住友林業のZEH住宅であるGreen Smartで悩んでいる人はいませんか。住友林業は魅力的な木造住宅を建ててくれるハウスメーカーです。住友林業が販売するGreen Smartは、優れたZEH性能と木造の良さを兼ね備えています。
知名度の高い住友林業が建てるZEH住宅なので、契約に際して不安はありません。ただ、ほかのハウスメーカーのZEH住宅が気になっている人は、比較をするための情報が必要です。住友林業のZEH住宅であるGreen Smartの特徴を知っておきましょう。
そこで今回は、住友林業のZEH住宅(Green Smart)の特徴を解説します。Green Smartで悩まれている人は参考にしてください。
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住友林業のZEH住宅(Green Smart)とは?
Green Smartは、2014年2月に販売を開始した環境配慮機器を搭載する住宅の総称です。Green Smartの呼び名が使われるのは、注文住宅だけではありません。住友林業が手掛ける環境配慮機器を搭載する住宅の総称なので、賃貸住宅にも利用されます。
名前の由来
- Green:住友林業のイメージカラー
- Smart:スマートハウスのこと
住友林業のZEH住宅は、上記の2つを組み合わせGreen Smartと命名されました。Green Smartの特徴を知る前にスマートハウスについて再確認しておきましょう。
スマートハウスとは?
スマートハウスとは、ITを用いて住まいのエネルギー消費を最適に制御した家のことです。ただスマートハウスに明確な定義はありません。省エネ住宅であれば、大概の住まいはスマートハウスに該当します。一般的には次の設備が備わっている住宅です。
ココがポイント
- 太陽光発電システム
- 畜電池
- 高気密高断熱
- HEMS
最近は「創エネ」「畜エネ」「省エネ」の3つをHEMSで(home energy management system)で管理している住まいのことを、スマートハウスと呼ぶようになりました。HEMSは、我が家が作ったエネルギーを効率よく使うためのシステムです。
ZEH住宅との違いも確認しておきましょう。
ZEH住宅との違い
- ZEH住宅:すべての消費エネルギーを自宅でまかなう家
- スマートハウス:省エネ住宅
両方とも省エネ住宅であることに違いはありませんが、ZEH住宅はエネルギー収支をゼロ以下にする家です。「じゃあGreen SmartはZEH住宅じゃないの?」と思われるかもしれませんが安心してください。
Green Smartは、スマートハウスの名称を利用しているだけで、性能はZEH住宅対応です。ZEH住宅と聞くと「何が何でもエネルギー収支ゼロ!」というイメージを持ちませんか。Green Smartは、「創エネ」「畜エネ」「省エネ」の3つをHEMSでかなえる住まいです。住友林業は、スマートなZEH住宅を建ててくれます。
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住友林業のZEH住宅(Green Smart)のコンセプト
Green Smartは、「暮らしの環境」と「地球環境」の2つを大切にする住まいです。コンセプトにもその想いが表れています。
ココがポイント
- 木の家である
- エネルギー消費を減らす
- エネルギーを賢くいかす
Green Smartは、再生可能な木材と住友林業が誇る先進技術を共存させたスマートハウスです。住友林業が建てる木の家は業界トップクラス、それにZEH住宅で必要となる性能を備えています。温暖化が深刻な問題になっている今の時代に必要な商品です。
住友林業のZEH住宅(Green Smart)の特徴
住友林業は、Green Smartの発売に伴い太陽光発電システムを始めたわけではありません。以前から太陽光発電システムを搭載した商品を販売していました。有名なのがSmart Solabo(スマートソラボ)です。家庭用蓄電池システムやHEMSを搭載しています。
Green Smartは、いろいろな商品を経て開発された商品です。魅力的な特徴が詰まっています。ひとつずつ確認をしていきましょう。
特徴①涼温房設計
涼温房設計とは、「風」「太陽」「緑」といった自然エネルギーを活用し、住まいに心地よさをもたらす設計手法のことです。周辺環境にも配慮して間取りを決めることで、冷暖房設備に依存しない快適な住まいを実現します。省エネがかなうZEH住宅のための工夫です。
Green Smartの涼温房設計は、「風」「太陽」「緑」を設計します。
風の設計
風の設計は、風をとおすことで暑さをしのぎ、涼をたくわえる工夫です。風がおりやすい工夫を間取りに提案します。
ココがポイント
- 自由設計なので窓の大きさや位置が自由
- ドアの上部を開閉することで閉めたままでも風が通せる工夫
- 熱い空気がたまりやすい天井付近に窓を設置
- 木を植えることで日陰をつくり、室内に入る風の温度を下げる
- 通風床で涼しい風を家全体に行き渡らせる
住友林業の技術力が風の設計を可能にします。夏場は、一般的な住まいよりもエアコン利用の頻度を減らす工夫です。夏場の暑さを楽しむ工夫が施されています。
太陽の設計
太陽を設計することで、暖房機器を利用せず冬でも暖かさを維持します。太陽をとりこみ、熱を逃がさず温度をたくわえる設計です。
ココがポイント
- 涼をとるために植えられた木は冬で葉が散るので太陽の光が入りやすい
- 大きな窓が設置できるので日差しが入る
- 北側に常緑樹を植えることで北風をストップ
太陽を設計することで、冬場は熱を室内に閉じ込めます。高断熱とトリプルガラスの採用により、暖かさは逃がしません。冬場の暖房機器の利用を抑える工夫です。
緑の設計
緑を設計することで、日差しや風の流れをコントロールします。落葉樹と常緑樹を方角によって変更し、夏は涼しく冬は暖かくなる工夫を施すのです。カースペースに緑を植えれば、車内の温度上昇も抑えられます。室内の目隠しにも利用できるのが緑の設計です。
自然の力を設計することで、冷暖房設備に頼らない住まいをつくります。涼温房設計は、省エネを実現する工夫です。
特徴②次世代の断熱性能
住友林業が建てる家は、高断熱で暑さと寒さを遮断する住まいが特徴です。部分ごとに適切な断熱材を施すことで、高断熱高気密を実現します。一年中を快適にする次世代断熱性能です。
住友林業の断熱性の高さは、ビッグフレーム構法とマルチバランス構法のどちらを採用しても問題ありません。ZEH住宅をクリアできるだけの性能を備えています。断熱性へのこだわりは、開口部の設備にも見られました。住友林業がGreen Smartに設定したガラスは次の2種類です。
設定したガラス
- クリプトンガス入りダブルLow-Eトリプルガラス
- アルゴンガス入りダブルLow-E真空トリプルガラス
複合ガラスは、密封状態の中間層に熱伝導率が低くなるガスを充填したガラスです。Low-Eガラスは、特殊な金属膜コーティングをほどこすことで熱の伝わりを抑えてくれます。住友林業はトリプル構造を採用することで、さらに性能をアップさせました。
Green Smartでは、高性能の窓ガラスが用意されています。次世代の断熱性能を維持するためです。Green Smartは、ビッグフレーム構法で建てることもできます。ビッグフレーム構法の特徴はリビングに設置された大開口の窓です。窓ガラスの性能を上げることで、大開口でも基準をクリアします。
Green SmartはZEH対応住宅です。基準を超えた断熱性能を有しています。高い断熱性能はGreen Smartの特徴です。
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特徴③太陽光発電システム
ZEH住宅は、創エネも備えていなければいけません。住友林業のGreen Smartには、太陽光発電システムが用意されています。「屋根据置型」と「屋根一体型」から選べるのが特徴です。外観デザインと相談し検討しましょう。
屋根一体型を選ぶのならば、Green Smart Solar Z(グリーンスマートソーラーゼット)がおすすめです。緩勾配の片流れ屋根形状に、屋根一体型太陽光パネルを設置します。外観がスッキリするのが特徴です。
また、設置屋根面が14坪程度でも10kW以上となり、大きな創エネが期待できます。12.7kWを搭載したモデルプランでは、高額な売電収入が期待できると試算されました。狭小地の2階建てで住友林業のZEH住宅を検討している人におすすめです。
住友林業と聞くと太陽光発電のイメージが低いかもしれません。実は太陽光発電パネルにも選択肢が用意されています。狭小地で建てる場合はGreen Smart Solar Zを検討しましょう。
特徴④エネファームと高効率給湯器
住友林業のGreen Smartでは、発電時の熱を利用するエネファームと、少ないエネルギーでお湯を沸かす高効率給湯器を採用しています。エネファームは、東京ガスが販売する戸建向け家庭用燃料電池です。住友林業は、太陽光発電とエネファームの2つで発電を行います。
エネファームの特徴は次のとおりです。
エネファームの特徴
- 災害なので停電が発生していてもエネファームが発電している場合は電気の利用が可能
- 光熱費の削減
- 床暖房が安くなる
大地震が発生した場合、ガスの供給が止まるので発電もされません。しかし、蓄電された電気があれば500W以下の電力を、最長で96時間にわたり利用可能です。停電時用可能コンセントを利用すれば、テレビなどの家電も利用できます。
エネファームで発電された電気は売電できませんが、優先的に利用すれば太陽光発電の電気が余り、売電量が増えるのです。また、Green Smartでエネファームを採用すると、床暖房がお得に導入できます。
ただし良いことだけではありません。エネファームは、10年でメンテナンスをしなければいけません。その後も利用する場合は、部品交換費用がかかります。不要と判断した場合は、高効率給湯器エコジョーズとして利用を続けます。
エネファームの採用は賛否両論あるので、採用するときの売電価格等で検討しましょう。維持費が高いといった声も多く見られます。ただ災害時に強いのは魅力です。
特徴⑤HEMS
住友林業のGreen Smartには、HEMS「Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメントシステム)」が採用されています。エネルギーを節約するために必要な管理システムです。
住まいが創るエネルギーと使うエネルギーを見える化し、数値で確認できるようにします。見える化にすることで、無駄遣いが浮き彫りになる仕組みです。電気の使用傾向などもわかります。見えるようにすることで節電意識が高まる人もいるようです。
またスマホやタブレットから一元管理ができるようになります。無駄を見つければ、遠隔操作や自動制御も可能です。一元管理により、節電と快適な住環境が手に入ります。HEMSを活用するために必要なのが家庭用蓄電池システムです。太陽光発電と蓄電池、さらにHEMSを連携させれば、電気の収支が把握できます。スマートハウスに必要なシステムです。
特徴⑥V2Hシステム
住友林業のGreen Smartは、V2H(Vehicle to Home)システムの採用ができます。V2Hシステムとは、電気自動車の電力を家庭用畜電池のように利用するシステムです。家庭用蓄電池とV2Hによって、停電時の電力供給を可能とします。
V2Hの電気の流れは双方向です。受け取るだけでなく、住まいに給電できます。エネファームと太陽光発電で創電すると、余剰電力が発生するかもしれません。V2Hシステムを導入していれば、自動車に自動で充電してくれます。最終的に余った電力が売電です。V2Hを合わせることで、災害時でも数日は電力のある生活が維持できます。
住友林業のZEH住宅(Green Smart)の坪単価
Green Smartの坪単価は75万円から100万円程度です。Green Smartは、単体の商品ではありません。住友林業には、「ビッグフレーム構法」「マルチバランス構法」「ツーバイフォー構法」といった有名な工法が用意されています。Green Smartは、どの工法も選べる商品です。
そのため坪単価は建てる人によって大きく異なります。こだわりを増やせばあっという間に坪単価は100万円を超えることでしょう。選択肢が増えることから、営業担当者と綿密に相談することが大切です。
住友林業のZEH住宅(Green Smart)のまとめ
住友林業のZEH住宅(Green Smart)の特徴について解説をしました。住友林業は、質の高い注文住宅を建ててくれるハウスメーカーです。ただ、口コミを見ると「ZEH住宅のイメージがない」といった声も見られます。老舗のイメージが原因かもしれません。
ただその抱いているイメージは間違いです。住友林業のGreen Smart は、木造の魅力とZEHの性能を有しています。木造でZEH住宅を検討されているのであれば、魅力的な特徴が詰まったGreen Smartがおすすめです。