「おしゃれな建築家の家に憧れるけど、設計料も高いし、ハードルが高そう…」 そんな諦めかけていた夢を、現実的な予算で叶えてくれるのがR+houseです。
しかし、ネットで坪単価を調べると、情報はまちまち。 「坪単価50万円台で建った」という声もあれば、「最終的には坪100万円を超えた」という声も。 さらには、R+house特有の「建築家依頼料」という別途費用も発生するため、資金計画が少し複雑に見えることも事実です。
そこで今回は、R+houseの「リアルな坪単価」と「実際に掛かる建築総額」に特化して徹底解説します。 標準装備の細かなスペックについては別記事に譲り、この記事ではとにかく「見積もりとコスト、そして建築家住宅のコスパ」の話を深掘りしていきます。
私自身、2021年にマイホームを建てた経験から、「本体価格以外の見えないお金」に苦しんだ一人です。 これから家づくりを始める皆さんが、予算オーバーで後悔しないよう、見積もりの見方やコストダウンの秘訣まで包み隠さずお伝えします!
この記事でわかること
- R+houseの坪単価は22万〜110万円と幅広い(その理由)
- 30坪・35坪・40坪で建てた場合のリアルな総額シミュレーション
- 別途かかる「建築家依頼料」の正体と金額
- なぜ建築家住宅なのにコストを抑えられるのか(安さの秘密)
- 効果的なコストカット術と加盟店選びの注意点
-
-
【最新版】ハウスメーカーの坪単価比較一覧
家づくりを検討し始めたとき、まず気になるのが「お金」のことですよね。「理想の家を建てたいけど、正直、いくらかかるか分からない…」そう不安に思っている方も多いのではないでしょうか。 &nb ...
続きを見る
R+houseの坪単価は22万円〜110万円!幅広さの理由とは?
まず結論からお伝えします。2025年現在、R+houseの坪単価(建物本体価格)の目安は以下の通りです。
- 坪単価目安:22万円〜110万円
R+houseは、全国の工務店が加盟する「フランチャイズ(FC)形式」をとっています。 基本的なルールや部材は共通ですが、施工費や利益率の設定、標準仕様のカスタマイズは、地域の加盟店(工務店)に裁量があるのです。
そのため、以下のようなケースで坪単価に大きな開きが出ます。
- 坪単価20〜40万円台:一部の加盟店が過去に行っていたモニター価格や、標準仕様を極限まで削ぎ落としたケース、あるいは本体価格のみの表記で諸経費等が一切含まれていない場合。(※現在の資材高騰下では、この価格帯での建築は現実的にかなり厳しいです)
- 坪単価60〜80万円台:現在のR+houseの「ボリュームゾーン(標準的な価格帯)」です。高性能な断熱材やサッシを使い、建築家のデザインをしっかり反映させた家です。
- 坪単価90〜110万円台:キッチンや床材をハイグレードなものに変更したり、ガレージハウスや複雑な形状のデザインを採用したりした場合の価格帯です。
これから検討する方は、現実的なラインとして「坪単価65万円〜85万円前後」を目安にしておくのが安全です。
大手ハウスメーカー(積水ハウスや住友林業など)で建築家と建てようとすれば坪単価120万円オーバーも珍しくありません。 それと比較すると、R+houseは「アトリエ建築家の家」を「ミドルコスト」で実現できる稀有なブランドと言えます。
R+houseのお金における最大の特徴「建築家依頼料」
R+houseのお金の話をする上で、絶対に外せないのが「建築家依頼料(設計料)」です。 一般的なハウスメーカーでは、設計料は本体価格に含まれていることが多いですが、R+houseではこれが「別途費用」として明確に設定されています。
建築家依頼料の目安
- 一般的な目安:220万円〜330万円(税込)程度
※加盟店や建物の規模によって異なりますが、多くの店舗で固定料金制を採用しています。 坪単価とは別にこの費用がかかることを念頭に置いておく必要があります。
【総額シミュレーション】30坪・35坪・40坪の価格イメージ
「坪単価」だけを見ていても、実際の支払額は見えてきません。 R+houseの場合、本体価格に加えて「建築家依頼料」がかかるのがポイントです。
延床面積ごとの「建物本体価格」と「建築総額」をシミュレーションしてみました。
家づくりで重要なのは、建物本体価格だけでなく、付帯工事費や建築家依頼料を含めた「総額」を把握することです。
※以下のシミュレーションは、ボリュームゾーンである坪単価70万円(本体価格)で計算しています。 ※建築家依頼料を275万円(税込)として計算に入れています。 ※土地代は含んでいません。 ※地域や敷地条件、オプション内容により変動します。
30坪の場合(3LDK・無駄のないコンパクト設計)
- 建物本体価格:約2,100万円
- 建築家依頼料:約275万円
- 付帯工事費:約250万円
- 諸費用・申請費:約100万円
- 消費税(本体等の10%):約235万円
建築総額目安:約2,960万円
35坪の場合(4LDK・吹き抜けや中庭のある家)
- 建物本体価格:約2,450万円
- 建築家依頼料:約275万円
- 付帯工事費:約250万円
- 諸費用・申請費:約100万円
- 消費税(本体等の10%):約270万円
建築総額目安:約3,345万円
40坪の場合(二世帯・ガレージハウスなど)
- 建物本体価格:約2,800万円
- 建築家依頼料:約275万円(※規模により加算の場合あり)
- 付帯工事費:約300万円
- 諸費用・申請費:約120万円
- 消費税(本体等の10%):約310万円
建築総額目安:約3,805万円
建物本体以外にかかる費用の内訳を知ろう
R+houseの見積もりは、加盟店によってフォーマットが異なりますが、以下の項目は必ずチェックしましょう。
見落としがちな費用
- 屋外給排水工事:100万円〜(敷地条件による)
- 地盤改良工事:0円〜150万円(調査結果次第。R+houseは構造計算をするため、地盤判定はシビアになる傾向があります)
- 外構工事費:150万円〜(家の顔となる部分。建築家が外構も含めてデザインする場合が多いです)
- 銀行ローン手数料・火災保険:100万円〜
特に「地盤改良費」は要注意です。R+houseは全棟「構造計算(許容応力度計算)」を行うため、地盤に対する要求基準が高く、改良工事が必要になるケースが比較的多いです。
なぜ安い?建築家住宅なのにコストを抑えられる3つの理由
「建築家=高い」という常識を覆し、なぜR+houseは現実的な価格で提供できるのでしょうか? そこには、徹底的に合理化された「ルール」があります。
1. 「打ち合わせは3回」という鉄の掟
これがR+house最大の特徴であり、コストダウンの秘密です。 建築家との打ち合わせ回数は、原則として「3回」と決まっています。
- 1回目(ヒアリング):ライフスタイルや要望を徹底的に聞く。
- 2回目(プラン提示):建築模型や図面を使って、プランを提案。修正点の確認。
- 3回目(プラン確定):修正を反映した最終プランの確認と、色決め(仕様決め)への引き継ぎ。
建築家の拘束時間を短くすることで、人件費(設計料)を大幅にカットしているわけです。
2. 独自の「R+パネル」と標準仕様の統一
R+houseは、デザインは自由ですが、構造に関わる部分にはルールがあります。 LIXILグループ等と共同開発した高性能な断熱パネル「R+パネル」を標準採用し、工場でサイズに合わせてプレカット(事前加工)して現場に運びます。
これにより、職人の手間を減らし、工期を短縮。 さらに、部材をメーカーから加盟店へ「メーカー直送」することで、問屋の中間マージンをカットしています。
3. 「グリッド」を意識した設計ルール
建築家は、建材のロスが出にくい「グリッド(寸法)」を意識して設計します。 材料の無駄を極限まで減らす設計手法をとることで、デザイン性を損なわずに材料費のコストダウンを実現しています。
R+houseの見積もりをもらう時の注意点
実際に加盟店(工務店)に行き、話を進める際の注意点をお伝えします。
加盟店によって「標準仕様」が違う
R+house本部が推奨する標準仕様はありますが、最終的に何を採用するかは加盟店に委ねられています。
- キッチンはkitchenhouse(キッチンハウス)が標準の店もあれば、LIXILが標準の店もある。
- 床材は無垢材が標準の店もあれば、突板やシートフロアの店もある。
「坪単価が安い!」と思って飛びついたら、標準仕様が最低限で、希望の仕様にするには多額のオプション費用がかかった…ということもあり得ます。 見積もりをもらう際は、「標準仕様の詳細一覧」を必ず確認しましょう。
「建築家依頼料」の支払いタイミング
多くの加盟店では、建築家との打ち合わせが始まる前に「建築申込み」を行い、建築家依頼料の一部(または全額)を支払う必要があります。 これは、もし契約に至らなかった場合でも返金されないケースが多いです。
「プランを見てから決めたい」という気持ちは分かりますが、R+houseのシステム上、ある程度心を決めてからでないと建築家に会えない、というハードルがあることは理解しておきましょう。
R+houseで値引きはできる?コストダウンの秘訣
「ルールでコストを下げている」R+houseですが、さらなる値引きやコストダウンは可能なのでしょうか?
1. 建築家の「減額案」を信じる
これが最も効果的なコストダウン術です。 予算オーバーした場合、建築家はプロの視点で「デザイン性を保ちつつコストを下げる方法(VE案:バリューエンジニアリング)」を提案してくれます。
建築家の減額案の例
- 建物の凹凸を減らして総2階に近づける。
- 廊下を極限まで減らして、延床面積を小さくする(30坪でも広く感じる設計にする)。
- 収納の扉をあえて無くし、ロールスクリーンやオープン収納にする。
- 窓の数を減らし、一つ一つの窓の効果を最大化する。
素人考えで「この部屋を削る」と言うよりも、建築家に「予算内に収めるために、どこを削ればいいですか?」と相談するのが一番の近道です。
2. 加盟店のキャンペーンや決算時期を狙う
R+house本部ではなく、「地域の加盟工務店」のキャンペーンを狙いましょう。 工務店独自の「完成見学会モニター募集」などで、建築家依頼料の割引や、オプションプレゼントを行っている場合があります。
3. 土地探しの段階から建築家に見てもらう
もし土地から探しているなら、建築家(または工務店の担当者)と一緒に土地を見ることを強くおすすめします。
一般的には「条件が悪い(変形地、段差がある、北向き)」とされる安い土地でも、R+houseの建築家ならそのデメリットをメリットに変えるプランを描けます。 「土地代を安く抑えて、その分を建物にかける」という戦略がとりやすいのが、建築家住宅の大きなメリットです。
契約前にこれだけはチェック!加盟店選びのポイント
R+houseの満足度は、「どこの加盟店で建てるか」で9割決まります。 同じR+houseの看板を掲げていても、工務店の実力には差があります。
- 施工事例の数:R+houseの実績が豊富な工務店か?(経験値が重要)
- C値(気密性能)の実績:R+houseは高気密が売りですが、施工技術が低いと数値が出ません。「平均C値はいくつですか?」と聞いて、0.5以下を安定して出している工務店を選びましょう。
- アフターメンテナンス:建てた後の点検体制は工務店独自です。しっかり確認しましょう。
まとめ:R+houseは「デザイン・性能・価格」のバランスが最強!
ここまでR+houseの坪単価やコストについて解説してきました。 総評として、R+houseは以下のような方に特におすすめできるハウスメーカーです。
- 「人と同じ家は嫌だ」おしゃれなデザイン住宅を建てたい人
- 建築家に依頼したいが、設計料やハードルの高さで諦めていた人
- デザインだけでなく、断熱・気密性能(夏涼しく冬暖かい)も妥協したくない人
- 変形地や狭小地など、難しい土地での建築を考えている人
坪単価22万〜110万円という幅広さはありますが、現実的なボリュームゾーンである坪単価70万円前後で、このレベルのデザインと性能が手に入る住宅会社は、そう多くありません。
R+houseは、「建築家というハードルを下げ、高性能住宅を手の届く価格にした」画期的なシステムです。 「予算内で、自慢できる家を建てたい」と考える施主にとって、間違いなく有力な選択肢になるでしょう。
これから家づくりを始める皆さんが、素敵なマイホームを叶えられることを心から応援しています!
まずは、お近くの加盟店が開催している「家づくり勉強会」に参加して、その工務店の相性を確かめてみてくださいね。




