注文住宅を建てるときに、間取りやキッチンなどの設備にこだわる方は多いのではないでしょうか。
しかし、見落としがちな大事なポイントがあります。それは、コンセントの位置です。
住んでからコンセントの位置で後悔してしまう人は意外と多くいます。
どこにこだわればいいの?と思う方もいるはずです。
せっかくの新築住宅です、細かいところまで配慮したマイホームで質のいい生活を送りましょう。
今回はそんな新築住宅のコンセントの位置について、詳しく解説します。
新築住宅のコンセントの位置 10個の成功例
まずコンセントの位置にまつわる10個の成功例をお伝えします。
ソファ脇に採用して携帯の充電用にする
ソファの両脇にコンセントを採用してよかったという方は多いです。
ソファ脇にコンセントがあると、ソファでくつろぎながら
充電しているスマホを操作することができます。
ただし、ソファのサイズによってはコンセントが隠れてしまうので注意しましょう。
キッチンの作業台の近くに採用したら料理が楽になる
キッチンの作業台にコンセントをつけると、
ハンドミキサーなどの調理器具が使いやすく、料理が楽になります。
キッチン周りにコンセントを採用するときは、防水用やカバー付きのタイプを選びましょう。
玄関ホールに採用してライトやクリスマスツリーを置く
玄関ホールにコンセントを採用してよかったという声も多いです。
玄関におしゃれなスタンドライトやクリスマスツリーを置くと、
来客にすてきな家というイメージを与えることができます。
洗面所内に採用して、冬は電気ストーブ・夏は扇風機を置く
洗面所内にコンセントをつけて、冷暖房器具を置くこともおすすめです。
特に小さなお子様や高齢の方がいる家庭は採用すると、
身体への負担が少なくなり健康に暮らすことができます。
収納の中に採用して、掃除機を充電する
最近ではコードレスタイプの掃除機が増えています。収納の中にコンセントがあると、
掃除機をすっきりと収納しながら、充電をすることが可能です。
ダイニングテーブルの高さに採用したらホットプレートが使いやすくなる
コンセントは高さもこだわると、さらに暮らしやすくなります。
特にダイニングテーブルの高さに合わせてコンセントをつけてよかったという声は多いです。
ホットプレートなどを使う時に延長コードが必要なく、足をコードに引っ掛けて転ぶ心配もありません。
ベッド両脇に、採用して手元灯用や充電用に使う
ベッドの両脇にコンセントを採用してよかったという意見も多いです。
ベッド脇にコンセントがあれば、スマホをいじって寝るときに充電することができます。
睡眠の質は下がりますが、寝る前にスマホを見る方は多いですよね。
注意点は、将来ベッドのサイズを変更する可能性がありますので、コンセントの位置を高めにつけることです。
洗面台横に採用し、ドライヤーを使っている間にアイロンを温める
洗面台についているコンセントの他に、コンセントをつけると使い勝手がいいという成功例もあります。
例えば、ドライヤーで髪を乾かしている間にヘアアイロンを温めることができます。
また、電動シェーバーを充電しながらドライヤーを使うことも可能です。
朝夜の身支度の時短につながり、生活の質が上がります。
階段の中心位置に採用すると掃除機がけが楽
階段の上り口・下り口付近にコンセントを採用することが一般的ですが、
階段の中心部にコンセントを設置すると掃除機がけが楽になります。
中心にコンセントがあれば、コンセントの抜き挿しが1回だけです。
また、階段の形状によっては中心から動かずに全部の段を掃除することも可能です。
車や玄関の掃除ができる位置に採用する
駐車スペースと玄関から近い距離に屋外用をつけてよかったという意見もありました。
屋外でのコンセントの用途は、高圧洗浄機を使って玄関や外壁の掃除をするときや、
掃除機で車内の掃除をする場合などが考えられます。
駐車スペースや玄関に届きやすい位置にコンセントを設置すると、
屋外のコンセントも無駄なく利用できます。
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新築住宅のコンセントの位置 5個の失敗例
次に、コンセントの位置で失敗してしまった例を5つお伝えします。
家具を置いたらコンセントが使えない
実際に家具を置いたらコンセントが隠れて使えなくなってしまったという意見は多いです。
コンセントの位置問題でよくある失敗例ですね。
すでに置きたい家具が決まっている方は、サイズを必ず確認して設計士に伝えておきましょう。
掃除機が届かないorかけにくい
廊下の端と端にコンセントをつけたら、掃除機が微妙に届かないこともあります。
また、部屋の奥にコンセントをつけてしまい、掃除機をかける効率が悪くなってしまった方も多いです。
家事楽な家にするためにも、掃除機のルートを意識してコンセントを配置しましょう。
キッチン家電の数とコンセントの数が合わない
住んでからキッチン用家電が増えてしまい、コンセントが足らなくなり後悔した方も多いです。
キッチンのコンセントは、現状ある調理家電+1~2個多めにあると後悔しにくいでしょう。
1カ所にコンセントをまとめすぎたらコードの見栄えが悪い
1ヵ所に3口以上ついているコンセントをつけて後悔した方もいます。
たくさんのコンセントを1ヵ所に挿すと、コードがいろいろな方向に延びていたり、
絡まってしまって見栄えが悪いです。同じ箇所にたくさんのコンセントを採用したいときは、
コードがすっきりまとまるような工夫をしましょう。
ほとんど使っていないコンセントがある
せっかくコンセントをつけたのにほとんど使わなかったという後悔もあります。
特にコードレスタイプの掃除機やお掃除ロボットを使う家庭では、
廊下のコンセントを使う機会はほとんどありません。
自分たちの生活をイメージしながらコンセントの位置を考えましょう。
新築住宅のコンセントの位置で大切な3つのポイント
新築住宅の打合せで、コンセントの位置を考えるときのポイントを3つお伝えします。
ポイント1
図面に家具やインテリアの位置を書き込みながら考える
コンセントの位置を打合せするときは、必ず電気配線図という図面を使います。
電気配線図に置きたい家具やインテリアを書き込みながらコンセントの位置を考えましょう。
置きたい家具が決まっているのなら、なるべくサイズ感が正しいイラストを書き込んでください。
すると、家具でコンセントが隠れてしまう後悔を防ぐことができます。
ポイント2
自分の行動パターンを思い出しながら考える
日常生活で自分がどのように行動しているかを考えながら、コンセントの位置を決めてください。
考えるべき行動パターンの一例をお伝えします。
・朝の身支度をするときにどんな電化製品を使うのか
・毎日欠かさず充電するものがあるとしたら、どこで充電したいのか
上記のような行動を思い出してみると、どこにコンセントがあると便利なのかが分かってくるはずです。
また、コードタイプの掃除機を使う方は、日常の振り返りではなく、想像力を膨らますことも大切です。
図面の中を自分が歩いているようなイメージをしながら考えてみましょう。
ポイント3
配置だけでなく高さも考える
コンセントは配置だけでなく高さを考えることも大切です。
一般的にコンセントは床から20㎝の高さにつけます。
しかし、高さが決まっているわけではありません。自分が使いやすい位置につければいいのです。
例えば、子供にいたずらされて抜かれたくないコードは高めにつけたり、
デスクなどの高さに合わせてつけることもできます。また、床面に埋め込み式のコンセントをつけることも可能です。
図面での打合せのため、高さのイメージはしにくいと思います。しかし、想像力を膨らませて、コンセントの使いやすい高さを考えてみましょう。
コンセントが便利な場所にあったり、使いやすい高さについていると、
暮らしやすく生活の質が上がります。
たかがコンセント1つ、されどコンセント1つです。
細かい打合せで面倒だと感じる方もいると思いますが、
本気でコンセントの位置について考えてみましょう。
考え抜かれた位置のコンセントがついた家は、きっと満足のいくマイホームになるはずです。
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