そろそろ我が家もマイホームを・・と考え始めたら、まずは住宅展示場に行っていろいろな住宅を見ることから始めようと考える人が、多いのではないでしょうか?実際に見てみないとイメージがわかないし、まずは家族で見に行ってみようと、なんとなく訪れる人も多いようです。
でも、ちょっと待ってください。その家を建てるための第一歩は、本当に正しいのでしょうか?実は、なんとなく最初に住宅展示場に行くことにしてしまった人が、ハウスメーカーの営業ラッシュにあい、営業担当さんのお勧めに従って家作りを進めてしまった結果、自分たち家族にとっては住みづらい家になってしまったと、後悔しているケースも少なくないのです。
大切なマイホームを後悔しないために、住宅展示場へ行く前に抑えておきたい8つのポイントをお伝えします。
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住宅展示場は事前準備なしで失敗する
ただ見学できるだけでなく、集客のためのあの手この手のイベントも企画されています。お子さんがいる人には、レジャー感覚で行けるので良いかも知れませんね。
そして、各社一押しのグレードの高い家を見学しながら気持ちが高揚しているところへ、営業マンが話しかけてきます。黙って話を聞いていると、ぐいぐいと説明され、実際お家がステキだと感じているゆえに、では資料をもらって見積りも一応お願いして、そのための担当者の名刺もいただいて・・という流れに何となく進んでしまうことも多いのです。
真剣にマイホームを検討中、もしくはこれから検討する人は、うっかりと事前準備なしで行くことはお勧めできません。事前に、見たいメーカーの予習をしておくことをお勧めします。
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見に行くだけでも抑えておきたい8つのチェックポイント
住宅展示場に行く前に抑えておきたいポイントは以下の8つのポイントです。
➀どういった家にしたいか家族で話し合っておく
まずは、この行動が家づくりの第1歩と言えます。展示場で実際の家を見てから、希望を話し合うという考え方もありますが、展示場で見る物はすべて新しくてグレードの高い物が整然と配置してあるのですから、大抵の物はステキに見えてしまいます。その結果、その中でよりグレードの高い物ばかりに目がいき、理想ばかりが高くなってしまう可能性があります。
②資金計画をたてておく
最初の家族での話し合いと同時に、早い時期に行いたい重要なポイントです。自分たちが無理なく支払っていける予算で、どのくらいの家を建てることが出来るのか。予算を明確にすることが重要です。
土地も購入する場合、通勤の利便性や子どもの教育環境を考えて、「住みたいエリア」がある人がほとんどではないでしょうか。その場合、土地、建物、外構費などを合わせた総予算をいくらにするのかを明確にしておきましょう。ざっくりとになりますが、総予算から、土地、諸経費を差し引いた残りが、実際に家にかけられる建築費になります。「総予算は○千万円で、このエリアに住むことを希望しているので、この条件に合う提案をお願いします」というように、こちらから営業マンに対して意思表示をすることにより、自分のペースで話しを始めることができますね。
③絶対に譲れない条件を決めておく
予算を明確にしましょうとお伝えすると、夢や理想を諦めなくちゃいけないと考える人が少なくありません。また、気に入ったメーカーがあっても、この予算では難しそうと諦めてしまう人も。後悔のない家作りは、資金計画を明確にすると同時に、「理想の家の必要条件」をきちんと決めることも大切です。理想の間取りやこだわりたい部分など、「絶対に譲れない条件」をしっかり決めておくことで、それ以外の部分で譲歩できることがあります。「この譲れない条件を叶えるために、ここは譲歩できますか?」という形で、担当者が頑張って新たなプランを出してくれる可能性もあります。
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④候補のメーカーを3~5社くらいに絞る
マイホームの希望や資金プランについて決まっていても、これを行わずに展示場に行ってしまうと、無駄の多いモデルハウス巡りになってしまいます。家に何を求めているかによって、その希望に合ったハウスメーカーとそうでないメーカーがあるからです。自分の希望に合わないメーカーの家をいくら見ても、意味がないですよね。事前に候補のメーカーを絞って出かけることは、時間を無駄にしないために必須と言っても過言ではないでしょう。また、展示場でのモデルハウス巡りは、時間がかかる上、多くの説明を受けることになりとても疲れます。疲れた状態では、冷静な判断ができないこともあるでしょう。理想としては、1回の訪問で3社くらいの内覧をお勧めします。多くても5社までがベターでしょうか。
では、どうやって候補のメーカーを絞るの?と思われるかも知れません。それには、インターネットでの資料請求がお勧めです。まずはいくつか資料を取り寄せてじっくり検討してみましょう。
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比較検討するときには、住宅展示場に行っても見ることが出来ない、それぞれのハウスメーカーの性能や安全性もチェックされることをお勧めします。万が一の時に家族の命を守る耐震性や耐火性、そして暮らしやすさ、快適さを左右する断熱性や遮音性は、見た目にはわからないものです。
内覧ではわからない安全性や快適性のチェック方法ですが、住宅にとってこれらは重要な事柄であり、自信があるハウスメーカーは必ずカタログで強調して説明しています。逆に自社のウィークポイントと言えるものについては、申し訳程度にしか書かれていないことが多いものです。そのため、1つずつポイントを絞ってカタログを比較検討することで、条件にあう候補も絞りやすくなるでしょう。
⑤記名は慎重にする
住宅展示場で内覧するときには、記名を求められる事が多いと思いますが、できれば「記名なしで内覧したい」と伝えることをお勧めします。記名すれば当然連絡がどんどん入ってくるため、この時点では可能な限り避ける方が、後々煩わされることがないでしょう。
⑥良い営業担当者を見つける
これはなかなか難しいですが、かなり重要なポイントです。安易に担当者が決まってしまうことを避けるためにも、先に説明した「記名をしない」ことをお勧めします。と言うのも、内覧時にたまたまついた担当者が、そのまま自分の担当者になってしまう事が多いからです。もちろん、気に入らなければ担当者を変えて欲しいと伝える事は出来ますが、なかなか言いづらいものです。
⑦メンテナンス費用の予定を聞いて参考にする
家は建てておしまいではなく、その後メンテナンスしながら住み続けていく事になります。そのハウスメーカーでかかるメンテナンス費用の、過去の実績を聞いておいて参考にするのも、建てた後の予算を考える上で大切です。
⑧ハウスメーカーごとに、内覧時に同じ質問をする
住宅展示場では、「貴社(ハウスメーカー)の強みは何ですか?」と毎回質問することで、それぞれの特徴が見えてきます。待ってましたとばかり、語ってくれると思いますので、自分が予習していった内容を思い出しながら聞けるといいですね。
まとめ
住宅展示場へ行く前に抑えておきたい8つのポイントについてお伝えしましたが、いかがでしょうか?是非、カタログを請求して、ハウスメーカーごとの見えない性能、特徴・強み・弱みをしっかり把握した上で、内覧したいメーカーを絞っておくことをお勧めします。
時間はかかってもきちんと情報を集めて、知識を持った上で建てたかどうかで、家を建てたときの満足度は格段に違ってくるでしょう。家づくりで大切なポイントは、家族が快適に生活出来るための「ハウスメーカー選び」と「資金プラン」「間取り」です。『タウンライフ』では、いくつかの質問に答えることで間取りプランや資金計画などの、家づくり計画書を作成してもらえます。マイホーム作りの第1歩を、『タウンライフ』で始めてみては、いかがでしょうか?