古河林業の家が気になっている人はいませんか?古河林業は自社林を所有するハウスメーカーです。木造にこだわっている人ならば古河林業が気になります。「住友林業で検討していたが高いから無理」と思った人が古河林業へ相談するのはよくある話です。
古河林業は国産の木材をふんだんに利用して注文住宅を建てます。木の温もりが感じられる家を、ローコストで建てたい人には古河林業がおすすめです。しかし即決はできません。まずは古河林業の標準装備や仕様を確認しておきましょう。
そこで今回は、「古河林業の標準装備は?」仕様をどこよりもわかりやすく解説します。古河林業で悩まれている人は参考にしてください。
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標準装備①構造
古河林業の構造は、耐震性と耐久性に優れた仕様が標準装備されています。国産材100%にこだわりながらも、豊富な木材量と部材寸法を最大限に活用するのが特徴です。標準装備で安心快適な住まいを実現します。
優れた性能を発揮するオール4寸骨太構造
古河林業は軸の強さにこだわりを持っています。そのため「柱」「梁」「土台」に採用される素材はすべて4寸(12cm)仕様です。一般的な木造住宅は3.5寸(10.5cm)を採用しています。ひとまわり太い素材が標準装備されているのです。骨太な構造にすることで次の性能が向上します。
性能
- 耐久性能
- 耐震性能
- 断熱性能
- 耐火性能
太い柱は耐火性能も向上させます。万が一火災が起きた場合でも、通常より太い柱が耐えながら崩れることなく支え、住む人を守るのです。オール4寸骨太構造が多くの性能を向上させます。自社林を所有し、年間に一定数の契約しか結ばない古河林業だからこそ実現できる標準装備です。
地震の揺れを建物全体で受け止めるモノコック構造
古河林業の建物はモノコック構造が標準装備されています。木造軸組工法に、国産構造用パネルを採用したモノコック構造です。
木造軸組工法とは?
木造軸組工法は「在来工法」や「伝統工法」と呼ばれることもあり、古くから採用されてきた日本の代表的な工法です。柱(縦)に梁(横)を組み合わせて軸組をつくることから命名されました。歴史ある神社などに採用されている工法です。
木造軸組工法は、自由度が高くさまざまなまどりに対応ができます。窓などの開口部を広くできるのも特徴です。
モノコック構造とは?
モノコック構造は、強固さが求められる航空機のために開発された構造です。新幹線やF1レーシングカーにも採用されています。骨組みで支えるのではなく、「天井」「床」「壁」の6面を一体化することで、外力を構造体全体で受け止める工法です。
最近は多くのハウスメーカーで木造軸組工法とモノコック構造の組み合わせを採用しています。ただし古河林業は、標準装備でさらに耐震性能を強化させているのがポイントです。
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ココがポイント
- 筋交いに通常の2倍の太さを採用
- 国産カラマツや秋田杉といった国産構造用パネルを採用
- 構造用合板は「床:24mm」「2階床:24mm」「外壁:9mm」「野地:12mm」の厚さ
自由度の高い木造軸組工法に、上記の標準装備を採用することで強固なモノコック構造仕様を実現します。「柱」「梁」「土台」を構造用合板で一体化することで、地震の強い揺れエネルギーをバランスよく分散するのです。古河林業は、耐震性に優れた住まいが標準装備だけで建てられます。
3階建てにも対応できるスーパー格子床構造
古河林業が建てる注文住宅は、3階建てにも対応できるスーパー格子床構造を標準装備しています。
先ほど解説した「床:24mm」の国産構造用合板の上に厚さ12〜15mmのフローリングを設置し、それを支えるのは910mm間隔で組み上げられた格子状の横架材です。スーパー格子床構造は、格子状に組み上げられた横架材と国産構造用合板を緊結することで完成します。
一般的な床構造よりも約3倍の剛性を誇る構造です。床を強くすることで、横揺れやひずみに対する強度を向上させました。スーパー格子床構造は、木造3階建てを可能にする技術です。
標準装備②基礎
古河林業は高耐震仕様のベタ基礎を、標準装備しています。ベタ基礎は、地盤全体に鉄筋コンクリートで基礎を配する仕様です。根入れの深さと底盤の厚さは原則12cm以上と決められています。多くのハウスメーカーが採用する耐震性に優れた基礎です。
耐震性が高いベタ基礎に古河林業は、コンクリート内部の鉄筋を縦横に巡らせます。鉄筋とコンクリートの相乗効果で、さらに耐震性を高めているのです。もちろんコンクリートの品質管理にも抜かりはありません。古河林業が採用するコンクリートは、JIS認定工場のもののみを使用します。
建物が強くても地盤から崩れては意味がありません。古河林業の家はベタ基礎を標準仕様にすることで、不動沈下の防止に努めます。通常のベタ基礎に古河林業の技術が足された安心できる基礎です。
標準装備③長期優良住宅
古河林業は、長期優良住宅の基準を標準装備でクリアする家を建ててくれます。100年住み続けられる構造躯体仕様を実現しました。
長期優良住宅は、厳しい基準をクリアしていなければ受けられない行政の認定住宅です。次の条件を満たしていなければ認定を受けることはできません。
一定の条件を満たすことで優遇などが受けられます
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条件
- 長期使用するための構造及び設備を所有
- 居住環境への配慮
- 一定面積以上の住戸面積
- 維持保全の期間と方法の定め
簡単に説明をすると、長期にわたり良い状態を維持できる住まいであるかどうかの基準です。家の耐久性が高いのはもちろんのこと、住む人の移り変わりにも対応できなければいけません。可変性やバリアフリー性も問われます。
古河林業の家は、住宅性能表示においても次の項目で最高ランクの取得が可能です。
ココがポイント
- 構造の安定
- 温熱環境
- 劣化の軽減
- 維持管理
認定や住宅性能表示により、古河林業の家の性能は証明されています。オプション仕様は必要ありません。標準装備だけで強く丈夫な住まいを建ててくれるハウスメーカーです。
標準装備④完全自由設計
古河林業は完全自由設計が標準装備されています。「間取り」「性能」「素材」など、全てをデザインするハウスメーカーです。オンリーワンの住まいが建てられます。一般的なハウスメーカーと古河林業の違いは商品です。通常のハウスメーカーはいろいろな商品を用意しています。同じハウスメーカー内に、坪単価が何十万円も違う商品がある状況が普通です。
しかし古河林業は商品を用意していません。古河林業は、すべてにおいて「0」から作る仕組みです。間取りもデザインも相談しながら作り上げていきます。企画住宅のような決められた枠組みでの商品を用意していないハウスメーカーです。次の特徴で完全自由設計を実現します。
特徴
- 家の隅々まで存分に木を利用できる
- 経験豊富な設計士が要望をかなえてくれる
- 自社プレカット工場で加工するので自由度が高い
古河林業は、自社林を所有しています。木をふんだんに利用した国産材100%の家を建てることも可能です。自由度を高めるために古河林業では、1年間に決められた数のお客様としか契約をしません。国産材100%使用の住まいが建てられなくなるからです。
建てる家が少なくても、すべてが自由設計で建てるのですから設計士のレベルは高まります。お客様の要望を聞く力が備わっているのです。要望を聞き、それをかなえるベストな提案をしてくれる設計士が在籍しています。
ベストな設計を形にするのが、自社のプレカット工場と専任大工です。契約数を調整することで、自社一貫体制がどの住まいにも行えます。品質管理が安定する仕組みが古河林業にはあるのです。
古河林業の家は完全自由設計が標準装備されています。設備や性能はすべて相談をしながら決めていくのが古河林業の注文住宅です。
標準装備⑤断熱材
古河林業の断熱材にはロックウールが標準装備されています。ロックウールは、原料である天然鉱物を加工して作られた断熱材です。他のハウスメーカーでは、一般的にグラスウールを標準装備しています。ロックウールはグラスウールよりも断熱性能が高い素材です。主な特徴を確認しておきましょう。
主な特徴
- グラスウールの約1.3倍の断熱性能
- 経年変化が少ないので長持ちする
- 防音性が高い
ロックウールは、湿度に弱く価格が高いというデメリットもありますが、上記のメリットを有しています。性能の高い断熱材を標準装備として用意していますが、先ほど説明したとおり古河林業は自由度が高いです。素材などの仕様変更も相談に乗ってくれます。
標準装備⑥屋根
古河林業は屋根にコロニアルグラッサを標準装備させています。コロニアルグラッサは、ケイミュー株式会社が製造する素材です。スレート屋根仕様で、グラッサコートにより加工されています。
コロニアルグラッサは多くのハウスメーカーが標準装備として採用している屋根材です。
ココがポイント
- メンテナンスの手間が少なくて済む
- 軽いので耐震性が高まる
- 災害に強い
コロニアルグラッサには上記のメリットがあります。価格も手ごろなので、人気の屋根材です。「コロニアルグラッサでは物足りない」という人は、瓦を選択することも可能です。古河林業には自由度があります。オプション仕様で用意されていないものでも、素材の相談は可能です。
標準装備⑦外壁
古河林業は外壁にニチハサイディングの16mmを標準装備させています。オプション仕様で厚さを変更させることも可能です。
「外壁にはタイルを希望していた」という人は担当者に相談をしましょう。価格は上がりますが、タイルを選ぶことも可能です。
標準装備⑧水回り
古河林業は先ほども説明をしたとおり、デザインや設備も自由設計のハウスメーカーです。標準装備を用意していますが、折り合いがつけば好きなメーカーの設備を導入できます。ただし価格は高額になるので注意をしましょう。
「キッチン」「トイレ」「浴室」「洗面台」で採用しているメーカーは次のとおりです。
ココがポイント
- TOTO
- LIXIL
- クリナップ
- パナソニック
古河林業の口コミを見ると、「標準装備として用意されている設備は物足りない」という声が多く見られます。「ショールームで見学したらショボすぎて別の設備に魅かれる」といった口コミも多く見られました。標準装備として用意しているものだけで決定すれば追加料金はありません。しかし標準装備の設備で満足できなければ、次の方法で検討します。
ココがポイント
- 別のメーカーのショールームも見学する
- 設備全体のグレード上げる
- 標準装備の設備にオプション仕様を追加する
例えばキッチンの場合、標準装備ではタッチレス水栓が付いていません。標準装備の設備にオプション仕様としてタッチレス水栓を追加すれば希望がかないます。しかしそれでも機能に満足できなければキッチン自体のグレードを上げるしかありません。
状況によってはオプション仕様をいくつも追加するよりも、グレードを上げたほうが安上がりになることもあります。
大手ハウスメーカーよりも、標準装備に採用している設備のグレードは低いようです。価格が急激に上がらないようショールームに行く際は注意をしましょう。
標準装備⑨アフターケア
古河林業は充実したアフターケアが標準装備されています。
アフターケア
- 24時間コールシステム
- 構造躯体50年保証
- 無料点検の実施
住み始めてからの困りごとは24時間体制で受付をしています。いつでも問い合わせができるサービスです。また古河林業では、台風時に「台風対策本部」を設置します。万が一の体制が用意されているハウスメーカーです。
また初期保証は30年、構造躯体については40年間が保証されています。無料点検と無償メンテナンスを受けることで、保証が10年延長されるシステムです。30年後(構造躯体は40年後)は、有料の点検とメンテナンスを受けることで、保証期間は延長されます。
アフターケアの内容は大手ハウスメーカーに引けを取りません。無償メンテナンスが付いているのも魅力です。充実したアフターサービスが標準装備されています。
まとめ
「古河林業の標準装備は?」仕様をどこよりもわかりやすく解説しました。古河林業は標準装備で長期優良住宅の性能を有する注文住宅を建ててくれます。完全自由設計で家が建てられるのも魅力です。
ただし水回りなどの設備に関しては注意をしましょう。ショールームで、グレードの高い標準装備以外の設備を見るとオプション仕様を考えます。すべての水回りでちょっとずつオプション仕様を増やしたら、一気に価格が上がることでしょう。古河林業が気になっている人は、契約前に設備の標準装備を確認しておくことをおすすめします。