スウェーデンハウスは「人と環境にやさしい住宅」を提供するハウスメーカー、多くの人に選ばれています。選ばれる理由は「デザイン力」「高性能」など、福祉先進国であるスウェーデンで生まれた住宅思想に共感ができるからです。「オリコン顧客満足度調査ハウスメーカー 注文住宅部門」で7年連続総合1位を獲得した実績が、スウェーデンハウスの素晴らしさを物語っています。
しかし、スウェーデンハウスに依頼をしたいと考えても坪単価が問題です。資材を海外から輸入するなどのコストから、高額なハウスメーカーと言わざるを得ません。オプション仕様をプラスすればどんどん価格は上昇します。ただし、標準装備だけでも十分に満足できる住まいを建ててくれるハウスメーカーです。依頼を検討している人は、まずスウェーデンハウスの標準装備を確認しておきましょう。
そこで今回は「スウェーデンハウスの標準装備は?」を紹介します。仕様をどこよりもわかりやすく解説するので参考にしてください。
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スウェーデンハウスの標準装備①構造
スウェーデンハウスの住まいは耐震性と防火性に優れています。標準装備されている構造は次のとおりです。
標準装備されている構造
- モノボックス構造
- 省令準耐火構造
スウェーデンハウスの住まいは、強度に優れた木質壁パネルを強固に接合したモノボックス構造が標準装備されています。強度の高いパーツを優れた接合金物の採用により強固につなぐことで、耐震性が強化される構造です。堅く揺れが少ない構造で、建物のダメージを抑えます。
さらにモノボックス構造は、耐風圧と水密性能にも優れた構造です。自然災害の脅威は地震だけではありません。最近は強力な台風による被害も増えています。スウェーデンハウスは、実大一層建物の水平加力実験により耐力の高さを証明しました。自然災害に強い構造が標準装備で付いています。
また、恐ろしいのは自然災害だけではありません。万が一の火災にも備えが必要です。スウェーデンハウスの住まいは防火性にも優れた住まい、省令準耐火構造も標準装備されています。室内の延焼を抑える「不燃材料」を採用、万が一火災が発生しても延焼を遅らせる構造です。火災保険が大幅に軽減されるメリットも付いてきます。
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スウェーデンハウスの標準装備②長期優良住宅
スウェーデンハウスが建てる住まいは、標準装備で長期優良住宅に対応をしています。「構造躯体の使用継続期間が少なくとも100年程度となる措置」を標準でクリアした住まいです。
日本の住宅寿命は良くても30年程度と言われています。最近はだいぶ伸びてきましたが、それでも欧米の住宅寿命には敵いません。海外は70年から120年と言われています。孫の代まで家を住み継ぐのが一般的です。スウェーデンハウスの住まいは、他のハウスメーカーよりも耐久性に優れています。
耐久性に優れている主な理由は次のとおりです。
耐久性に優れている主な理由
- 通気工法により構造躯体を乾燥状態に保つ
- 含水率基準が15%以下の構造材を採用
- シロアリ対策にホウ酸を採用
通気工法により、耐久性の邪魔をする湿気を抑えます。床下は防湿フィルム仕様で乾燥状態を保つのがポイントです。壁パネルと外装材の間に作られた通気層が屋根の棟換気から常に通気をすることで、湿気を含んだ空気を滞留させません。
また吸水率が20%以上の木材は木材腐朽菌やシロアリが発生しやすいと言われています。スウェーデンハウスでは耐久性を高めるため、吸水率が概ね15%以下に保たれる構造材を採用、高い木材強度を維持するのが特徴です。
シロアリ対策にはグローバル・スタンダードのホウ酸を採用しています。半永久的に効果が持続するホウ酸を、構造材や合板部分に工場で漬け込んでから発送される方法です。海外では主流のホウ酸処理ですが、日本ではあまり普及していません。人体に安全で「防蟻性」と「防腐性」に優れたホウ酸仕様が耐久性を上げています。
スウェーデンハウスの建てる住まいは、標準装備で長期優良住宅対応です。
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スウェーデンハウスの標準装備③断熱
厳寒のスウェーデンで生まれた住まいだからこそ優れた断熱性能が標準装備です。少ないエネルギーで、快適な住まいを実現します。厳しい環境で作られた住まいが、最新の省エネ基準を大きくクリアしました。主な仕様は次のとおりです。
- 壁パネル同士の接合部分に継目断熱材としてグラスウールを採用
- 分厚いグラスウールで住まいを魔法瓶のように包み込む
スウェーデンハウスはグラスウール仕様です。断熱ラインが途絶えないよう住まい全体を包み込みます。防湿気密フィルムにより継ぎ目を覆うことで隙間をなくし気密性も向上させる仕様です。壁と床の隙間には防水防湿に役立つ気密パッキンとガイドレールを採用、凹凸部をかみ合わせることでさらに隙間をなくします。
グラスウールの厚さは次のとおりです。
グラスウールの厚さ
- 天井:マット状のグラスウール300mm
- 外壁:120mm厚で充填
- 床:200mm(100mmのグラスウールを二重にして施工)
グラスウールを厚く隙間なく敷き詰めることで断熱性と気密性を向上させます。スウェーデンの工場で充填される断熱材は、厳しい品質管理の元で作られた「たるみ」と「隙間」のない確かな素材です。優れた断熱性能が標準装備で付いています。
スウェーデンハウスの標準装備④窓
スウェーデンハウスと言えば「木製サッシの3層ガラス窓」です。断熱性と防火性に優れた窓が標準装備で付いています。窓の特徴は次のとおりです。
窓の特徴
- デザイン性が高くインテリアの一部としても楽しめる
- 分厚い3層ガラスの中間層にはアルゴンガスを注入
- 木枠のサッシが優れた断熱性能を発揮
- 耐熱強化ガラスと熱に強い木が優れた防火性を発揮
- 気持ちの良い風を取り込みやすい回転窓
デザイン性の高い窓を見て、スウェーデンハウスを気に入る人もいます。庭の自然と一体化する窓は2014年度グッドデザイン賞を獲得しました。機能とデザインが評価されての受賞です。
分厚い窓が高めるのは断熱性と気密性だけではありません。防音性にも優れています。交通量の多い通りに面した場所でも音が軽減される仕様です。スウェーデンハウスは高性能の窓が標準装備で付いています。多くのハウスメーカーが2層ガラスとアルミ樹脂サッシを採用しているなか、明らかに性能の高い窓を標準装備にしました。デザイン性も含め多くの人に喜ばれる標準装備です。
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スウェーデンハウスの標準装備⑤換気システム
スウェーデンハウスは「24時間熱交換型換気システム(第一種換気システム)」を標準装備(寒冷地では第三種換気システム)としています。住む人と家にやさしい換気システムです。
さらに詳しく
- 室内の空気を2時間に1度入れ替える
- 70%以上の熱交換率を発揮する仕様
- PM2.5にも対応できる微小粒子用フィルター
空気の入れ替え時に熱を奪われないことで、新鮮な空気を2時間ごとに取り入れつつも室内の温度を保ちます。フィルターを微小粒子用にすることで花粉はもちろんのこと、PM2.5の侵入も防ぐ仕様です。寒冷地ではスウェーデンハウスで使われている「ダクト式セントラル換気システム」を採用します。排気による圧力差で給気口から自然給気をする換気システムです。
スウェーデンハウスの標準装備⑥ユニバーサルデザイン
スウェーデンハウス住まいはユニバーサルデザインが標準装備です。ユニバーサルデザインとは年齢や能力、状況などにかかわらず、できるだけ多くの人が使いやすいように製品や建物・環境をデザインすることを指します。見た目だけでなく、使いやすさにもこだわったデザインを当初から取り入れる考え方です。福祉の国スウェーデンならではの発想といえます。
ココがおすすめ
- 1200mmモジュールを採用
- 木製サッシ3層ガラス窓にはチャイルドロック機構を採用
- 勾配が緩やかな階段には壁付成形手すりを設置
1200mmモジュールは一般的な日本の住宅の1.3倍です。車いすを使う時でもゆとりをもって移動ができます。階段は「有効幅:920mm」「蹴上げ:195mm以下」「路面:210mm以上」です。日本の基準を遥かに上回った余裕のある階段に、グリップ水が付いた手すりを付けた安全設計仕様となっています。
上記だけではありません。「プランニング」「仕上げ」「設備」「建具」など、細かい部分までバリアフリー仕様が特徴です。
100年住める耐久性に、室内もユニバーサルデザインで対応をしています。
スウェーデンハウスの標準装備⑦外壁
スウェーデンハウスの外壁はサイディングが標準装備です。サイディングとは、外壁に貼り付ける一定サイズの板材のこと、7割以上のハウスメーカーが標準で採用をしています。スウェーデンが採用しているのは次の2社です。
- 東レ建材:「ラップサイディング」「窯業系サイディング」
- ニチハ株式会社:「モエンエクセラード」「窯業系サイディング」
上記の中から選択できます。デザインは豊富ですが、オプション仕様もあるので注意をしましょう。1階と2階で変更することも可能です。
スウェーデンハウスの標準装備⑧キッチン
スウェーデンハウスのキッチンは次の2種類から選択ができます。
- タカラスタンダード
- スウェーデンハウスオリジナルキッチン
タカラスタンダードは、システムキッチンやバスなどを製造販売する大手住宅設備メーカー、日本でトップシェア率を誇っています。利便性にこだわった流し台やコンロなどが魅力です。特に注目されるのが金属の強度とガラスの光沢を取り入れたホーロー素材、油汚れが落ちやすくキレイが長続きします。
オプション仕様にすると上記の2社の他「LIXIL」「クリナップ」「トクラス」などからも選択が可能です。タカラスタンダードやオリジナルの中にもオプション仕様で機能が上がるキッチンが用意されています。
スウェーデンハウスの標準装備⑨浴室
スウェーデンハウスは浴室「LIXIL」を採用しています。
LIXILは100年以上の歴史を持つブランド、多くの住宅に採用されている設備メーカーです。国内でトップクラスのシェア率を誇っています。
時期によって異なりますが、2種類以上から選べるので好みにあう浴室を選択しましょう。オプション仕様で良ければ「TOTO」を選ぶことも可能です。
スウェーデンハウスの標準装備⑨トイレ
スウェーデンハウスはトイレにも標準で「LIXIL」を採用しています。フルリオート便器洗浄など、多くの機能が搭載されたトイレです。
またオプション仕様になりますが「TOTO」の採用もできます。
スウェーデンハウスの標準装備⑩アフターサポート
スウェーデンハウスは「50年間無料定期健診システム」が標準装備で付いています。50年間にわたり、建物に不具合がないかを無料で点検してくれるシステムです。
さらに詳しく
- 引き渡しから10年目まで:保証内容に基づいた定期点検とメンテナンスアドバイス
- 10年移行から50年目まで:定期健診およびメンテナンスアドバイス
10年目まではチェックシートを利用して、きめ細かな点検を実施します。細部にいたるまで入念な点検により住まいを守るサービス内容です。10年以降は、要望に応じ5年毎に定期検診を行ってくれます。住まいの異常を初期段階で見つけ対応することで、メンテナンス費用も抑えられる仕組みです。メンテナンスには、スウェーデンハウスを知り尽くしたアフターメンテナンススタッフが対応してくれます。
スウェーデンハウスの標準装備⑪全棟高性能保証表示システム
スウェーデンハウスの住まいは、「全棟高性能保証表示システム」が標準装備で付いています。一棟一棟測定し、性能を数値として示す信頼できるサービスです。
ココがポイント
- 断熱性能を表すQ値を計算
- 気密性能を表すC値を測定
- 新たに断熱性能を表すU値を測定
上記3つを数値でしめす「全棟高性能保証表示システム CQ+24 」が標準装備です。利用者にとっては、言葉だけでなく証明されることに意味があります。自分たちの建てる住まいに自信があるからこそのサービスです。
まとめ
スウェーデンハウスの標準装備は?仕様をどこよりもわかりやすく解説しました。スウェーデンハウスは人気のハウスメーカーです。社員教育が良く、対応不満などの口コミも見られません。理由は自社が建てる住まいに自信があるからです。来店されたお客様にしつこく迫る必要などありません。デザイン性と性能の高さにプライドを持って営業をされています。
ただ設備に関しては、標準装備では物足りないと言った声もありました。キッチンやトイレはオプション仕様を採用する人が多くいるようです。しかし営業マンがしっかりと説明をしながら対応をしてくれます。安心して相談のできるハウスメーカーです。