「外構工事だけ別業者・会社に依頼した方がいいのかな?」と悩まれている人はいませんか。別業者・会社に依頼をする問題については賛否両論です。賛否両論になるということは、人によってメリット&デメリットの感じ方が異なっているからではないでしょうか。もちろん、依頼をしたハウスメーカーや外構業者によって答えが異なるのもポイントです。
しかしまずは、外構工事だけ別業者・会社に依頼をするべきかの判断が必要です。悩んでいる人は、別業者・会社に依頼するメリット&デメリットを自分に当てはめてみましょう。
そこで今回は「外構だけ別業者・会社に依頼はOK?メリット&デメリット10選」を解説します。外構工事の分離発注を検討している人は参考にしてください。
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外構だけ別業者・会社に依頼はOK?
外構だけを別業者や会社に依頼できるかどうかは、ハウスメーカーごとに異なります。OKをだしているハウスメーカーもあれば、「外構工事も含めた受注」の契約を求める場合もあるので、締結をする前に確認をしておきましょう。
最近は外構工事に力を入れるハウスメーカーが増えてきました。以前はOKだったハウスメーカーが断るようになったケースも少なくありません。「外構だけ別業者・会社に依頼するのはOKだと知り合いに聞いていたのに」と後悔する人もいます。外構だけ別業者・会社への依頼を考えている人は、契約前と言わず打ち合わせをする前に確認をしておきましょう。
外構だけ別業者・会社に依頼をするメリットとデメリット
外構だけ別業者・会社に依頼をするメリットとデメリットは次のとおりです。
外構だけ別業者・会社に依頼をするメリット
- 外構工事費が安くなるケースが多い
- 外構工事の内容にこだわれる
- 直接相談できるので理想の外構になりやすい
- 対応が早い
- 質の高い外構が手に入る
外構だけ別業者・会社に依頼をするデメリット
- 手間がかかる
- 住まい全体の調和が難しい
- 住宅ローンに含めないケースもある
- 入居後に外構工事が開始するケースもある
- アフターサービスが充実していないケースもある
詳しく解説します。
メリット①外構工事費が安くなるケースが多い
外構だけ別業者・会社に依頼をすると、工事費が安くなるメリットがあります。工事費が安くなる理由は次のとおりです。
- 中間マージンが発生しない
- 安い業者を選べる
最近は外構工事にこだわりを持つハウスメーカーも増えてきましたが、下請け業者に丸投げをするケースも多く見られます。ハウスメーカーが下請け業者に依頼をすることで発生する中間マージンが、外構工事費用に含まれるといった無駄が生じるかもしれません。費用を上げるだけの意味のない中間マージンは消費者の敵です。外構を別業者・会社に依頼すれば無駄な中間マージンは発生しません。
さらに選べるといったメリットもあります。ハウスメーカーの外構説明だけでは、比較ができません。「支払った費用に見合う外構工事を本当にしているの?」といった判断が難しいです。しかし別業者・会社に相談ができれば、複数の提案を受けられます。よりコストパフォーマンスに優れた業者を選ぶことができるのです。
選べる自由度が外構工事費用を安くします。コストパフォーマンスに優れた外構で建てられるのは大きなメリットです。
メリット②外構工事の内容にこだわれる
外構だけ別業者・会社に依頼をすると工事内容にこだわれると言ったメリットがあります。ハウスメーカーは注文住宅を建てるプロです。外構工事を専門外にしている会社が多く、知識や技術に乏しい業者が目立ちます。
知識や技術がないと提案力が生まれません。提案力がないと比較が難しくなり、規格通りになりがちです。外構に対し、あれもこれもとこだわりを持っている人にとっては実現が難しくなります。外構工事の専門家に依頼をすれば多くの提案を受けられ、外構工事の内容にこだわれるのがメリットです。
メリット③直接相談できるので理想の外構になりやすい
外構だけ別業者・会社に依頼をすると直接相談できるので理想の外構になりやすいメリットがあります。ハウスメーカーに依頼をすると、伝わらないケースも少なくありません。直接相談ができるメリットは次のとおりです。
- 外構知識のある人に直接相談できるので打ち合わせがスムーズに進む
- 伝言による内容の欠落が防げる
- 融通が利く
ハウスメーカーの営業マンは外構知識がない人がほとんどです。質問をしても返答をその場でももらえないことが多々あります。営業マンが聞いた内容を下請け業者に確認するのは、伝言ゲームのような状態です。「答えが聞きたかった内容と違う」「返答結果により追加の質問がでる」など、思い通りにならない状況にイライラするかもしれません。理想の外構にたどり着くのは困難です。
また直接外構の相談ができることで、融通が利きやすいといったメリットもあります。「余った資材でついでにやっておきますよ」と言った嬉しい言葉が聞けるかもしれません。
実際に施工をする人と相談ができるのはメリットです。ハウスメーカーの営業マンからでは聞けない提案が得られます。理想の外構になりやすい状況です。
メリット④対応が早い
外構だけ別業者・会社に依頼をすると対応が早くなります。母体が大きいハウスメーカーから得るのは難しいメリットです。
外構工事を手掛ける会社は中小企業が多く、社員ひとりひとりのマンパワーで仕事を進める傾向が見られます。大手ハウスメーカーは分業制を採用している会社が多く、一つの依頼に多くの社員が携わるかもしれません。多くの社員が携わることで、対応が遅くなります。
外構工事の専門業者は、何か気になることがあると直接聞ける場合がほとんどです。中には携帯番号を教えてくれる人もいます。連絡が密に取れる体制が、対応を早めてくれるのです。困ったことが放置されないのは、依頼者にとってメリットと言えます。
メリット⑤質の高い外構が手に入る
外構だけ別業者・会社に依頼をすると質の高い外構が手に入ります。来客した友人から「うらやましい」と言われるような外構になるのがメリットです。ハウスメーカーの中には、残念ながら外構工事をエサにする会社もあります。外構工事のプロではないので、安くするための手段として用いる会社です。ハウスメーカーから次のような行動を受けた人は注意をしてください。
- 外構工事費用を割り引く
- 外構工事の詳細を明らかにしない
外構工事は、安く仕上げようとすればとことん安くなる工事です。安くなることから契約を締結させる際のエサにするハウスメーカーもあります。
「本日注文住宅の依頼をしていただけたら外構工事を無料で行うのでいかがですか」と言った提案を受けたときは注意をしましょう。どの程度の工事をするかが不明確です。質の悪い外構工事を考えているかもしれません。また割り引くことで外構工事に関する詳細だけを提示しないハウスメーカーあります。質が低くなる可能性が高いです。
外構だけ別業者・会社に依頼をすれば、質が高くなるのは間違いありません。コストパフォーマンスに優れた外構が手に入ります。
デメリット①手間がかかる
外構だけ別業者・会社に依頼をすると手間がかかります。できるだけ手間を省きたい人にはデメリットかもしれません。発生する主な手間は次の3種類です。
ココに注意
- 業者を探す手間
- 別の人と打ち合わせをする手間
- 建てた後の手間
まず、業者を探す手間が発生します。ハウスメーカー探しで時間を費やした人にとっては辛いです。ただ業者探しに関しては手間を短縮する方法があります。できるだけ簡単に探したい人は、「タウンライフリフォーム外構特集」を活用しましょう。3分程度の登録で、優れた複数社の見積もりが手に入るサービスです。利用をすることで、探す作業がだいぶ緩和されます。
打ち合わせに関する手間も、「タウンライフリフォーム外構特集」で依頼をする際に詳細を記載しておけば、外構に関する理想がある程度伝わります。住宅とは別の人と打ち合わせをする手間も省ける方法です。
ただ、建てた後のメンテナンスに関する手間は省けません。メンテナンスに関する依頼を一カ所にまとめられないのは手間です。しかし、こだわりの外構を手に入れるためには仕方のない手間とも言えます。メンテナンスの定評が高い会社を選ぶようにしましょう。
デメリット②住まい全体の調和が難しい
外構だけ別業者・会社に依頼をすると住まい全体の調和が取りにくくなるといったデメリットが発生します。住まいと外構のトータルコーディネートが困難です。
注文住宅を建ててくれたハウスメーカーに外構も依頼をすると、外壁と同じ素材を利用するなど見た目の相性が良くなります。全体の統一感が、住まいのデザインを向上させてくれるのです。
ただし、外構工事にこだわりを持っているハウスメーカーに依頼をしなければ全体の調和は得られませんので注意をしましょう。費用を安く抑えるようとするハウスメーカーだと、全体的に安っぽい外構になるケースがあります。
外構だけ別業者・会社に依頼をすると、外構と住宅が明らかに別会社といった全体的に違和感が残る住まいになるかもしれません。ただ外構工事を依頼する業者に、注文住宅のテーマを十分に伝えることで避けられるデメリットです。複数の人と相談をするので調和が難しくなるかもしれませんが、時間をかけることでデメリットを抑えられます。じっくりと相談を受けてくれる業者を選ぶようにしましょう。
デメリット③住宅ローンに含めないケースもある
外構だけ別業者・会社に依頼をすると住宅ローンに費用を含めないデメリットが発生するかもしれません。住宅ローンを利用する金融機関にあらかじめ相談をしておきましょう。
契約書や見積もりを提出することで、当初決定した融資額に収まる範囲ならば含めてくれる金融機関がほとんどです。しかし絶対ではありません。住宅ローンの中に含めない場合は、次の対策が必要です。
ココに注意
- 外構費用だけ現金を用意する
- 住宅ローンよりも金利は高いがフリーローンを利用する
現金で用意ができるのならば問題ありませんが、ない場合は金利の高いフリーローンを利用します。別業者・会社に依頼をすれば安くなるメリットも、住宅ローンに含まれないと損をするかもしれません。
外構だけ別業者・会社に依頼をする場合は、金融機関への相談を事前にしておきましょう。含める金融機関を利用すれば回避ができるデメリットです。
デメリット④入居後に外構工事が開始するケースもある
外構だけ別業者・会社に依頼をすると入居後に外構工事が開始するケースもあります。ハウスメーカーの中には、引き渡し後に外構工事を開始することでOKを出す会社もあるのです。工事が重なることにより発生するトラブルを避ける意味も込められています。
外構工事を入居後にするデメリットは次のとおりです。
ココに注意
- 外構工事が完了するまで周囲の目線が気になる
- 土のままだと雨の日に足元が悪くなり困る
- 工事の音が騒がしい
- 工事期間中の駐車場に困る
外構工事が終了してから入居をすれば問題ありませんが、家賃など別の費用がかかる人もいます。安くするためには、入居をしてから工事を開始するのが得策です。
ただ外構工事の内容を見守れるといったメリットもあります。気になる場所を直接確認すれば、満足できる外構になるはずです。なかなか柔軟な対応をしてくれるハウスメーカーは少なく、入居後になる状況を覚悟しておきましょう。「見られているようで落ち着かない」という人には大きなデメリットかもしれません。
デメリット⑤アフターサービスが充実していないケースもある
外構だけ別業者・会社に依頼をするとアフターサービスが充実しないかもしれません。外構工事を手掛ける業者は中小企業が多く、十分なサービスが期待できないケースも見られます。大手ハウスメーカーと比較をすると弱い部分です。
また、アフターサービスが付いていても倒産をするリスクもあります。不具合が生じたので連絡をしてみたら倒産をしていたなんてケースも少なくありません。
外構だけ別業者・会社に依頼をする場合は、実績をなどの確認をしておきましょう。また、契約をする前にアフターサービスの内容確認は必須です。
まとめ
「外構だけ別業者・会社に依頼はOK?メリット&デメリット10選」を解説しました。一番のデメリットは「手間がかかる」です。手間がかかっても良い外構にしたい人は、別業者・会社に依頼をしましょう。
ただ、ハウスメーカーや金融機関の問題もあります。特にハウスメーカーへの確認は最初に行っておきましょう。OKがでなければ別業者・会社に依頼はできません。
ハウスメーカーにまとめて依頼をするよりも、比較をすることで満足できる外構になる可能性が高まります。「手間は惜しまない」と考えている人は、別業者・会社に依頼するのがおすすめです。