桧家住宅と言えば「Z空調」です。Z空調は魅力的な全館空調システム、Z空調があるからと桧家住宅を選ぶ人もいます。
桧家住宅はローコストで有名なハウスメーカーです。安くて良い住まいを建てたいと考えている人は、検討するハウスメーカーのひとつに桧家住宅もあがります。ただ検討する際は、標準装備も気になるはずです。ハウスメーカーの決定で後悔をしないためにも、標準装備を確認しておきましょう。
そこで今回は桧家住宅の人気商品「スマートワン・カスタム」の標準装備を解説します。仕様をわかりやすく解説するので参考にしてください。
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桧家住宅の標準装備①構造と工法
画像参照:桧家住宅公式サイト
桧家住宅はハイブリッド工法が標準です。地震に強く標準仕様で耐震等級3を実現させます。
ハイブリッド工法とは、在来工法とツーバイフォー工法のいいとこどりをした工法です。
在来工法は伝統的な日本古来の工法、「柱」「梁」「土台」で骨組みをつくり「筋交い(柱と柱をつなぐ斜めの材)」で補強をします。木材の組み合わせで建てものを支えるので、設計の自由度が高く耐久性に優れた工法です。木材軸組工法と呼ばれることもあります。
ツーバイフォー工法はサイズが約2インチ×約4インチの木材で枠組みを作り、構造用面材で強固な六面体構造を形成する工法です。自然エネルギーを面で受け止めることから、耐震性と耐久性に優れています。建築基準法上の名称は「枠組壁工法」です。
2つの工法を組み合わせることで耐震性の高い住まいを標準装備だけで実現します。そのほかの仕様は次の通りです。
- 壁量計算(地震や台風などに耐えられるだけの耐力壁量が満たされているか調べる手法)を全棟で実施
- 桧家住宅オリジナル耐力面材(壁倍率2.7倍)を採用
- 寸法安定性に優れた構造用集成材を使用
- 「柱」「梁」「床面」を一体化させる「剛床工法」を採用
- 耐震金物の採用で頑強構造を実現
上記はすべて標準です。桧家住宅は上記のテクノロジーで「耐震性」「耐久性」「断熱性」を向上させています。標準装備だけで安心の住まいが建つハウスメーカーです。
桧家住宅の標準装備②基礎
画像参照:桧家住宅公式サイト
桧家住宅はベタ基礎を標準装備としています。ベタ基礎は、鉄筋を入れたコンクリートにより一体化されたた面で建物全体を支える安定性に優れた基礎です。
- ベースの厚みは150mm
- 防湿フィルムが標準装備
- 機密パッキンと防湿シートが標準装備
- 主筋には直径13mmの異形鉄筋が標準装備
- ベース(耐圧版)は200mm間隔
- 鋼製束が標準装備
ベースを厚くすることで耐圧版の強度を上げています。不動沈下を抑制するために必要な厚さです。
さらに詳しく
さらに、基礎の下に防湿フィルムを敷くことで湿気をシャットアウトします。地中の湿気を床下に入れないことで耐久性を向上させるのです。外周部には機密パッキン付きの防湿シートを採用しています。土台と基礎の隙間を塞ぐことが目的です。立ち上がり部分の内部にも防湿シートを敷くことで湿気が土台に付着することを防いでいます。
基礎のベース部分と大引きの固定には鋼製束を採用、確実に固定することで強度を高めるほか、シロアリや腐朽菌に侵されにくい防錆加工が施されているのも特徴です。
基礎を強固にすることで安心の住まいを実現します。上記はすべて標準装備です。
桧家住宅の標準装備③断熱材
画像参照:桧家住宅公式サイト
桧家住宅は、ダブルバリア工法を採用しています。オールシーズン快適に過ごせる住まいです。断熱材には人や自然、地球にやさしいアクアフォームが標準装備されています。アクアフォームの特徴は次のとおりです。
特徴
- 水の力で発砲するので環境にやさしい
- 吹き付け発砲なので隙間がなく、住まい全体をすっぽり覆う
- 高い自己接着力により資材に密着するので機密性が大幅アップ
- 経年変化をしない断熱材
桧家住宅では、展示場の解体時にアクアフォームが年劣化を起こしているか確認をしました。結果は、数値に大きな変化は見られず、「収縮」「剥離」「割れ」「腐食」のない断熱材であることが証明されたのです。
屋根断熱には「アクエアーシルバー」を採用、太陽熱を屋根が直接断熱します。基礎断熱には「アクアフォームNEO+TP」を採用、床からの冷気を抑えるため冬場でも快適です。夏は結露を抑えてくれます。
桧家住宅は標準装備で断熱性能が高い住まいです。光熱費の削減や耐久性の向上を支えてくれる断熱材を採用しています。
桧家住宅の標準装備④窓
画像参照:桧家住宅公式サイト
桧家住宅の窓は断熱性と機密性に優れた素材が標準装備されています。
- 窓:Low-Eペアガラス「一般地域仕様は遮熱タイプ」「寒冷地仕様は断熱タイプ」
- サッシ:断熱樹脂サッシ
Low-Eペアガラスは、2枚のガラスの間にアルゴンガス(乾燥空気より熱を伝えにくくするガス)を注入することで断熱性能をアップさせたガラスです。内側には金属コーディングを施すことで熱の伝わり方を軽減します。地域でタイプを変えることで、より心地よい住まいを実現させるのがポイントです。
サッシには熱の伝わりにくい樹脂素材を採用しています。外の冷たい空気を室内に伝えない素材です。Low-Eペアガラスと断熱樹脂サッシを標準装備させることで、断熱等性能等級4をクリアする住まいを建ててくれます。
桧家住宅の標準装備⑤セクテリア
画像参照:桧家住宅公式サイト
セクテリアは、プロがコーディネートしたスタイルの中から好みのスタイルを選択する桧家住宅が考えたインテリアスタイルです。以前は7つのスタイルが用意されていましたが、新たに4つがプラスされました。11種類の中から選べるインテリアスタイルが標準装備されています。
オーセンティックモダン | 普遍的で飽きの来ないベーシックなインテリア |
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カフェシアトル | 素材感を生かしたカフェのような空間のインテリア |
カフェボタニカル | グリーンや植物をモチーフにして小物を取り入れたインテリア |
イタリアンモダン | 上品で洗練されたリラックス空間を作るグレイッシュカラーでまとめたスタイル |
フレンチカントリー | フランスのプロバンス地方のインテリア様式、優しくエレガントなフェミニンスタイル |
ジャパニーズモダン | 和のテイストと欧米のモダンスタイルの融合、温もりを高めながら静けさと爽やかさを追求したスタイル |
ラグジュアリーモダン | シンプルでありながら美しさをもつアーバンホテルのようなスタイリッシュなインテリア |
アジアンリゾート | 別荘やヴィラの様な雰囲気を楽しめる落ち着きのあるスタイル |
スカンジナビアンナチュラル | 無垢材の持つ樹種の雰囲気をいかした現代的な北欧スタイル |
カリフォルニアビンテージ | 海辺に佇むビーチハウスのような雰囲気で爽やかなイメージのスタイル |
ニューヨークビンテージ | ビンテージ家具を上手に採用するインテリアスタイル |
すべてプロがコーディネートとしたスタイルです。こだわりのアクセサリーが豊富に用意してあるのもポイント、統一感のあるスタイルが実現します。
11種類もあると迷いますが、桧家住宅のホームページには「VRセレクテリア」が用意されているので活用しましょう。壁や床のカラーも選べる仕様です。
桧家住宅の標準装備⑥ドア
画像参照:桧家住宅公式サイト
桧家住宅のスマートワン・カスタムにはオリジナルスイングドアが採用されています。デザイン性と機能性を追及したドアが標準装備です。
ココがポイント
- セレクテリアに調和したデザイン
- Z空調をより効果的にする機能性
11種類あるセクテリアのスタイルに合わせた質感と色味、ガラスを使用します。セクテリアと調和することで、より高級感のある室内が実現するドアです。
また、桧家住宅のZ空調をより効率的にします。ドアの四方に換気の隙間があり、通気量を増やすことで家中の室温を一定に保つ仕様です。
残念ながらスマートワン・カスタムはZ空調がオプション仕様となっています。設置するには追加になりますが、効果的にするドアは標準装備です。
桧家住宅の標準装備⑦換気
画像参照:桧家住宅(関西)公式サイト
桧家住宅のスマートワン・カスタムには「快適空間システム ココチE」が標準装備されています。第一種換気(吸排気に機動力を利用する換気)と、熱交換ユニットを採用した全熱交換式の24時間換気システムです。
ココチEは、床下全面をダクトとして活用しています。新鮮な空気を取り込みながら建物内の空気を床下へ排出する仕様です。ココチEには次のメリットがあります。
- スペースの有効活用
- 掃除やメンテンスが簡単
- 振動や音が少ない
- 床下もまるごと換気
従来の天井に設置されている換気と違い、掃除のときにホコリが落ちてきません。
床にある換気に直接掃除機を入れて掃除ができます。本体は静音仕様です。床の上には、防振ゴムを設置しています。振動や音が軽減される仕組みです。室内だけでなく床下の空気まで排出するので、家全体の空気が入れ替わります。
スマートワン・カスタムは、熱交換率が約80%の24時間換気システムが標準装備です。
桧家住宅の標準装備⑧システムキッチン
画像参照:桧家住宅公式サイト
システムキッチンは、桧家住宅のオリジナルキッチンViVARiO(ビヴァリオ)が標準装備されています。セクテリアとカラーコーディネートされたシステムキッチンです。
セクテリアは意識しないでよいという人には「クリナップ」の選択もできます。クリナップは「ステディア」が標準装備です。
また、食器洗い乾燥機も標準装備されています。操作パネルが薄くキッチンと一体感があるのがポイントです。収納はサッと使いたいものが取り出せるオールスライドを採用、大きな引き出しのように利用ができるので、扉タイプよりも重宝されています。
間口の広いシンクやシングルレバー混合水栓など、美しくて機能的なシステムキッチンが標準装備です。
桧家住宅の標準装備⑨浴室
画像参照:桧家住宅公式サイト
スマートワン・カスタムの浴室は、次の2社が標準装備で用意されています。
- ハウステック
- LIXIL
ハウステックの特徴は「クリンかるわざカウンター」です。凹凸が少なく取り外しもできるので簡単に掃除ができます。浴槽の上に置けばカウンターとしても使えるのがポイントです。
LIXILは、床がヒヤッとしない「キレイサーモフロア」が付いています。お掃除を楽にする「くるりんポイ排水口」も特徴です。また、汚れが落としやすい「キレイ床」が標準装備されています。
それぞれデザインに特徴があるので選びやすい浴室です。
桧家住宅の標準装備⑩洗面化粧台
画像参照:桧家住宅公式サイト
スマートワン・カスタムの洗面化粧台は、LIXILが標準装備されています。桧家住宅オリジナルブランドも用意されていますがオプション仕様です。
洗面化粧台は、「フルスライドタイプ」と「引き出しタイプ」から選択できます。用意されているサイズは「900mm」と「750mm」の2種類です。シンプルなフォルムが上質な空間を演出します。
桧家住宅の標準装備⑪アフターサポート
桧家住宅は建てた後のサポート力も魅力です。次のアフターサポートが、標準装備(一部FCは未実施)されています。
- 最長30年保証
- 住宅設備機器10年延長保証
- 住宅履歴書システム
最長30年保証は、必要な有料メンテンスを10年後と20年後に受けることで無料定期点検を実施するサポートです。「基礎」「構造躯体」「雨漏り等」が、最長30年間保証されます。
住宅設備機器10年延長保証は引渡しからの10年間、対象住宅設備機器のメーカーに準じた保証を延長するサポートです。10年以内ならば、自然故障による無償修理を何度でも受けられます。対象は「洗面化粧台」「ユニットバス」「システムキッチン」「温水洗浄便座」「テレビドアホン」「給湯機」です。
また、アフターサービスやリフォーム履歴などの情報は住宅履歴書システムで管理されています。ヒノキヤグループ内で常に情報が共有されているので、自分でWEBから確認することも可能です。
桧家住宅は充実したアフターサービスが標準装備されています。住み始めた後の安心があるハウスメーカーです。
まとめ
桧家住宅のスマートワン・カスタムの標準装備について解説をしました。スマートワン・カスタムはパレット定額制を採用しています。大きさの決まった「パレット」を組み合わせることで、土地の形状と自分たちの好みに合わせた間取りを実現する商品です。
用意された基本パレットは370パターン以上、他の商品よりも自由度があります。
標準装備も充実しているので、コストを抑えながら自由度の高い家が実現する商品です。標準装備でデメリットをあげるとすれば、Z空調がオプション仕様の点でしょうか。ただ、他の大手ハウスメーカーが提供する全館空調システムよりは価格が抑えられています。
標準装備だけでも満足できる住まいを建ててくれますが、Z空調が気になる人は担当に相談されることをおすすめします。