- 「セキスイハイムと相談をする前に標準仕様を知っておきたい」
- 「セキスイハイムの標準装備って充実しているのかな?」
セキスイハイムは人気と知名度の高いハウスメーカーです。相談をしようか悩んでいる人も多いことでしょう。悩む前に気になるのが標準仕様や標準装備です。グレードが高ければオプション仕様を多用しなくて済みます。信頼性が増すことでしょう。
オプションの追加で金額が上がるのは恐ろしいです。できるだけ見積もりどおりにしたいですよね。そこで今回は、セキスイハイムの標準仕様について解説をします。標準装備をどこよりもわかりやすく解説するので参考にしてください。
セキスイハイムの標準仕様一覧
参照元:セキスイハイム公式サイト
セキスイハイムの標準仕様を一覧でまとめました。
項目 | 標準仕様 |
---|---|
構造・工法 | 鉄骨住宅はボックスラーメン構造/ユニット工法、木造住宅はアルティメイトモノコック構造 |
基礎 | ベタ基礎 |
耐震等級 | 耐震等級3相当 |
断熱材 | 「鉄骨造」床と天井はグラスウール16K、床はポリエチレンフォーム 「木造」グラスウール16K |
窓 | アルゴンガス入りペアガラス、アルミ樹脂複合サッシ |
換気 | 第三種換気 |
全館空調 | なし(※快適エアリーはオプション仕様) |
外壁 | レリーフ外壁 |
屋根 | ハイパーデュラティックルーフ、スレート、瓦 |
床材 | HDフローリング(シートフローリング) |
玄関ドア | コンフォートシリーズ |
天井高 | 2,400mm |
キッチン | LIXIL/Panasonic/クリナップ |
トイレ | オリジナルシステムトイレ |
お風呂 | エイジレスプラウドバス |
洗面化粧台 | PC洗面、LC洗面、SC洗面 |
アフターサポート | 60年長期サポートシステム、30年間の長期保証、24時間365日のサポート体制 |
上記の各項目に関する詳細は、後述します。
セキスイハイムの標準仕様を確認するうえでの注意点
今回の記事では、セキスイハイムの主要商品の標準仕様を紹介しています。ただ標準仕様は実際に選ばれる商品や建てるエリアなどで異なる場合もあるので注意をしましょう。
特に水回り等の設備や内装材などは、建てる時期によって採用されるメーカーやグレードが変わることもあります。現在の正確な標準仕様を確認したい場合は、セキスイハイムの公式サイトや直接担当者に確認をしてください。
構造・構法の標準仕様
セキスイハイムでは、鉄骨造と木造のそれぞれで標準仕様を変えています。
ココがポイント
- 鉄骨住宅:ボックスラーメン構造/ユニット工法
- 木造住宅:アルティメイトモノコック
ボックスラーメン構造/ユニット工法
セキスイハイムは、強い大きな地震にも負けないボックスラーメン構造を標準仕様としています。強靭だからこそ、大空間が実現する構造です。工法は、いくつかのユニットにわけられ工場で組み立てるユニット工法を採用しています。

ココがポイント
- 柱と梁を溶接で剛接合させ強靭な緊結にする
- 独自の耐震システムのGAIASSを標準装備
- 実大耐震実験の実施
セキスイハイムのボックスラーメン構造では、天井梁・柱材・床小梁・床梁に、高い性能をもつ鉄鋼素材を採用しています。その優れた素材を剛接合により一体化させ高度ユニットをつくる工法です。高強度ユニットを上下左右に組み上げハイテンションボルトで緊結することで、強い地震にも負けない高強度な構造を実現させます。
GAIASSは、一般の耐力壁を超える強度で揺れを軽減させる高性能外壁を組み合わせたセキスイハイム独自の耐震システムです。特殊金具で構造体と外壁をしっかり固定することで、地震の揺れエネルギーを柔軟に吸収してくれます。
また過去の大地震が忠実に再現された大地震で実大実験を行っているのもポイントです。外装と内装ともに実際の生活が想定されて建てられた建物に、250回を超える加振を行っても構造体に問題は見られませんでした。セキスイハイムは、ボックスラーメン構造とユニット工法を標準仕様にすることで、強さと大空間の実現を両方かなえています。安心のオープン大空間が標準装備だけで実現できるハウスメーカーです。
アルティメイトモノコック構造
セキスイハイムが建てる木造の住まいはアルティメイトモノコック構造が標準仕様となっています。セキスイハイム独自のツーバイシックス工法です。高い強度が必要な航空機のために作られたモノコック構造を、住宅に応用し強さをさらに追及したのがアルティメイトモノコック構造です。
ココがポイント
- ツーバイシックスの厚みが安心につながる
- 地震で発生するゆがみを抑える床
- 3方向接合で強固に緊結
知名度の高いツーバイフォー工法は壁の厚さを表しています。アルティメイトモノコック構造は1.6倍の厚さをもつツーバイシックス工法です。厚みがある分、強度が増すほか、断熱や防音効果にも役立ちます。
アルティメイトモノコック構造を支えるのが約5畳サイズの大判床板です。小さいパネルをいくつも貼り合わせた床板では、揺れに対して歪みを生じやすく、床から破損します。セキスイハイムは工場生産により強固な大判床板の製造が可能です。床から構造体を支えています。
また、モノコック構造で重要なのが六面の一体化です。セキスイハイムでは独自に開発した高強度な金物「メタルボックスジョイント」でユニットの四隅を接合しています。大きな地震や突風にも負けない強さを有している構造体です。セキスイハイムは鉄骨のイメージがあるかもしれませんが、木造でも大空間と高い耐震性を実現させます。どちらも標準仕様で備わっている安心のハウスメーカーです。
基礎の標準仕様
参照元:セキスイハイム公式サイト
セキスイハイムはベタ基礎が標準装備されています。鉄骨のボックスラーメン構造や木造のモノコック構造の性能を最大限に引き出せる基礎です。基礎断熱構造なので、省エネにも活躍をします。
ココがポイント
- 建物を面全体で支える
- 高強度のコンクリートを使用
- アンカーボルトで建物と基礎を緊結
ベタ基礎の特徴は、建物を面全体で支えることで地盤への負荷が小さくなることです。負荷を小さくすることで強度と耐久性の向上を実現させます。ベタ基礎に使用しているコンクリートは高強度です。24N/mm²クラスの強さがあります。
1mm²あたりに約2.4㎏の重さが乗っても大丈夫な数値です。1㎡あたりだと約2400tの重さにも耐えられます。数値からみても強度の高さがわかる基礎です。
また、基礎と建物を強固につなげるために直径16mmまたは20mmのアンカーボルトを採用しています。骨太なアンガーボルトで緊結させることで、建物が受けた地震エネルギーをスムーズに地盤へ伝える揺れに強い基礎です。
セキスイハイムでは、基本的にベタ基礎を標準装備させています。ただ地盤やプランによっては布基礎を採用することもあるので確認をしましょう。一般的な標準仕様はベタ基礎です。
断熱材の標準仕様
参照元:セキスイハイム公式サイト
セキスイハイムでは、断熱等級6が標準化対象となっています。断熱性能を上げるために、鉄骨造と木造で断熱材の標準仕様を変えているのが特徴です。それぞれの断熱材を確認しておきましょう。
構造タイプ | 外壁断熱材 | 天井断熱材 | 床断熱材(基礎) |
---|---|---|---|
鉄骨住宅 | グラスウール16K/100mm | グラスウール16K/140mm | ポリエチレンフォーム/110mm |
木造住宅 | グラスウール16K/140mm | グラスウール16K/200mm | グラスウール16K/10mm |
セキスイハイムはさまざまな資材を適材適所に使うことで家をしっかりと覆い、熱の流出や流入を抑えています。高断熱素材で厚さも十分です。木造の方が断熱材が厚い分、断熱性能が上がります。ただセキスイハイムの鉄骨造は高気密です。上記の厚さで断熱等級6を実現させます。
地域性でさらに上の断熱性能が欲しいとなればオプションによる追加も可能です。グラスウール20Kや基礎にXPS断熱材の採用もできます。さらに優れた快適性と省エネ性を求めている人は、オプション仕様も検討をしましょう。
窓の標準仕様
セキスイハイムでは窓の標準仕様に、アルゴンガス入りペアガラスとアルミ樹脂複合サッシを採用しています。2つを組み合わせた特徴は次のとおりです。
特徴
- シングル窓よりも高い断熱性
- 結露防止
- 遮音性能
セキスイハイムはアルゴンガス入りペアガラスを標準仕様としています。中間層に空気よりも熱伝導率が低いアルゴンガスを封入することで、高い断熱性を発揮させるつくりです。
またアルゴンガスが入ることで、結露防止にも効果があります。サッシも内側に樹脂を採用することで冷えにくいです。アルゴンガス入りのペアガラスと合わせることで、結露の発生を抑えてくれます。
ペアガラスなので、外からの音を防ぐのにも優れているのがポイントです。日常生活における音の侵入を抑えらえる仕様となっています。さらに強化したい人は、オプション仕様も検討をしましょう。オプションを利用すると、アルゴンガス入りトリプルガラスとオール樹脂サッシへの変更が可能です。ただ標準仕様でも十分な性能を有しています。

換気の標準仕様
参照元:セキスイハイム公式サイト
セキスイハイムの換気の標準仕様は第三種換気です。エアファクトリーや有名な快適エアリーはオプションとなっています。第三種換気システムは、排気を機械が行って、給気を自然に任せる換気です。
第三種換気は次のようなメリットがあげられます。
メリット
- コストが抑えられる
- メンテナンスが簡単
- 電気代が安い
- 室内の換気効率が安定する
上記のようなメリットがあることから、おすすめの換気システムです。ただ「熱ロス」や「外気の汚れが室内に入りやすい」といったデメリットもあります。気になる場合はオプションのエアファクトリーを検討しましょう。エアファクトリーはセキスイハイムの第一種換気です。空気の排気と給気の両方を床下に設置したシステムが行います。外気の汚れをカットする特殊フィルターが備わっているので、室内の空気がキレイです。花粉やほこりを抑えられます。
熱を入れ替える際の熱交換システムも採用されているので、熱ロスが防げるのも魅力です。エアファクトリーの温度変換効率は85%と言われています。冬場で外気が0度、室内が30度の場合だと約25度まで温められた温度が室内に供給される仕組みです。さらに環境を良くしたいのならば全館空調システムの快適エアリーを検討しましょう。快適エアリーはエアファクトリーと全館空調の組み合わせです。家中の温度と空気を快適にしてくれます。
第三種換気でも十分ですが、室内環境を向上させたいと考えているのならばエアファクトリーた快適エアリーを検討しましょう。
屋根の標準仕様
セキスイハイムの屋根の標準仕様は商品やエリアによって変わります。主な標準仕様は次のとおりです。
主な標準仕様
- ハイパーデュラティックルーフ
- スレート
- 瓦
ハイパーデュラティックルーフは、ZAM鋼板をベースに開発をされた屋根です。折板屋根と呼ばれることもあります。鉄骨造の標準仕様として採用される素材です。
木造では、スレート屋根が標準仕様として用意されています。寒冷地などでは陶器瓦やコロニアルが標準装備されることもあるようです。どれも耐久性が高くデザイン性に優れています。
外壁の標準仕様
セキスイハイムではレリーフ外壁を標準仕様としています。レリーフ外壁は、高密度SFCボード(繊維補強セメント板)をベースに作られた外壁です。主に次のような特徴をもっています。
特徴
- 強度、耐火に優れている
- 耐久、耐候性能に優れている
- 高級感のあるデザイン
木質繊維+セメントを高圧で圧縮したSFCボードを使用しているので、強度が高く耐火性に優れています。割れにくい素材です。また自然災害にも強く、劣化がしにくいといわれています。紫外線にも強く塗膜が長持ちするのがポイントです。
表面には凹凸があり高級感があります。デザイン性の高い外壁です。模様や色が複数用意されているので選べる自由度もあります。オプションで人気なのが磁器タイル外壁です。デザイン性と耐候性、防汚性などに優れています。汚れにくく長きにわたって住まいの壁をキレイに保ってくれるのが特徴です。またおしゃれなオマイト外壁もオプションで用意されています。
床材の標準仕様
セキスイハイムは床材の標準仕様に、HDフローリング(シートフローリング)を採用しています。銘木突板や無垢材はオプション仕様です。合板に木目などをプリントした化粧シートを張り付けたタイプを使用しています。主な特徴は次のとおりです。
主な特徴
- リアルな木目と多彩なカラー展開
- ワックスなどによる手入れが不要
- コストを抑えるられる
セキスイハイムのHDフローリングは、豊富な木目柄が用意されています。プリントなので質感には限界がありますが、自然な風合いが表現されているのが特徴です。いろいろなカラーを用意しています。
また無垢材などとは異なるので、ワックスによる手入れは不要です。年数が経つことによる剥がれが不安ですが汚れや傷にも強く、少しの掃除でキレイが保てます。
床材の中では一番コストが抑えられるのも特徴です。見た目の良さからコストパフォーマンスの高さが感じられます。
玄関ドアの標準仕様
セキスイハイムでは玄関の標準仕様にコンフォートシリーズを採用しています。耐久性・防犯性・意匠性を備えつつ、コストを抑えたバランス型の玄関ドアです。シンプル〜アンティーク調まで7種類以上の意匠デザインが用意されています。
鍵は高性能ディンプルキーが標準仕様です。スマートキーを希望する場合はオプション仕様で変更ができます。
キッチンの標準仕様
参照元:セキスイハイム公式サイト
セキスイハイムでは次の3つのメーカーをキッチンの標準仕様として用意しています。
- LIXIL
- Panasonic
- クリナップ
各メーカーから選べるシリーズは商品や時期によって異なります。ただLIXILで一般的に採用されているシリーズがノクトやシエラSです。ノクトはコンセプトに「キッチンから暮らしを考える」を掲げています。動線効率と美しさを両立したキッチンです。
PanasonicではラクシーナとVスタイルが採用されています。ラクシーナは機能性やデザイン性、バランス性に優れたキッチンです。Vスタイルはコンセプトに「必要な機能をコンパクトにまとめたエントリーモデル」を掲げています。クリナップの標準仕様はステディアとラクエラです。ステディアは設計やカビに強いオールステンレス構造が特徴です。ラクエラは「家具のようなキッチン」をコンセプトに掲げています。
どれも人気のメーカーばかりです。ハンドシャワー水栓や食洗器など、機能性の高い設備も装備されています。
トイレの標準仕様
参照元:セキスイハイム公式サイト
セキスイハイムでは、TOTO製の便器をベースにしたセキスイハイム専用のオリジナルシステムトイレが標準装備されています。最低でも1台は標準仕様となっているオリジナルトイレです。実際にタンクはありますが、背面パネルでタンクを隠すといったタンクレス風のデザインをしています。空間を広く感じられるのが特徴です。TOTOのフチなし形状やトルネード洗浄もついています。掃除がしやすい設計です。
次の設備もついています。
設備
- 収納棚
- タオル掛け
- ウォッシュレット
付属設備も充実しているので、コストは抑えられています。ただ上位のトイレになるとオプション仕様になるので注意をしましょう。2台目は他社のメーカーをオプションで追加できたといった声もあります。他社のトイレを希望している人は相談をしてみましょう。
お風呂の標準仕様
セキスイハイムはお風呂の標準仕様として、積水ホームテクノ製のセキスイハイムオリジナル「エイジレスプラウドバス」を用意しています。標準装備のグレードは「スマート」です。
浴槽には汚れが付きにくく長期間にわたり美しさを保つアクリルハードコート使用の「メタリア浴槽」を採用しています。床は独自の凹凸パターンで滑りにくくした高断熱フロアです。

洗面台の標準仕様
参照元:セキスイハイム公式サイト
セキスイハイムでは次の3つの洗面台を標準仕様として用意しています。
- PC洗面:収納のバリエーションが豊富
- LC洗面:水栓の根本に水がたまらないため掃除がラク
- SC洗面:広い鏡でシンプル設計
標準仕様でハンドシャワー混合水栓や収納がついています。鏡も三面鏡から一面鏡のタイプから選べる仕様です。
アフターサポートの標準仕様
セキスイハイムのアフターサポートの標準仕様は次のとおりです。
標準仕様
- 60年長期サポートシステム
- 30年間の長期保証
- 24時間365日のサポート体制
セキスイハイムでは引き渡しから2年目の間までに3回、5年目からは5年ごとに60年まで無償の点検を行っています。点検結果で保証対象外のメンテナンス工事があれば有償でメンテナンスを行う体制です。
また「構造耐力上主要な部分」や「雨水の侵入を防止する部分」については30年間の保証がついています。ただし定期点検で適切なメンテナンスをしている場合に限るので注意をしましょう。緊急時の困りごとは24時間365日にわたって受付をしてくれます。入居後のサポートは、セキスイハイムグループのアフターサービス専門の部署が担当です。新築時のデータを引き継ぎながらスムーズに対応をしてくれます。
セキスイハイムの最新標準仕様(装備)はどこで確認できる?
セキスイハイムの標準仕様や標準装備を紹介してきましたが、内容は商品プランや地域、時期によって変動をします。もっとも正確な情報がほしい場合は、次の方法がおすすめです。
ココがおすすめ
- 最新のカタログを請求
- 展示場で確認
- 営業マンに相談
上記の方法で最新のカタログを入手して確認をしましょう。
まとめ
セキスイハイムは標準仕様が充実しています。工場生産によって品質が向上しているのがポイントです。耐震性や断熱性、気密性や耐久性にも優れています。設備も知名度の高いメーカーばかりです。鉄骨造と木造の両方で相談できるのもセキスイハイムの魅力ではないでしょうか。両方とも標準仕様が充実しています。セキスイハイムはオプション仕様が抑えらえるハウスメーカーです。