ミサワホームで注文住宅を契約するかどうか悩まれている人はいませんか?ミサワホームは実力と知名度が伴ったハウスメーカーです。33年連続グッドデザイン賞を受賞した経歴が実力を証明しています。
しかし高い技術とデザイン力で多くの人を魅了する住まいを建ててくれるハウスメーカーであっても、簡単に決めることはできません。ミサワホームで悩まれている人は、どのような標準装備と仕様が用意されているかを確認することが大切です。
そこで今回は「ミサワホームの標準装備は?」仕様をどこよりもわかりやすく解説します。ミサワホームの人気商品であるCENTURYの標準装備を解説するので参考にしてください。
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標準装備①構造
ミサワホームは「木質系パネル住宅」と「木造軸組住宅」の商品を用意しています。人気のCENTURYは木質系パネル住宅商品です。ミサワホームの代名詞ともいえるモノコック構造が標準装備されています。
強固な住まいを実現するモノコック構造
ミサワホームのCENTURYは、木質パネル接着工法によるモノコック構造が標準装備です。ミサワホームが誇るモノコック構造が、木質系パネルの強度を最大限に活かします。自然災害など外部からの荷重を面全体で受け分散する構造です。
標準装備されている木質系パネルは、ミサワホームが「木の工業製品」として正確に生産を行っています。特徴は次のとおりです。
ココがポイント
- 工場で邸ごとに高品質な木質パネルを安定生産
- さまざまな間取りに対応するため約12万種類のバージョンを用意
- 吸水率を15%(人工乾燥)にすることで反りやひび割れの発生を抑止
ミサワホームが独自に生産する木質パネルは、上記の工夫により他の耐力壁よりも高い性能を有しています。自然災害に負けない素材です。強度の高い木質パネルを「木質パネル接着工法」でつなげることで、強固な住まいを実現します。
ミサワホームが独自に開発した木質パネル接着工法が優れているのは、次の3つを採用しているからです。
- 高分子接着剤
- スクリュー釘
- 接合金物
上記を利用することで、モノコック構造の要である6面体の接合を強固にします。いかに強い木質パネルを標準装備としていても、接合部が離れてしまえば住まいが倒壊します。木質パネル接着工法は、木質パネルの強さを最大限に発揮する工法です。「木質パネル」と「木質パネル接着工法」がミサワホームのモノコック構造を支えています。
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不燃素材仕様のファイヤーストップ構造
ミサワホームのCENTURYは、ファイヤーストップ構造も標準装備されています。万が一の火災発生時でも被害を最小限にしてくれる作りです。出火原因が内外どちらであっても対応できる構造を、オプション仕様なしで実現します。
ミサワホームが手掛けるファイヤーストップ構造の主な特徴は次のとおりです。
ココがポイント
- 木質パネル内の横芯材が延焼をくい止める
- 石膏ボード(厚さ12.5mm)を内装下地材に設置
- 防火構造の外壁や軒天を標準で仕様
- 不燃の屋根材や外装仕上げを標準で仕様
上記の工夫により、ミサワホームのCENTURYは標準装備で準防火地域に準耐火構造で対応します。都市の厳しい規制にも柔軟に対応できる仕様です。万が一の火災時でも安心な住まいを建ててくれます。
防水対策の9層構造
ミサワホームのCENTURYは、防湿対策の9層構造が標準装備されています。住まいの耐久性を維持するには湿気への対策が重要です。水による住まいの腐敗を止める仕様を採用しています。
9層構造の構成は次のとおりです。
- 外壁材
- 通気層
- 防水透湿シート
- 合板
- 断熱材・芯材
- 防湿フィルム
- 合板
- 石膏ボード
- 内装仕上げ材
1~3までが二重防水工法と呼ばれる技術です。4~7までは木質パネルの内部構造になります。壁内部の湿気が上昇したときは、木質パネルの外側にある防水透湿シートを通じて通気層から排出する仕組みです。
また、格子状に仕切られた木質パネルは内部に空気が流れ込みにくい構造を施しています。内装仕上げ材や断熱材の表面に防湿フィルムを採用することで、壁内への侵入をブロックするのです。
ミサワホームのCENTURYは、耐久性を維持する9層構造が標準装備されています。住まいの寿命を延ばす技術です。
標準装備②基礎
ミサワホームのCENTURYは、連続布基礎が標準装備されています。連続布基礎はモノコック構造に最適な基礎です。モノコック構造の荷重をバランスよく受けることで、エネルギーが一カ所に集中せず分散してくれます。
ミサワホームはスクリューウエイト貫入試験による入念な地盤調査に加え、周辺の地盤や地層など土地の履歴も重視するハウスメーカーです。得た情報から「建物」「基礎」「地盤」のバランスを考え、荷重に対し一体で動く連続布基礎を標準装備させています。
建物と連続布基礎が一体で動くには、連結部を強化しなければいけません。そこで重要なのがアンカーボルトです。ミサワホームでは、適切な長さや太さを基礎形状に応じて設計します。独自のCADシステムが最適な設置数と場所を計算してくれるのです。耐震性の高いモノコック構造の住まいと基礎を一体化させることで、耐震性能を上げています。
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標準装備③断熱材
ミサワホームが手掛ける住まいは、高断熱住宅が標準装備です。高断熱仕様の住宅を建てるため、断熱材にもこだわっています。利用する断熱材は次のとおりです。
利用する断熱材
- 壁:グラスウール
- 床:グラスウール
- 天井:ロックウール
グラスウールとロックウールは無機繊維系断熱材です。グラスウールは、ガラスを高温で溶かし細かい繊維状にして利用します。ロックウールは天然の鉱石が原料です。同じ無機繊維系断熱材ですが、原料が異なります。どちらも断熱性が高くコストパフォーマンスに優れているのが特徴です。
また屋根には、グラスウール仕様の遮熱屋根パネルも標準装備されています。屋根に施された遮熱材のグラスウールと、天井に施された断熱材のグラスウールで厳しい暑さから室内を守る仕組みです。
ミサワホームは標準装備だけで高い断熱性能を発揮する住まいを建ててくれます。省エネルギー基準に対応できる住まいです。
標準装備④窓
高断熱仕様の住まいを実現するには、熱の逃げ道である開口部の工夫も必要です。ミサワホームのCENTURYの窓は、次を標準装備させています。
さらに詳しく
- サッシ;AZサッシ
- ガラス:アルゴンガス入り高性能複層ガラス
ミサワホームのサッシは外側にアルミ、内側に樹脂素材を採用したAZサッシです。内側に熱伝導率の低い樹脂素材を採用しています。外側はアルミにすることで、コストが抑えられるサッシです。
ガラスは複層ガラスを標準装備させています。ガラスの間にはアルゴンガスを入れることで断熱性を上げました。ミサワホームの窓は他のハウスメーカーと比較をした場合、一般的な窓を標準装備させているといえます。
高性能の樹脂サッシやトリプルガラスはオプション仕様です。建てるエリアに応じて変更を検討しましょう。
標準装備⑤換気
ミサワホームのCENTURYは、東プレ株式会社の「熱交換型24時間フロアセントラル換気システム」が標準装備されています。第一種換気なので、吸気と排気が機械仕様です。熱交換機能も搭載しています。熱交換型24時間フロアセントラル換気システムの特徴は次のとおりです。
特徴
- 業界初の「邸別一定風量制御」技術を搭載
- 熱交換機能が省エネ性と快適性を高める
- 標準外気フィルターと高捕集外気フィルターが害のある物質を捕集
利用者の口コミを見ると、定期的なお手入れやお掃除が面倒という声も見られました。消耗品の交換に関しても「コストがかかるから悩ましい」と言う声も見られます。ただ気密性の高いモノコック構造との相性が抜群です。家族の健康と省エネ性を実現した換気システムが標準装備されています。
標準装備⑥外壁
ミサワホームの外壁には、サイディングが標準装備されています。オプション仕様でよければタイルの選択も可能です。耐用年数は長くなりますが、その分価格に上乗せされるので十分に検討しましょう。外壁のデザインはいくつか用意されています。
外壁のデザイン
- スプリットレイヤーⅡ
- カームスクラッチ
- フェザーリッジ
- アレニスカⅡ
- クラスティングリップルトーン
カラーバリエーションは3~4種類程度用意されています。住まいのイメージで選択しましょう。デザインが気に入っても色が違うといった状況に悩む人もいるようです。
標準装備⑥屋根
ミサワホームの屋根は、コロニアルグラッサが標準装備です。多くのハウスメーカーが標準装備に採用しているスレート屋根を、ミサワホームでも採用しています。耐久性の高い陶器瓦はオプション仕様です。
コロニアルグラッサの耐久性は30年程度、色あせに強い加工が行われています。コケが発生している屋根を見たことはありませんか。コロニアルグラッサはコケが発生しにくい加工を施しています。
「できればメンテナンスの頻度を抑えたい」と考えている人はオプション仕様を検討しましょう。ただ最近はコロニアルグラッサを採用している人が増えています。人気の屋根材が標準装備です。
標準装備⑦キッチン
ミサワホームはキッチンにLIXIL製品を標準装備させています。ミサワホームオリジナルの「LSキッチン」が標準装備です。オプション仕様に上位モデルが用意されています。
標準装備を選択するとシンクや食洗器、水栓などの選択肢に満足しない可能性が高いです。オリジナルキッチンの選択肢が少ないことから、オプション仕様に切り替える人も少なくありません。妥協をするべきか、こだわるべきかで悩む可能性が高いです。
標準装備⑧トイレ
ミサワホームのトイレは、次の2社を標準装備しています。
- LIXIL
- TOTO
ローシルエット一体型トイレが標準装備です。1階と2階にトイレを設置する場合、標準装備のままだとどちらかの性能が落ちます。もし同等の機能が欲しい場合は、オプション仕様で変更しましょう。
「掃除を楽にしたい!」や「キレイを保ちたい」という人には、オプション仕様で用意されている上位モデルがおすすめです。1階と2階、両方のグレードを上げると価格がそれなりに上がるので注意をしてください。
標準装備⑨お風呂
ミサワホームのお風呂は、LIXILのアライズが標準装備です。浴槽には「エコベンチ浴槽」を標準装備しています。オプション仕様で人気の「ミナモ浴槽」への変更が可能です。
浴室のカウンターは、お掃除を楽にする「まる洗いカウンター」を標準装備、色の変更やサイズを大きくしたい場合はオプション仕様で対応できます。鏡もロングミラーが標準装備ですが、オプション仕様でワイドミラーへの変更が可能です。
LIXILのアライズは、「キレイサーモフロア」や「くるりんポイ排水口」、「収納」や「換気設備」が標準装備されています。オプション仕様でカウンターや浴槽を変更すると価格が一気に上がるので注意をしましょう。
標準装備⑩洗面化粧台
ミサワホームの洗面台はLIXIL仕様が標準装備されています。LIXILとミサワホームが共同開発した「LJ洗面台」が標準装備です。身支度をしやすくするLIXILのピアラをミサワホーム仕様にした「IP洗面台」も用意されています。
洗面台のサイズを大きくするのはオプション仕様です。金額も30万円以上上がります。大きいサイズは使いやすいですが、大幅な価格アップの覚悟が必要です。ショールームなどを利用して後悔しないよう検討しましょう。
標準装備⑪アフターサポート
ミサワホームは充実したアフターサポートが標準装備で付いています。住み始めてからも安心が続くハウスメーカーです。主なアフターサポートを紹介します。
ココがおすすめ
- 長期保証制度
- 定期巡回と点検サービス
- 365日、24時間受付体制
有償メンテナンスなどの条件がありますが、ミサワホームは建物が存在する限り保証期間の延長ができます。構造体の初期保証は業界トップクラスの35年です。防水は30年の初期保証が設けられています。安心の保証制度です。
定期点検も30年間は無償(10年目と20年目に要耐久性診断)で行ってくれます。万が一のときは24時間体制で受付をしてくれるので安心です。
まとめ
「ミサワホームの標準装備は?」仕様をどこよりもわかりやすく解説しました。ミサワホームはコストパフォーマンスに優れたハウスメーカーです。今回標準装備で紹介したCENTURYには上位商品が用意されています。耐震性がさらにアップする新構法「センチュリーモノコック」を標準装備している商品の選択も可能です。
逆に安く抑えたいのならば、規格住宅であるSMART STYLEを選択しましょう。コストを抑えたミサワホームの人気商品です。商品によって標準装備の内容は異なります。選べる自由度がミサワホームの魅力です。