が広く必要なので、価格は通常よりも上がります。しかしバリアフリー設計なので、すべての家族が安心に生活できる二世帯住宅です。
独立タイプ3階建ての間取り例と特徴
独立タイプ3階建ては、都市の敷地を有効活用したスタイルです。2つの玄関を設置した独立タイプが、プライバシーを確保します。1階を親世帯、2階と3階を子世帯が利用するイメージです。
独立タイプ3階建ての間取り例と特徴
- お互いが気兼ねなく生活できる独立玄関
- 1階親世帯のリビングダイニングはシェア空間
- 2階は子世帯のリビングダイニングと3階は寝室を設置
玄関はお互いが干渉しないよう2つ設置されています。世帯をつなぐのは、1階に設置された内部ドアです。親世帯は1階がメインなので階段移動をしません。バリアフリーな間取りで暮らせます。
親世帯のリビングダイニングは、週末に集まれるシェア空間です。広さを確保することで、二つの世帯が一緒に食事をすることができます。1階にテラスを設けることで、親世帯が孫の帰宅を感じ取れる間取りです。
2階は子世帯のリビングと水回り、3階は子世帯の寝室に利用します。完全に独立させることで、プライバシーを確保する間取りです。屋上にルーフバルコニーを設置すれば、ガーデニングを楽しむこともできます。
スペースを上の階に求めますが、隣居タイプ2棟建てと違い、親世帯に階段移動の負担が生じません。都市部の狭小地で、階段に不安のある二世帯におすすめのスタイルです。
業界トップレベルの遮⾳性能
ikikiは、業界トップレベルの遮音性能を有する二世帯住宅が特徴です。二世帯は、音のトラブルによって険悪なムードが生じるケースが多々あります。生活スタイルが異なるのならば、音の問題は対処をしておくべきです。住友林業のikikiは、標準仕様で遮音性の高い住まいを提供しています。
業界トップレベルの遮音性能を発揮する理由は遮音60仕様です。
ココがポイント
- 独⾃の遮⾳材である「ハイブリッド遮⾳パネル」を「浮床フェルト」の上に敷設
- 吊⽊受材で天井を吊る「独⽴天井」の採⽤
- 従来の2倍の厚さの防⾳⽤断熱材と遮⾳マット
遮音60仕様は、透過音と衝撃音に効果を発揮する仕様です。Ikikiでは、すべてのスタイルに標準装備されています。音のトラブルを回避するのに役立つ標準装備です。
住友林業は、ikiki以外の商品でも二世帯住宅を建てられます。しかし遮音60仕様がオプションとなり高額です。遮音60仕様が標準だからこそikikiを選ぶ人が多くいます。遮音60仕様は、住友林業の二世帯住宅に欠かせない仕組みです。
住友林業の二世帯住宅ikikiの価格はいくら?
Ikikiの坪単価は60.0万〜110.0万円程度です。選択するスタイルで価格に大きな違いが生じます。主な坪数ごとの価格は次のとおりです。
25坪(82.64㎡) | 1,500万~2,750万円 |
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30坪(99.17㎡) | 1,800万~3,300万円 |
35坪(115.7㎡) | 2,100万~3,850万円 |
40坪(132.23㎡) | 2,400万~4,400万円 |
45坪(132.23㎡) | 2,700万~4,950万円 |
50坪(132.23 ㎡) | 3,000万~5,500万円 |
上記はあくまで目安です。建てる予定の坪数における価格を参考にしましょう。住友林業のikikiは、それぞれの世帯に設備の設置をするスタイルです。坪単価はおのずと高額になります。
価格は5,000万円代を目安にしておきましょう。
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住友林業の二世帯住宅ikikiの特徴まとめ
住友林業の二世帯住宅ikikiの特徴について解説をしました。最後にまとめます。
ココがポイント
- ikikiは「きづかい」をキーワードに開発された商品
- ikikiは4つのスタイルを用意
- ikikiの価格は5,000万円台が目安
Ikikiは、子世帯の居心地を考えた「コアLD」と、一緒に食事をして助け合えるといった「シェア空間」を用意しています。住友林業は間取り自由度の高いハウスメーカーです。コアとシェアを上手に活用しながら、自分たちに合った二世帯住宅のカタチを間取りに反映させましょう。
展示場で遮音60仕様の確認ができる場合もあります。子どもは元気があるのが一番ですが、音のトラブルは避けなければいけません。もし遮音60仕様が体験できるのならば、一度確認されることをおすすめします。